涙はいつか笑顔になる2
★葉山家の幽閉されている蓮子に
花子はやっと会うことができました。
華族の習慣で生まれた子供は乳母が育てる
とある。それにのっとって蓮子の赤ん坊は
母親から離されて育てられていた。
蓮子は花子の奮闘でやっと自分の手に息子純平を
抱くことができた。
赤ん坊との対面にしばし、喜びの声を
あげる蓮子と花子だった。
「純平、お父様がつけて下さったのよ
素敵な名前ね。純平・・・」
と、蓮子は言った。
園子は「もういいでしょ」、と純平を
つれていった。
花子は「もうすこしいでしょ」というが
「あなたも早くお帰り下さい」と
言われた。
園子は乳母と純平をつれてさって
いった。
花子は「こんなこと許せない。母親から
赤ちゃんを取り上げるなんて」
といった。
蓮子は、「一度でも抱けてよかった」と
いった。
「少しだけだったけど龍一さんのそばにいて
花ちゃんもいて、
とても幸せだった」という。
花子は、納得は行かない。
「今度こそ、親子三人で暮らしたいって
いってたはず、龍一さんもそうするために
弁護士の勉強にがんばっている」という。
花子は蓮子に、もっと強くなって、その日が
来ることを待っていてほしいという。
そのためには想像の翼を
広げることだといった。
親子三人で暮らしているところを
想像する・・・夢をあきらめなかったら
必ず、かなうと花子は言った。
「どんな家に住みたい?
どんなごちそうを食べさせたい?
素敵なお父さんと
おっとりしたお母さん
元気な純平君がいて」
・・・
というと、「夢のようだわ」と蓮子は言った。
「そんな日が本当に来るのかしら・・・。」
花子は「あきらめないで」と言った。
園子が来た。
「あなた、まだいたのですか?」
「いつまで蓮様をここに閉じ込めているのですか。
一日も早く蓮様を自由にしてあげてください
お願いします!!!」
そういって花子は帰って行った。
「ありがとう、花ちゃん・・
ありがとう・・・」
蓮子はつぶやいた。
村岡家では夫婦とかよと郁弥、
醍醐がいて、龍一に蓮子のことを
花子は報告をした。
「蓮子様かわいそう・・・」と醍醐は言うが
花子は「純平君は元気でしたよ。
御屋敷中に聞こえるくらいの元気な
声で泣いていました・・・」というと、
龍一はどこか悪いから泣くのかと
思って心配をした。
かよは、「赤ん坊は泣くのが仕事だから
大丈夫ですよ」という。
「大きな声で鳴くというのは丈夫な証拠
だ」と英治。
龍一は赤ん坊のことはよくわからない
らしい。
泣くとはそういうものかと納得した。
「安心してください、乳母の方がきちんと
お世話していたから」と花子。
「大丈夫ですよ。」と郁弥。
「Don’t worry!」
歩が泣き出したので、おしめがぬれていると
わかった。
龍一はおしめを替える実習をした。
英治が、「赤ん坊にとっておしめとは
めいわくなものです。
これをとると解放感から・・・」と
いったその瞬間、歩がおしっこを飛ばした。
龍一の顔にかかってびっくりした。
「それを言おうと思ったのにスミマセン」と
英治は言う。
かよは、おしめの変え方を教えた。
気を紛らわせたりとおもちゃを鳴らしたり
おしめは前のほうを厚くおって・・・と
実習を続ける。
「かよさんは、Babyの世話も
手慣れたものですね。
理想の嫁さんだ・・・。」
どさくさに何を言うんだろね。
見ていた醍醐は「かよさんと郁弥さんは
いい感じだ」という。
そして、花子に、蓮子の半生を
記事にしたいといった。
どういう生き方をされたのか
なぜ駆け落ちという道を選んだのか
いつか書きたいという。
「花さんにも取材させてね。
宮本さん、またいつか蓮子さんとの
なれそめをお話ししてくださいね」と
いった。
そして「ごきげんよう」と言って
帰って行った。
花子は醍醐ならきっといい記事が書けると
思った。
龍一はまたおしめの変え方の特訓を
続けた。
かよと郁弥は、ふたりで村岡家を
出た。
「蓮子さんと純平君の様子がわかって
よかったですね。」と郁弥はいった。
「ええ。」
「それにしても、かよさんは
料理上手なうえにBabyの
世話もできるなんて・・・
かよさんと結婚できる男は
しあわせだな・・・。」
歩きながら、さらっというのですね。
そして振り返って
「あの、結婚したら子供何人ぐらい
ほしいですか?」
「て????」驚くかよ。
「僕はいっぱいほしいんですよ。
フットボールチームが作れたら
いいなぁ~~~。」
なにげにすごい話をいきなりする
男だ。
「それは、何人ですか?」
「11人です。」
かよは驚いた。
「なんて・・・・
勝手な幻想です。(笑)」
郁弥が歩き出したら後ろからかよが
「いいと思います」
という。
「え?」
「11人もいたら、にぎやかで楽しんじゃんね
きっと。」
「かよさん・・・?」
かよは、すっと郁弥を追い越して
先に立った。
そして振り返って
いった。
「郁弥さん・・
送ってくれんですか?」
「オフコース、送ります。
送りますとも。」
二人で笑顔になったところで
後ろから声がした。
「かよ!!」
かよが振り返ると
吉太郎だった。
黒いスーツを着ている。
「て、兄やん!!!」
「お兄様?」
吉太郎は、深々と頭を下げた。
郁弥は吉太郎にちかづいてから
「どうも・・。
かよさんをこぴっとおうちまで
お送りします」といった。
吉太郎は、不思議そうな顔をした。
「お姉やんの所へ来たずら?
