新しい家族1
ももが心を閉ざした件、
ラジオ局に来たさまざまな境遇を
いきながらも花子の放送を
楽しみにしている人たちの件
花子は、放送の最後にさようならだけでは
なく、ごきげんよう、さようならと
いいたいと主張した件・・
その日のラジオ放送で
★花子は心を込めて言いました。
「ごきげんよう、さようなら・・・」
★その言葉がもものかじかんだ心に
しみこみました・・・。
その夜、家に帰ると英治が出迎えて
くれて、「待っていた」という。
ももが一緒に暮らしたいと言って
来たのだった。
ももは、「ここに置いてもらうかわりに
家のことは自分にさせてください」と
いった。
忙しそうな二人の手助けになりたいと
いうのである。
花子は、喜んで
「よろしくおねがいします」と
いった。
ももは、「お世話になります」といった。
★ももが花子たちと暮らし始めて
数日後のことでした。
花子が仕事をしていると
掃除中のももが大きな声を出した。
「もも??」
突如やってきたのはあの、カフェタイムで
あった、絵描きさん、益田旭である。
「待ってください!!ももさん」。
というが、ももは、
なぜか嫌がっている。
益田はももに話があるという。
花子はかけつけ
「ももには指一本
ふれさせません」といった。
英治も驚いてかけつけた。
「怪しいものではありません」という。
「充分怪しい」といって英治は
益田を追い返そうとしたが
ももは、「そのひとはカフェタイム
の常連さんです」といった。
とりあえず、話を聞くことになった
三人だった。
「僕は益田旭と言います。
今は無名ですが違い内に
有名になる予定で・・・」
花子は、
「はぁ?」と聞いた。
益田はももに絵のモデルになって
ほしいという。
ももは、不審そうに「またおかしな絵を
書くのではないですか」と聞く。
益田は、「近いうちに大きな絵の
展覧会があるので、それに出品する
ために、おかしな絵ではなくちゃんと
した絵をかく」と宣言した。
そしてももに懇願したのだったが。
花子は「なぜももなのですか?」と聞いた。
「は?」益田は考えた。
「これほどまでに書きたいとなぜ
思うのか・・・」と考え始めた。
「そして、どうしてなのでしょうかね?」
と、英治に向かっていった。
英治は、「私に聞かれても・・・」
(こまります)という。
考えた益田は、はたと気が付いた。
「好きだからです!!」
「え???」三人とも固まる。
「ももさんが好きだからです。
モデルになってください。」
直球勝負である。
花子も驚き、英治も、びっくりして
ももは、後ずさりをした。
そして、たちあがり飛び出して
しまった。
花子は追いかけた。
益田は、わけがわからない。
英治は、怒ったように益田を見た。
ももが行った先は、カフェタイム
だった。
とりあえず、かよは、走ってきた
ももと花子にお水をだした。
花子は「益田旭さんってどんなひとなの?」
と聞く。
「画家を目指して東京に来た人で
よく店に来る人で・・
棚とか、ラジオとかも
治してくれる親切な人だよ」という。
そしてあの時書いてくれたももの
抽象画をみせた。
「変な絵」と花子は言う。
そしてももに、「モデルが嫌なら
おねえやんが断ってあげるから」と
いった。
ももは、はじめて男の人に好きだと
いわれてびっくりして飛び出したことを
話した。
どうやら、ももの御主人だった森田君は
そんなことは言わなかったらしいが。
飛び出した理由はそれだけだったので
ことは、丸く収まって
ももは、益田のモデルになった。
益田は、村岡家の部屋で
ももをかいた。
ももは緊張していたが
益田のとぼけた雰囲気で
安心して深呼吸をした。
ラジオ局では控室にはいると
黒沢が、花子へのファンレターを
わたした。
花子のごきげんよう、さようならが
いいと評判だという。
