海にかかる虹2
歩が楽しみにしていた海水浴。
あいにくの天気で中止となり
おかんむりの歩だった。
その機嫌を取ろうと大人たちは
努力したが、無理。
雨なんか大嫌いだと歩は言った。
花子は雲が雨を降らすという話を
した。
歩は機嫌が直って雨が嫌いという
こともなくなり、雲が雨を降らして
そのあと消えてしまうという悲しい
結末を雲が虹になったと
表現した。
大人たちは、感動する。
花子は今度の日曜日に海水浴へ
いこうと約束する。
が、突如梶原の翻訳の仕事が
入ってきた。
しかも急ぐという。
不安を抱えながらも
花子は引き受ける。
ところが・・・
こんをつめて仕事をするので
花子の周りの空気がぴりぴりして
いる。
日曜日には歩と一緒に海水浴へいくと
いう目標達成と10日間で原稿を
書き上げるという目標の達成が
花子の急務だった。
だから、歩がお絵かきをして
みんなで海水浴へ行った
様子を書いた絵を花子にみせに
来たとき
村岡父は、花子の仕事の邪魔をしては
いけないと歩を止めるが。
歩は必死にお仕事をする花子に
「見て見て」と絵を見せる。
花子は、「上手ね」と言って
「今度の日曜日、海水浴へ
いくのだから、お仕事を
かたづけなくてはいけないのよ。
だから、邪魔しないで」と
歩に言う。
歩は邪魔をしてはいけないと
わかっているけど、花子には
こっちを向いてほしい。
歩は英治ととも自分で作詞作曲した歌を
うたいながら、布団にシーツを
にかけていた。
こっちがママのダーリン
こっちがパパのダーリン
と・・・・
「おかあちゃま、まだお仕事?」
寝る時間になっても花子は
こない。
いつも、花子は、歩が寝るとき
お話を聞かせるのだけど・・・
そんなこともできない。
歩は邪魔をしてはいけないと
がまんするのだった。
そして、日曜日、早速早起きした
歩はお天気だと大はしゃぎをする。
そして英治を起こした。
「良かったな、歩。これで海へいけれ
るぞ。」といった。
そして、「花子さんも起きて」と、
となりの布団を見ると
空である。
歩と一緒に花子の部屋に行くと
花子は机の上にうつぶして寝ていた。
そして、起こされてはっとした。
実は、まだ原稿ができていない。
寝てしまったことを後悔したが
どうしようもない。
歩は「海へ行こ!!
海、海」とはしゃぐが。
歩に「仕事ができてないので海水浴へ
行けれない」といった。
歩は「おかあちゃまのうそつき」といった。
「ごめんね、歩」と花子は謝る。
「お仕事が間に合わなくて今日はどうしても
一緒に行けれないの。」
と花子。
村岡父と英治とで海へ行くことになった。
歩は「おかあちゃまがいかないといかない」
と言ってダダとこねた。
歩は花子の仕事の部屋で
絵をかいていた。
歩に声をかけてごめんねというが
歩は返事をしない。
なんだか歩が静かだったので
横を見たら、机の上に開いていた
英語の辞書に落書きをした。
花子は、怒った。
「何をしているの。
これは大事な本なのよ。」
と、かなきり声でしかった。
英治は驚いて飛んできた。
歩は花子に、「お仕事をしないで」
という。
「海にいくって約束したのに。」
「だからってやっていいことと
悪いことがあるでしょ。
こんな悪いことをする子はおしり
ぺんぺんですよ。」
そこへ吉太郎がやってきた。
「よ、歩!!」
と声をかける。
「あ、吉太郎だ・・・吉太郎!!!」
花子は、「吉太郎ではなくておじ様でしょ」
というが「吉太郎でいいだよ」と
吉太郎は言う。
そして花子に「できない約束はするな」と
いった。
その日、吉太郎は歩と遊んでくれた。
鉱石ラジオの作成である。
歩は興味深く作成を楽しんだ。
醍醐さんがやってきた。
かよから花子が忙しいと来て
お手伝いに来たが
「歩君は吉太郎さんと遊んでいるのよ」という。
醍醐は邪魔しないから、続けてと言って
向うの部屋へ行った。
吉太郎は歩に話しかける。
