涙はいつか笑顔になる1
甲府にいた蓮子を葉山が連れ戻しに来た。
★無事に子供を産むため花子の実家に
やってきていた蓮子。
血眼になって探していた兄に見つかり
連れ戻されてしまいました。
花子は葉山に「なぜ妹にこんなひどいこと
をするの、蓮様だって幸せになる権利がある」と
主張したが、葉山は無言で蓮子を連れて帰って
いった。
葉山の怒りで蓮子は園子に髪を
切られた。
ざっく、ざっくと切られる髪の毛。
★生まれてくる子供を守るためなら
何も恐れない、自分はどんな辱めでも
うけようと、蓮子は決意して
おりました。
1922年、大正11年夏。
花子は蓮子に手紙を書くが
返事はない。
村岡家には龍一が来ていた。
「歩君、また大きくなりましたね。」
龍一は、毎日葉山家にいくが
門前払いだった。
村岡は「蓮子さんは強いからがんばって
いるよ。母は強しというじゃないか」と
いった。
「はぁ・・・」と答える龍一。
実家の母親からの勘当はとけたが
今年の弁護士試験におちると追い出される
という。
そんなとき醍醐がやってきた。
醍醐と龍一は初めて会う。
醍醐は、「おめでとうございます。
無事に男の赤ちゃんが誕生されました」
といった。
醍醐は、毎日、葉山家にいって
蓮子の様子を聞いていた。
だれも取り合ってくれなかったが
やっと、運転手が口を開いた
らしい。
龍一は、もっていた半紙を出した。
そこには赤ん坊の名前がかいて
あった。
「男の子だから・・・」
といって、
純平・・・という名前を決めていた。
蓮子も子供も元気だと聞いて
龍一は喜んだ。
そして、蓮子に坊やの名前を伝えて
あげたいと花子はいった。
醍醐は「あの運転手さんだったら
なんとか力になってくれそうよ。
まかせといて。」といった。
そのころ、福岡の嘉納邸では。
★蓮子の兄、葉山は嘉納伝助の屋敷を
訪れておりました。
そこへ、気の荒い男たちがどかどかと
はいってきた。
「お~~い、あの女はどこにおるのかぁ?」
と、葉山に向かってどなった。
「いますぐ、首に縄をつけてつれてこんか」
「よくも、嘉納伝助の顔に泥を塗って
くれたなぁ」
「ただではすまんぞぉーー!!」
そこへ、「やめんかぁ」と伝助が現れた。
すでに蓮子が葉山家に帰ったことを
しっていた。
葉山は「誠に申し訳ありません。
本来なら結納金をお返しするところを
葉山家にはそのような手立てもないので
蓮子に髪を下させたので」といって
髪の束を伝助に渡した。
「蓮子は尼寺にいれます。あの男とは死ぬまで
会わせません。」
「赤ん坊は生まれたね。」
葉山は、「は、はい」という。
「そうね・・・。」
伝助が静かに言うが
男たちは蓮子が子供産んだことで
びっくりした。
「赤ん坊か?」
「駆け落ちした
男の子供か!!」
「ここまで馬鹿にされたのか!」
「たたききってやる!!」
「やめんか
蓮子のことはこれでしまいにする
あいつはこの嘉納伝助が一度は惚れて
嫁にした女だから手出しをしたらダメだ
末代まで一言の弁明も無用。」
そういって、伝助はさっていった。
男たちは静かになった。
葉山家の屋敷では夫人の園子がお茶を
していた。
そこへ、運転手がやってきて
蓮子の女学校時代の友人が合わせて
ほしいと来ているという。
園子は断ろうとしたが、友人
はすでに屋敷に上がっていた。
そして蓮子に合わせてくださいという。
驚く園子だった。
名前を聞くと村岡花子といった。
「村岡というと蓮子をかくまった家の
名前ではないですか」という。
「赤ちゃんのお父様から大切なものを預かって
います。
お願いします。
お願いします!