廊下を歩いていると漆原部長と
あった。
「これはこれは・・・」
と漆原が言う。
「漆原部長、ごきげんよう」
と花子が言う。
「村岡先生のごきげんようはたいそう
評判がいいですね。
それでごきげんなのですか・・」
「まぁ、そんなこと・・・」
漆原は「ごきげんよう」といって
去って行った。
花子も「ごきげんよう」といった。
★売れない絵描きの益田さんは
毎日村岡家に来てももの絵をかき
ました。
「ももさんは、どんな色が好きですか?」
とかきながら聞いた。
ももは、しばらくして
「好きな色って考えたこともない
です。」と、答えた。
「じゃ、質問を替えましょう。
好きな季節はいつですか?」
「うーーん。
ももは、冬は嫌いです」という。
益田は、真剣な顔をして、「僕も
冬は嫌いです」といった。
ももは外を見て、「今ぐらいの季節が
好きです」という。
植物が元気にのびていく季節である。
「あの、こういうことは絵と関係が
あるのですか」とももは質問した。
益田は、「ぼくはももさんのすべてをしり
たいのですよ。」といった。
「やっぱりももさんには緑色が似合う
と思ったのは間違いなかったな」と
つぶやいた。
パレットの上で絵具を混ぜて
絵筆をもってももの顔のそばに
たてて、見る益田。
「ももさんには、緑色が似合うな。。」という。
「やっぱり変な絵になるのではないですか?」
「変な絵にはしません」、と益田。
ももは、思わず笑った。
その様子を見ていた英治と花子。
英治は、あ「の二人案外お似合い
かもしれないな」、という。
花子もそう思った。
やがて、絵が完成した。
村岡家の居間で
白い布がかかったキャンパスが
イーゼルの上に置かれてあった。
そして、村岡家の三人の前で
布を取って
絵のお披露目をした。
「こころをこめて書かせていただき
ました・・・。」
その絵は、ももの笑顔で
いきいきとした
緑色が背景になっていた。
「へぇ・・・・・」とため息が
もれた。
「いいね・・・」と英治。
「あのへんな絵を描いた人とは
思えないわ」と花子が言ったので
益田は、「ももさんを書くなら
この方がいいと思った」といった。
ももの純粋さを表現できるからと
いった。
「このえが完成したら言おうと思って
いたこと
があります。
お兄さん、お姉さん、ももさんと
結婚させてください・・」
「え???」
花子たちが驚くと
「しまった」、といった。
「順番を間違えた」という。
まず本人に言わないといけない
というので
やり直した。
「ももさん、僕と結婚してください。」
英治も花子も驚いてももをみた。
ももは、無表情だったが
ひとこといって
うつむいた。
「できません・・・・。」
益田は、じっとももを見た。
★ごきげんよう
さようなら
******************
新しい週となりました。
お題は新しい家族です。
だれだろう???
ももが村岡家にやってきたこと
でしょうか。
ももは、忙しい村岡夫婦にかわって
家事一切をすることにした。
そのもものところに
あの、売れない絵描きが
やってきたのだった。
売れない絵描き・・・・??
いいのか???と思うけど
この時代は余裕のある時代だった
のかもしれません。
ももが好きだという益田におどろく
ももは、モデルを引き受けて・・
話は早いですね。
益田はきれいな絵をかきました。
生き生きとしたももの
肖像画です。
明るい色調です。
そして、益田はももと
結婚したいと言いますが・・・。
話が早すぎます。
一方漆原部長は・・・
あれだけ、花子を侮辱したの
ですが、謝りもしないのですね。
あなたは修和女学校の給費生だった
そうですね。貧しい学生がことさら
金持ちの優雅な雰囲気にあこがれる
のは、わかるけど、
ごきげんようが似合う人と似合わない人
がいるのです!!!