花子が歩ぐらいの時から本が好きだった
ということを。
「歩は仕事なんかしないで一緒に遊んで
くれるおっかあのほうがよかったけ?」
と聞く。
「うーん」と考える歩に「誰にも言わ
ないから」というと、歩は、僕が
おかあちまを見つけたんだといった。
雲の上から神様とみていたという。
するとおかあちゃまが見えた。
あの女の人の子供になりたいと
神様に言ったという。
「おかあちゃまは英語の御本を読んだり
紙にお話を書いたり、忙しそう
だったよ・・・。」
英治はじっとその話を聞いた。
「でも楽しそうだった。
だから神様に頼んだの。
僕はあの女の人の所へ
いきたいですって。」
吉太郎は、「ふ~~ん」と答えた。
「だけど、今日は頭に来ちゃったよ。」
吉太郎は笑ってほんとうにおかあと
海に行きたかったんだなと
歩の頭をなでた。
「今の話どう思いますか」と醍醐は
英治に聞いた。
英治は「歩は花子に似て想像の翼が
大きいのです」という。
醍醐は、「今の話信じますわ。
素敵なお話ですものね。」
としみじみといった。
そして、醍醐はお昼にしませんかといった。
弁当を作ってきてくれたらしい。
吉太郎はそっと醍醐を見た。
見事なごちそうだったのでわいわいと
食べた。
その声につられて花子は仕事の手を休めて
食事の場所に来た。
そして一緒に食べた。
「兄やんも歩の機嫌を直してくれて
ありがとうね」と吉太郎に言った。
歩は、レシーバーを耳にあてて
ラジオを聞いていた。
人の声が聞こえてくるのが
興味深いらしい。
花子も一緒に聞いた。
「ラジオを作ってしまうなんて吉太郎さんは
機会に御強いのですね」と醍醐は言う。
「いえ、ごく簡単なものですから」と
あっけらかんと吉太郎は言う。
醍醐はその様子を見て笑った。
「この声はどこから話をしているのかしら」
と花子が言うと「遠いところだよ」と歩が
答えた。
「へぇ~~ずっと遠くか・・・。」
歩は吉太郎に言われて立ち上がって
花子に謝った。
「おかあちゃま、大切な御本に落書きを
してごめんなさい・・」という。
花子はびっくりして
歩を抱きしめた。
「おかあちゃまも約束を破ってごめんな
さい・・・。今のお仕事が終わったら
こんどこそ、海へ行こうね。」
歩は喜んだ。
そして花子は
「歩はおかあちゃまのダーリングボーイだよ」と
いった。
それからというもの
「ああ、JOAK東京放送局です。
つぎは お歌であります。
こっちがママのダーリング
こっちがパパのダーリング」
と歩はラジオごっこをして
遊ぶようになった。
ある日のこと英治は花子に
仕事の出来具合をきくと
順調に進んでいるからと
いう。
そこへ、歩がやってきた。
「どうしたの歩ちゃん?」と花子が聞く。
「おかあちゃま・・・
ぼく、
お熱があるかもしれない・・・。」
みると真っ赤な顔をしている。
花子は、歩の額に手を当てた。
「熱い・・・。」
村岡父はおどろいた。
そして英治に医者を呼んでくるように
といった。
歩はぐったりと花子の胸に
倒れた。
「歩ちゃん?
歩???」
心配する花子。
★かわいいお宝の歩が熱を出してしまいました。
ごきげんよう
さようなら・・・
***************
子どもとの約束は守らなけばいけませんね。
でなければ
約束はしないほうがいいです。
子どもの心に傷がつきます。
花子はきっと後悔したでしょう。
これほどまでに歩をきずつけたと。
醍醐さんが登場しますが
彼女のワンピースのかわいいこと。
ピンクで白の襟とカフス。
ウエストは白のベルトでマーク。
ピンクに小さな花柄の
フレアーワンピースは
本当にかわいい。
襟の合わせの所に
白いリボンをつけて。
この場面は、吉太郎と醍醐の
恋が芽生える場面なのですが。
それも静かにそっとです。
ただ、吉太郎の立場と
醍醐さんのお家との兼ね合いが
難しくて、それこそ
蓮子さんのように駆け落ち???