お願いします!!!」花子は強引だけど
園子に頼み込んだ。
「あの、断るとこの方が
外で騒ぎたてるのでは?」と
運転手日下部が言う。
園子は、しかたなく蓮子にあわせる
ことにした。
花子は日下部にお礼を言った。
部屋を開けると蓮子がいた。
髪が短く刈られていた。
「その髪はどうなさったの?」
花子は誰かに切られたのかと
聞くが、園子がそこにいた。
蓮子は答えず、花子を見て喜んだ。
「私、赤ちゃん産んだのよ。」
「知ってるわ、赤ちゃんはどこ?」
「乳母が育てているわ」と蓮子。
花子は「どうしてお母さんのところ
に赤ちゃんがいないの?」と
いう。
園子に赤ん坊に合わせてくださいという。
あまりのしつこさに園子は赤ちゃんを
連れにいった。
龍一から預かった名前を書いた半紙
を蓮子にわたした。純平とあった。
蓮子は、よろこんだ。
そこへ赤ん坊が女中に連れられて
やってきた。
「ぼうや!!」蓮子は抱き上げた。
やっとその手に赤ん坊をだくこと
ができた。
「まぁ、なんてかわいらしい赤ちゃん
なの。よかったわね、お母さんに抱っこ
してもらって。」と花子。
「純平、お父様がつけて下さった
のよ。素敵な名前ね・・・よろしくね。
純平・・・」
★純平君、お母さんに会えてよかったですね。
ごきげんよう
さようなら
******************
人生いろいろというけど
いろいろありすぎですね。
もしかしたら、あなたの人生だって
いままでいろいろあったのではありませんか?
私もあったのかもしれないです。
それを自叙伝にすると結構、恥ずかしいと
思うことが多いので
しないだけです。
蓮子の人生は不幸であることが
当然のような人生でした。
やっと生まれた子は取り上げられて
乳母が育てることになり、
髪の毛がざんばらに切られ
人権などどこ吹く風のような葉山家です。
お金がないくせに伯爵家などというものでは
ありません。
結納金も返せず、これから困ったときに
伝助にお金を借りることもできず
葉山伯爵(晶貴)は、結納金も返せず
どこまでもみっともない恰好をさらさ
なくてはいけません。
おそらくこの家も没落して
いくでしょう。
龍一が歩に歩君大きくなりましたねと
いうばめんがあるけど
君も中島歩という名前なんだねと
つぶやきました。
葉山伯爵夫人の園子役の女優さんも
村岡希美さんというかたですが・・・。
いきなりやってきた花子が
名前を名乗った途端、村岡!!!
と驚きます。
オープニングの出演のところは
ちゃんと見ると結構面白い
です。
甲府にいた蓮子を葉山が連れ戻しに来た。
★無事に子供を産むため花子の実家に
やってきていた蓮子。
血眼になって探していた兄に見つかり
連れ戻されてしまいました。
花子は葉山に「なぜ妹にこんなひどいこと
をするの、蓮様だって幸せになる権利がある」と
主張したが、葉山は無言で蓮子を連れて帰って
いった。
葉山の怒りで蓮子は園子に髪を
切られた。
ざっく、ざっくと切られる髪の毛。
★生まれてくる子供を守るためなら
何も恐れない、自分はどんな辱めでも
うけようと、蓮子は決意して
おりました。
1922年、大正11年夏。
花子は蓮子に手紙を書くが
返事はない。
村岡家には龍一が来ていた。
「歩君、また大きくなりましたね。」
龍一は、毎日葉山家にいくが
門前払いだった。
村岡は「蓮子さんは強いからがんばって
いるよ。母は強しというじゃないか」と
いった。
「はぁ・・・」と答える龍一。
実家の母親からの勘当はとけたが
今年の弁護士試験におちると追い出される
という。
そんなとき醍醐がやってきた。
醍醐と龍一は初めて会う。
醍醐は、「おめでとうございます。
無事に男の赤ちゃんが誕生されました」
といった。
醍醐は、毎日、葉山家にいって
蓮子の様子を聞いていた。
だれも取り合ってくれなかったが
やっと、運転手が口を開いた
らしい。
龍一は、もっていた半紙を出した。
そこには赤ん坊の名前がかいて
あった。
「男の子だから・・・」
といって、
純平・・・という名前を決めていた。
蓮子も子供も元気だと聞いて
龍一は喜んだ。
そして、蓮子に坊やの名前を伝えて
あげたいと花子はいった。
醍醐は「あの運転手さんだったら
なんとか力になってくれそうよ。
まかせといて。」といった。
そのころ、福岡の嘉納邸では。