給費生であることに差別し、
貧しいことに差別をしたのです。
いまなら、裁判に訴え物ですね。
それほど人権感覚が高くなかった時代です。
こういうこともあるのですね。
そして、今日のしれっとした
態度です。
問題があれば降りてもらうと
いったあの発言は、威圧的でも
ありました。
しかし、一切問題などありません。
放送は好評であったわけです。
しかし、漆原部長・・・油断のできない
人でもあります。
ももが心を閉ざした件、
ラジオ局に来たさまざまな境遇を
いきながらも花子の放送を
楽しみにしている人たちの件
花子は、放送の最後にさようならだけでは
なく、ごきげんよう、さようならと
いいたいと主張した件・・
その日のラジオ放送で
★花子は心を込めて言いました。
「ごきげんよう、さようなら・・・」
★その言葉がもものかじかんだ心に
しみこみました・・・。
その夜、家に帰ると英治が出迎えて
くれて、「待っていた」という。
ももが一緒に暮らしたいと言って
来たのだった。
ももは、「ここに置いてもらうかわりに
家のことは自分にさせてください」と
いった。
忙しそうな二人の手助けになりたいと
いうのである。
花子は、喜んで
「よろしくおねがいします」と
いった。
ももは、「お世話になります」といった。
★ももが花子たちと暮らし始めて
数日後のことでした。
花子が仕事をしていると
掃除中のももが大きな声を出した。
「もも??」
突如やってきたのはあの、カフェタイムで
あった、絵描きさん、益田旭である。
「待ってください!!ももさん」。
というが、ももは、
なぜか嫌がっている。
益田はももに話があるという。
花子はかけつけ
「ももには指一本
ふれさせません」といった。
英治も驚いてかけつけた。
「怪しいものではありません」という。
「充分怪しい」といって英治は
益田を追い返そうとしたが
ももは、「そのひとはカフェタイム
の常連さんです」といった。
とりあえず、話を聞くことになった
三人だった。
「僕は益田旭と言います。
今は無名ですが違い内に
有名になる予定で・・・」
花子は、
「はぁ?」と聞いた。
益田はももに絵のモデルになって
ほしいという。
ももは、不審そうに「またおかしな絵を
書くのではないですか」と聞く。
益田は、「近いうちに大きな絵の
展覧会があるので、それに出品する
ために、おかしな絵ではなくちゃんと
した絵をかく」と宣言した。
そしてももに懇願したのだったが。
花子は「なぜももなのですか?」と聞いた。
「は?」益田は考えた。
「これほどまでに書きたいとなぜ
思うのか・・・」と考え始めた。
「そして、どうしてなのでしょうかね?」
と、英治に向かっていった。
英治は、「私に聞かれても・・・」
(こまります)という。
考えた益田は、はたと気が付いた。
「好きだからです!!」
「え???」三人とも固まる。
「ももさんが好きだからです。
モデルになってください。」
直球勝負である。
花子も驚き、英治も、びっくりして
ももは、後ずさりをした。
そして、たちあがり飛び出して
しまった。
花子は追いかけた。
益田は、わけがわからない。
英治は、怒ったように益田を見た。
ももが行った先は、カフェタイム
だった。
とりあえず、かよは、走ってきた
ももと花子にお水をだした。
花子は「益田旭さんってどんなひとなの?」
と聞く。
「画家を目指して東京に来た人で
よく店に来る人で・・
棚とか、ラジオとかも
治してくれる親切な人だよ」という。
そしてあの時書いてくれたももの
抽象画をみせた。
「変な絵」と花子は言う。
そしてももに、「モデルが嫌なら
おねえやんが断ってあげるから」と
いった。
ももは、はじめて男の人に好きだと
いわれてびっくりして飛び出したことを
話した。
どうやら、ももの御主人だった森田君は
そんなことは言わなかったらしいが。
飛び出した理由はそれだけだったので
ことは、丸く収まって
ももは、益田のモデルになった。
益田は、村岡家の部屋で
ももをかいた。
ももは緊張していたが
益田のとぼけた雰囲気で
安心して深呼吸をした。
ラジオ局では控室にはいると
黒沢が、花子へのファンレターを
わたした。
花子のごきげんよう、さようならが
いいと評判だという。