早くいけっし!!」
「ああ」、といって吉太郎は
面食らったが、村岡家にむかって
歩いて行った。
かよと郁弥は、後姿をみて
しばらく無言だったが
二人で同時にいった。
「て・・・びっくりした」
顔を見合わせて
「ふふふ」
「ははは」と
笑ったのだった。
村岡家では吉太郎が
歩に、といって
船のおもちゃを差し出した。
AYUMUと
船の横に名前が書いてある。
花子はありがとうと喜び
英治はさっそく
お風呂でに浮かべようといって
歩を連れていった。
花子は、吉太郎に蓮子の話をした。
「元気な男の子を生んだだよ」といった。
「ずっと言おうと思ってたけど
あのとき、蓮様の居場所を教えてくれて
ありがとうごいっした。
どうして蓮様の居場所をわかったの?
宮本龍一さんのこと知ってたよね。」
「実は職務で宮本龍一を調べていた」
といった。
「何か悪いことをしたのか」と
花子は驚いた。
吉太郎は、「いや、ただの人違いだったよ」と
いった。
そして、「蓮子さん、お母さんになったのか」
としみじみという。
その頃蓮子は
『もし、希望を見失いそうになったら
想像の翼を広げて見て』
という花子の言葉通り
月を見上げていた。
村岡家では
吉太郎も月を見上げていた。
花子もそばに座った。
★美しい月に蓮子の幸せを祈る
吉太郎と花子でした。
ごきげんよう
さようなら・・・。
****************
そういえば、今の天皇陛下も
乳母に育てられて母親というものが
わからないそうだ。
その奥様になる美智子皇后さまは
その慣習をうちやぶって
皇太子である浩宮様以下三人のお子様
を手元で育てた。
天皇は憲法では国の象徴とされている。
であれば、国民とともにあゆむ
皇室をめざして具体的に国民が
普通にしている子育てを皇室も
するという新しい時代の皇室の
アピールをしたのだろう。
そして、前例がないことに、東宮御所
に、小さな台所をつくって
たまには美智子さまが手料理を
作られたという。
普通の奥様の部分もありますとの
アピールだろう。なにしろ民間から
皇室に嫁いだのだから、ご自分の
なすべきことを勇気をもってされた
と思う。
いま、驚くことに、皇太子と
妃殿下が犬を飼っている。
雅子妃殿下はご実家でチョコレートのような
名前の(笑)高そうな犬を飼っていた。
だから、しっかりと血統書つきの
犬とかと思ったけど
迷い込んできた???という
普通の雑種らしい・・・・。
蓮子のことだが
華族様とかなんとか
いっても、不自由で不便なことは
多かったのでしょうね。
絶対母乳で育てるべきだという
論もありますが、あの時代は
それほど粉ミルクが発達して
いなかったので、母乳がいいのは当然
であったと思う。
特に初乳を与えると赤ちゃんに抵抗力が
つくと言われていますので
それも拒否される華族様って・・・
なに???ですよね。
かよと郁弥は、いい感じですね。
英治と花子の恋愛よりも
共感が持てます。
醍醐様・・・ご結婚は????
吉太郎は、なぜ村岡家に??
龍一の情報を得に来たのかな???