そういうわけにはいきません。
吉太郎は憲兵だからです。
歩君の演技が全開ですね。
レシーバーを付けた歩君が
かわいいです。
そして、花子を選んで生まれてきたこと
を話す歩。
子どもはいつの時代もおかあちゃんが
大好きなのです。
歩が楽しみにしていた海水浴。
あいにくの天気で中止となり
おかんむりの歩だった。
その機嫌を取ろうと大人たちは
努力したが、無理。
雨なんか大嫌いだと歩は言った。
花子は雲が雨を降らすという話を
した。
歩は機嫌が直って雨が嫌いという
こともなくなり、雲が雨を降らして
そのあと消えてしまうという悲しい
結末を雲が虹になったと
表現した。
大人たちは、感動する。
花子は今度の日曜日に海水浴へ
いこうと約束する。
が、突如梶原の翻訳の仕事が
入ってきた。
しかも急ぐという。
不安を抱えながらも
花子は引き受ける。
ところが・・・
こんをつめて仕事をするので
花子の周りの空気がぴりぴりして
いる。
日曜日には歩と一緒に海水浴へいくと
いう目標達成と10日間で原稿を
書き上げるという目標の達成が
花子の急務だった。
だから、歩がお絵かきをして
みんなで海水浴へ行った
様子を書いた絵を花子にみせに
来たとき
村岡父は、花子の仕事の邪魔をしては
いけないと歩を止めるが。
歩は必死にお仕事をする花子に
「見て見て」と絵を見せる。
花子は、「上手ね」と言って
「今度の日曜日、海水浴へ
いくのだから、お仕事を
かたづけなくてはいけないのよ。
だから、邪魔しないで」と
歩に言う。
歩は邪魔をしてはいけないと
わかっているけど、花子には
こっちを向いてほしい。
歩は英治ととも自分で作詞作曲した歌を
うたいながら、布団にシーツを
にかけていた。
こっちがママのダーリン
こっちがパパのダーリン
と・・・・
「おかあちゃま、まだお仕事?」
寝る時間になっても花子は
こない。
いつも、花子は、歩が寝るとき
お話を聞かせるのだけど・・・
そんなこともできない。
歩は邪魔をしてはいけないと
がまんするのだった。
そして、日曜日、早速早起きした
歩はお天気だと大はしゃぎをする。
そして英治を起こした。
「良かったな、歩。これで海へいけれ
るぞ。」といった。
そして、「花子さんも起きて」と、
となりの布団を見ると
空である。
歩と一緒に花子の部屋に行くと
花子は机の上にうつぶして寝ていた。
そして、起こされてはっとした。
実は、まだ原稿ができていない。
寝てしまったことを後悔したが
どうしようもない。
歩は「海へ行こ!!
海、海」とはしゃぐが。
歩に「仕事ができてないので海水浴へ
行けれない」といった。
歩は「おかあちゃまのうそつき」といった。
「ごめんね、歩」と花子は謝る。
「お仕事が間に合わなくて今日はどうしても
一緒に行けれないの。」
と花子。
村岡父と英治とで海へ行くことになった。
歩は「おかあちゃまがいかないといかない」
と言ってダダとこねた。
歩は花子の仕事の部屋で
絵をかいていた。
歩に声をかけてごめんねというが
歩は返事をしない。
なんだか歩が静かだったので
横を見たら、机の上に開いていた
英語の辞書に落書きをした。
花子は、怒った。
「何をしているの。
これは大事な本なのよ。」
と、かなきり声でしかった。
英治は驚いて飛んできた。
歩は花子に、「お仕事をしないで」
という。
「海にいくって約束したのに。」
「だからってやっていいことと
悪いことがあるでしょ。
こんな悪いことをする子はおしり
ぺんぺんですよ。」
そこへ吉太郎がやってきた。
「よ、歩!!」
と声をかける。
「あ、吉太郎だ・・・吉太郎!!!」
花子は、「吉太郎ではなくておじ様でしょ」
というが「吉太郎でいいだよ」と
吉太郎は言う。
そして花子に「できない約束はするな」と
いった。
その日、吉太郎は歩と遊んでくれた。
鉱石ラジオの作成である。
歩は興味深く作成を楽しんだ。
醍醐さんがやってきた。
かよから花子が忙しいと来て
お手伝いに来たが
「歩君は吉太郎さんと遊んでいるのよ」という。
醍醐は邪魔しないから、続けてと言って
向うの部屋へ行った。
吉太郎は歩に話しかける。