★蓮子の兄、葉山は嘉納伝助の屋敷を
訪れておりました。
そこへ、気の荒い男たちがどかどかと
はいってきた。
「お~~い、あの女はどこにおるのかぁ?」
と、葉山に向かってどなった。
「いますぐ、首に縄をつけてつれてこんか」
「よくも、嘉納伝助の顔に泥を塗って
くれたなぁ」
「ただではすまんぞぉーー!!」
そこへ、「やめんかぁ」と伝助が現れた。
すでに蓮子が葉山家に帰ったことを
しっていた。
葉山は「誠に申し訳ありません。
本来なら結納金をお返しするところを
葉山家にはそのような手立てもないので
蓮子に髪を下させたので」といって
髪の束を伝助に渡した。
「蓮子は尼寺にいれます。あの男とは死ぬまで
会わせません。」
「赤ん坊は生まれたね。」
葉山は、「は、はい」という。
「そうね・・・。」
伝助が静かに言うが
男たちは蓮子が子供産んだことで
びっくりした。
「赤ん坊か?」
「駆け落ちした
男の子供か!!」
「ここまで馬鹿にされたのか!」
「たたききってやる!!」
「やめんか
蓮子のことはこれでしまいにする
あいつはこの嘉納伝助が一度は惚れて
嫁にした女だから手出しをしたらダメだ
末代まで一言の弁明も無用。」
そういって、伝助はさっていった。
男たちは静かになった。
葉山家の屋敷では夫人の園子がお茶を
していた。
そこへ、運転手がやってきて
蓮子の女学校時代の友人が合わせて
ほしいと来ているという。
園子は断ろうとしたが、友人
はすでに屋敷に上がっていた。
そして蓮子に合わせてくださいという。
驚く園子だった。
名前を聞くと村岡花子といった。
「村岡というと蓮子をかくまった家の
名前ではないですか」という。
「赤ちゃんのお父様から大切なものを預かって
います。
お願いします。
お願いします!
お願いします!!!」花子は強引だけど
園子に頼み込んだ。
「あの、断るとこの方が
外で騒ぎたてるのでは?」と
運転手日下部が言う。
園子は、しかたなく蓮子にあわせる
ことにした。
花子は日下部にお礼を言った。
部屋を開けると蓮子がいた。
髪が短く刈られていた。
「その髪はどうなさったの?」
花子は誰かに切られたのかと
聞くが、園子がそこにいた。
蓮子は答えず、花子を見て喜んだ。
「私、赤ちゃん産んだのよ。」
「知ってるわ、赤ちゃんはどこ?」
「乳母が育てているわ」と蓮子。
花子は「どうしてお母さんのところ
に赤ちゃんがいないの?」と
いう。
園子に赤ん坊に合わせてくださいという。
あまりのしつこさに園子は赤ちゃんを
連れにいった。
龍一から預かった名前を書いた半紙
を蓮子にわたした。純平とあった。
蓮子は、よろこんだ。
そこへ赤ん坊が女中に連れられて
やってきた。
「ぼうや!!」蓮子は抱き上げた。
やっとその手に赤ん坊をだくこと
ができた。
「まぁ、なんてかわいらしい赤ちゃん
なの。よかったわね、お母さんに抱っこ
してもらって。」と花子。
「純平、お父様がつけて下さった
のよ。素敵な名前ね・・・よろしくね。
純平・・・」
★純平君、お母さんに会えてよかったですね。
ごきげんよう
さようなら
******************
人生いろいろというけど
いろいろありすぎですね。
もしかしたら、あなたの人生だって
いままでいろいろあったのではありませんか?
私もあったのかもしれないです。
それを自叙伝にすると結構、恥ずかしいと
思うことが多いので
しないだけです。
蓮子の人生は不幸であることが
当然のような人生でした。
やっと生まれた子は取り上げられて
乳母が育てることになり、
髪の毛がざんばらに切られ
人権などどこ吹く風のような葉山家です。
お金がないくせに伯爵家などというものでは
ありません。
結納金も返せず、これから困ったときに
伝助にお金を借りることもできず
葉山伯爵(晶貴)は、結納金も返せず
どこまでもみっともない恰好をさらさ
なくてはいけません。
おそらくこの家も没落して
いくでしょう。
龍一が歩に歩君大きくなりましたねと
いうばめんがあるけど
君も中島歩という名前なんだねと
つぶやきました。
葉山伯爵夫人の園子役の女優さんも
村岡希美さんというかたですが・・・。
いきなりやってきた花子が
名前を名乗った途端、村岡!!!
と驚きます。
オープニングの出演のところは
ちゃんと見ると結構面白い
です。