なにしろ、思想犯で追っているからとは
花子に言えないはずですから。
しかも、蓮子の夫さんで・・・。
吉太郎には複雑な気持ちでしょう。
★葉山家の幽閉されている蓮子に
花子はやっと会うことができました。
華族の習慣で生まれた子供は乳母が育てる
とある。それにのっとって蓮子の赤ん坊は
母親から離されて育てられていた。
蓮子は花子の奮闘でやっと自分の手に息子純平を
抱くことができた。
赤ん坊との対面にしばし、喜びの声を
あげる蓮子と花子だった。
「純平、お父様がつけて下さったのよ
素敵な名前ね。純平・・・」
と、蓮子は言った。
園子は「もういいでしょ」、と純平を
つれていった。
花子は「もうすこしいでしょ」というが
「あなたも早くお帰り下さい」と
言われた。
園子は乳母と純平をつれてさって
いった。
花子は「こんなこと許せない。母親から
赤ちゃんを取り上げるなんて」
といった。
蓮子は、「一度でも抱けてよかった」と
いった。
「少しだけだったけど龍一さんのそばにいて
花ちゃんもいて、
とても幸せだった」という。
花子は、納得は行かない。
「今度こそ、親子三人で暮らしたいって
いってたはず、龍一さんもそうするために
弁護士の勉強にがんばっている」という。
花子は蓮子に、もっと強くなって、その日が
来ることを待っていてほしいという。
そのためには想像の翼を
広げることだといった。
親子三人で暮らしているところを
想像する・・・夢をあきらめなかったら
必ず、かなうと花子は言った。
「どんな家に住みたい?
どんなごちそうを食べさせたい?
素敵なお父さんと
おっとりしたお母さん
元気な純平君がいて」
・・・
というと、「夢のようだわ」と蓮子は言った。
「そんな日が本当に来るのかしら・・・。」
花子は「あきらめないで」と言った。
園子が来た。
「あなた、まだいたのですか?」
「いつまで蓮様をここに閉じ込めているのですか。
一日も早く蓮様を自由にしてあげてください
お願いします!!!」
そういって花子は帰って行った。
「ありがとう、花ちゃん・・
ありがとう・・・」
蓮子はつぶやいた。
村岡家では夫婦とかよと郁弥、
醍醐がいて、龍一に蓮子のことを
花子は報告をした。
「蓮子様かわいそう・・・」と醍醐は言うが
花子は「純平君は元気でしたよ。
御屋敷中に聞こえるくらいの元気な
声で泣いていました・・・」というと、
龍一はどこか悪いから泣くのかと
思って心配をした。
かよは、「赤ん坊は泣くのが仕事だから
大丈夫ですよ」という。
「大きな声で鳴くというのは丈夫な証拠
だ」と英治。
龍一は赤ん坊のことはよくわからない
らしい。
泣くとはそういうものかと納得した。
「安心してください、乳母の方がきちんと
お世話していたから」と花子。
「大丈夫ですよ。」と郁弥。
「Don’t worry!」
歩が泣き出したので、おしめがぬれていると
わかった。
龍一はおしめを替える実習をした。
英治が、「赤ん坊にとっておしめとは
めいわくなものです。
これをとると解放感から・・・」と
いったその瞬間、歩がおしっこを飛ばした。
龍一の顔にかかってびっくりした。
「それを言おうと思ったのにスミマセン」と
英治は言う。
かよは、おしめの変え方を教えた。
気を紛らわせたりとおもちゃを鳴らしたり
おしめは前のほうを厚くおって・・・と
実習を続ける。
「かよさんは、Babyの世話も
手慣れたものですね。
理想の嫁さんだ・・・。」
どさくさに何を言うんだろね。
見ていた醍醐は「かよさんと郁弥さんは
いい感じだ」という。
そして、花子に、蓮子の半生を
記事にしたいといった。
どういう生き方をされたのか
なぜ駆け落ちという道を選んだのか
いつか書きたいという。
「花さんにも取材させてね。
宮本さん、またいつか蓮子さんとの
なれそめをお話ししてくださいね」と
いった。
そして「ごきげんよう」と言って
帰って行った。
花子は醍醐ならきっといい記事が書けると
思った。
龍一はまたおしめの変え方の特訓を
続けた。
かよと郁弥は、ふたりで村岡家を
出た。
「蓮子さんと純平君の様子がわかって
よかったですね。」と郁弥はいった。
「ええ。」
「それにしても、かよさんは
料理上手なうえにBabyの
世話もできるなんて・・・
かよさんと結婚できる男は
しあわせだな・・・。」
歩きながら、さらっというのですね。
そして振り返って
「あの、結婚したら子供何人ぐらい
ほしいですか?」
「て????」驚くかよ。
「僕はいっぱいほしいんですよ。
フットボールチームが作れたら
いいなぁ~~~。」
なにげにすごい話をいきなりする
男だ。
「それは、何人ですか?」
「11人です。」
かよは驚いた。
「なんて・・・・
勝手な幻想です。(笑)」
郁弥が歩き出したら後ろからかよが
「いいと思います」
という。
「え?」
「11人もいたら、にぎやかで楽しんじゃんね
きっと。」
「かよさん・・・?」
かよは、すっと郁弥を追い越して
先に立った。
そして振り返って
いった。
「郁弥さん・・
送ってくれんですか?」
「オフコース、送ります。
送りますとも。」
二人で笑顔になったところで
後ろから声がした。
「かよ!!」
かよが振り返ると
吉太郎だった。
黒いスーツを着ている。
「て、兄やん!!!」
「お兄様?」
吉太郎は、深々と頭を下げた。
郁弥は吉太郎にちかづいてから
「どうも・・。
かよさんをこぴっとおうちまで
お送りします」といった。
吉太郎は、不思議そうな顔をした。
「お姉やんの所へ来たずら?