廊下を歩いていると漆原部長と
あった。
「これはこれは・・・」
と漆原が言う。
「漆原部長、ごきげんよう」
と花子が言う。
「村岡先生のごきげんようはたいそう
評判がいいですね。
それでごきげんなのですか・・」
「まぁ、そんなこと・・・」
漆原は「ごきげんよう」といって
去って行った。
花子も「ごきげんよう」といった。
★売れない絵描きの益田さんは
毎日村岡家に来てももの絵をかき
ました。
「ももさんは、どんな色が好きですか?」
とかきながら聞いた。
ももは、しばらくして
「好きな色って考えたこともない
です。」と、答えた。
「じゃ、質問を替えましょう。
好きな季節はいつですか?」
「うーーん。
ももは、冬は嫌いです」という。
益田は、真剣な顔をして、「僕も
冬は嫌いです」といった。
ももは外を見て、「今ぐらいの季節が
好きです」という。
植物が元気にのびていく季節である。
「あの、こういうことは絵と関係が
あるのですか」とももは質問した。
益田は、「ぼくはももさんのすべてをしり
たいのですよ。」といった。
「やっぱりももさんには緑色が似合う
と思ったのは間違いなかったな」と
つぶやいた。
パレットの上で絵具を混ぜて
絵筆をもってももの顔のそばに
たてて、見る益田。
「ももさんには、緑色が似合うな。。」という。
「やっぱり変な絵になるのではないですか?」
「変な絵にはしません」、と益田。
ももは、思わず笑った。
その様子を見ていた英治と花子。
英治は、あ「の二人案外お似合い
かもしれないな」、という。
花子もそう思った。
やがて、絵が完成した。
村岡家の居間で
白い布がかかったキャンパスが
イーゼルの上に置かれてあった。
そして、村岡家の三人の前で
布を取って
絵のお披露目をした。
「こころをこめて書かせていただき
ました・・・。」
その絵は、ももの笑顔で
いきいきとした
緑色が背景になっていた。
「へぇ・・・・・」とため息が
もれた。
「いいね・・・」と英治。
「あのへんな絵を描いた人とは
思えないわ」と花子が言ったので
益田は、「ももさんを書くなら
この方がいいと思った」といった。
ももの純粋さを表現できるからと
いった。
「このえが完成したら言おうと思って
いたこと
があります。
お兄さん、お姉さん、ももさんと
結婚させてください・・」
「え???」
花子たちが驚くと
「しまった」、といった。
「順番を間違えた」という。
まず本人に言わないといけない
というので
やり直した。
「ももさん、僕と結婚してください。」
英治も花子も驚いてももをみた。
ももは、無表情だったが
ひとこといって
うつむいた。
「できません・・・・。」
益田は、じっとももを見た。
★ごきげんよう
さようなら
******************
新しい週となりました。
お題は新しい家族です。
だれだろう???
ももが村岡家にやってきたこと
でしょうか。
ももは、忙しい村岡夫婦にかわって
家事一切をすることにした。
そのもものところに
あの、売れない絵描きが
やってきたのだった。
売れない絵描き・・・・??
いいのか???と思うけど
この時代は余裕のある時代だった
のかもしれません。
ももが好きだという益田におどろく
ももは、モデルを引き受けて・・
話は早いですね。
益田はきれいな絵をかきました。
生き生きとしたももの
肖像画です。
明るい色調です。
そして、益田はももと
結婚したいと言いますが・・・。
話が早すぎます。
一方漆原部長は・・・
あれだけ、花子を侮辱したの
ですが、謝りもしないのですね。
あなたは修和女学校の給費生だった
そうですね。貧しい学生がことさら
金持ちの優雅な雰囲気にあこがれる
のは、わかるけど、
ごきげんようが似合う人と似合わない人
がいるのです!!!
給費生であることに差別し、
貧しいことに差別をしたのです。
いまなら、裁判に訴え物ですね。
それほど人権感覚が高くなかった時代です。
こういうこともあるのですね。
そして、今日のしれっとした
態度です。
問題があれば降りてもらうと
いったあの発言は、威圧的でも
ありました。
しかし、一切問題などありません。
放送は好評であったわけです。
しかし、漆原部長・・・油断のできない
人でもあります。