花子が歩ぐらいの時から本が好きだった
ということを。
「歩は仕事なんかしないで一緒に遊んで
くれるおっかあのほうがよかったけ?」
と聞く。
「うーん」と考える歩に「誰にも言わ
ないから」というと、歩は、僕が
おかあちまを見つけたんだといった。
雲の上から神様とみていたという。
するとおかあちゃまが見えた。
あの女の人の子供になりたいと
神様に言ったという。
「おかあちゃまは英語の御本を読んだり
紙にお話を書いたり、忙しそう
だったよ・・・。」
英治はじっとその話を聞いた。
「でも楽しそうだった。
だから神様に頼んだの。
僕はあの女の人の所へ
いきたいですって。」
吉太郎は、「ふ~~ん」と答えた。
「だけど、今日は頭に来ちゃったよ。」
吉太郎は笑ってほんとうにおかあと
海に行きたかったんだなと
歩の頭をなでた。
「今の話どう思いますか」と醍醐は
英治に聞いた。
英治は「歩は花子に似て想像の翼が
大きいのです」という。
醍醐は、「今の話信じますわ。
素敵なお話ですものね。」
としみじみといった。
そして、醍醐はお昼にしませんかといった。
弁当を作ってきてくれたらしい。
吉太郎はそっと醍醐を見た。
見事なごちそうだったのでわいわいと
食べた。
その声につられて花子は仕事の手を休めて
食事の場所に来た。
そして一緒に食べた。
「兄やんも歩の機嫌を直してくれて
ありがとうね」と吉太郎に言った。
歩は、レシーバーを耳にあてて
ラジオを聞いていた。
人の声が聞こえてくるのが
興味深いらしい。
花子も一緒に聞いた。
「ラジオを作ってしまうなんて吉太郎さんは
機会に御強いのですね」と醍醐は言う。
「いえ、ごく簡単なものですから」と
あっけらかんと吉太郎は言う。
醍醐はその様子を見て笑った。
「この声はどこから話をしているのかしら」
と花子が言うと「遠いところだよ」と歩が
答えた。
「へぇ~~ずっと遠くか・・・。」
歩は吉太郎に言われて立ち上がって
花子に謝った。
「おかあちゃま、大切な御本に落書きを
してごめんなさい・・」という。
花子はびっくりして
歩を抱きしめた。
「おかあちゃまも約束を破ってごめんな
さい・・・。今のお仕事が終わったら
こんどこそ、海へ行こうね。」
歩は喜んだ。
そして花子は
「歩はおかあちゃまのダーリングボーイだよ」と
いった。
それからというもの
「ああ、JOAK東京放送局です。
つぎは お歌であります。
こっちがママのダーリング
こっちがパパのダーリング」
と歩はラジオごっこをして
遊ぶようになった。
ある日のこと英治は花子に
仕事の出来具合をきくと
順調に進んでいるからと
いう。
そこへ、歩がやってきた。
「どうしたの歩ちゃん?」と花子が聞く。
「おかあちゃま・・・
ぼく、
お熱があるかもしれない・・・。」
みると真っ赤な顔をしている。
花子は、歩の額に手を当てた。
「熱い・・・。」
村岡父はおどろいた。
そして英治に医者を呼んでくるように
といった。
歩はぐったりと花子の胸に
倒れた。
「歩ちゃん?
歩???」
心配する花子。
★かわいいお宝の歩が熱を出してしまいました。
ごきげんよう
さようなら・・・
***************
子どもとの約束は守らなけばいけませんね。
でなければ
約束はしないほうがいいです。
子どもの心に傷がつきます。
花子はきっと後悔したでしょう。
これほどまでに歩をきずつけたと。
醍醐さんが登場しますが
彼女のワンピースのかわいいこと。
ピンクで白の襟とカフス。
ウエストは白のベルトでマーク。
ピンクに小さな花柄の
フレアーワンピースは
本当にかわいい。
襟の合わせの所に
白いリボンをつけて。
この場面は、吉太郎と醍醐の
恋が芽生える場面なのですが。
それも静かにそっとです。
ただ、吉太郎の立場と
醍醐さんのお家との兼ね合いが
難しくて、それこそ
蓮子さんのように駆け落ち???
そういうわけにはいきません。
吉太郎は憲兵だからです。
歩君の演技が全開ですね。
レシーバーを付けた歩君が
かわいいです。
そして、花子を選んで生まれてきたこと
を話す歩。
子どもはいつの時代もおかあちゃんが
大好きなのです。