早くいけっし!!」
「ああ」、といって吉太郎は
面食らったが、村岡家にむかって
歩いて行った。
かよと郁弥は、後姿をみて
しばらく無言だったが
二人で同時にいった。
「て・・・びっくりした」
顔を見合わせて
「ふふふ」
「ははは」と
笑ったのだった。
村岡家では吉太郎が
歩に、といって
船のおもちゃを差し出した。
AYUMUと
船の横に名前が書いてある。
花子はありがとうと喜び
英治はさっそく
お風呂でに浮かべようといって
歩を連れていった。
花子は、吉太郎に蓮子の話をした。
「元気な男の子を生んだだよ」といった。
「ずっと言おうと思ってたけど
あのとき、蓮様の居場所を教えてくれて
ありがとうごいっした。
どうして蓮様の居場所をわかったの?
宮本龍一さんのこと知ってたよね。」
「実は職務で宮本龍一を調べていた」
といった。
「何か悪いことをしたのか」と
花子は驚いた。
吉太郎は、「いや、ただの人違いだったよ」と
いった。
そして、「蓮子さん、お母さんになったのか」
としみじみという。
その頃蓮子は
『もし、希望を見失いそうになったら
想像の翼を広げて見て』
という花子の言葉通り
月を見上げていた。
村岡家では
吉太郎も月を見上げていた。
花子もそばに座った。
★美しい月に蓮子の幸せを祈る
吉太郎と花子でした。
ごきげんよう
さようなら・・・。
****************
そういえば、今の天皇陛下も
乳母に育てられて母親というものが
わからないそうだ。
その奥様になる美智子皇后さまは
その慣習をうちやぶって
皇太子である浩宮様以下三人のお子様
を手元で育てた。
天皇は憲法では国の象徴とされている。
であれば、国民とともにあゆむ
皇室をめざして具体的に国民が
普通にしている子育てを皇室も
するという新しい時代の皇室の
アピールをしたのだろう。
そして、前例がないことに、東宮御所
に、小さな台所をつくって
たまには美智子さまが手料理を
作られたという。
普通の奥様の部分もありますとの
アピールだろう。なにしろ民間から
皇室に嫁いだのだから、ご自分の
なすべきことを勇気をもってされた
と思う。
いま、驚くことに、皇太子と
妃殿下が犬を飼っている。
雅子妃殿下はご実家でチョコレートのような
名前の(笑)高そうな犬を飼っていた。
だから、しっかりと血統書つきの
犬とかと思ったけど
迷い込んできた???という
普通の雑種らしい・・・・。
蓮子のことだが
華族様とかなんとか
いっても、不自由で不便なことは
多かったのでしょうね。
絶対母乳で育てるべきだという
論もありますが、あの時代は
それほど粉ミルクが発達して
いなかったので、母乳がいいのは当然
であったと思う。
特に初乳を与えると赤ちゃんに抵抗力が
つくと言われていますので
それも拒否される華族様って・・・
なに???ですよね。
かよと郁弥は、いい感じですね。
英治と花子の恋愛よりも
共感が持てます。
醍醐様・・・ご結婚は????
吉太郎は、なぜ村岡家に??
龍一の情報を得に来たのかな???
なにしろ、思想犯で追っているからとは
花子に言えないはずですから。
しかも、蓮子の夫さんで・・・。
吉太郎には複雑な気持ちでしょう。
