最高のクリスマス2
宇田川の銀河の乙女の単行本化で
挿絵をお願いしたいと醍醐と花は
村岡に頼みに行った。
しばらく考えて、村岡は断った。
挿絵は本職ではないという。
「でも、王子と乞食の挿絵はかいて
下さったのでは?」と醍醐は言うが。
「素人ですがあの挿絵だけは書きたかった
のです。」
★ひさしぶりに英治と再会した花ですが
依頼はあっさりと断られてしまいました
「村岡さん。私はあきらめませんから。
引き受けてくれるまで私は
あきらめませんから・・・。」ときっぱりと
花は言った。
「そうか、断られたか・・・」
梶原に醍醐と花が報告すると
梶原はそういった。
そこへ宇田川が「失礼するわ」と言って
やってきた。
「宇田川先生、
これはこれは・・早速お越しくださって」
須藤が言った。
「わたしすごく忙しいの・・
さっさとして」
「実は、村岡さんに断られて
しまいました。」と花が言う。
「私の挿絵よ、断る人がいるの?」
「先生、たった一度断られただけです。
必ず口説き落とします。」と醍醐は言った。
花は、「お任せください。
ただ今お紅茶を・・・。」
★花もずいぶんと たくましくなったものです。
醍醐は、紅茶を入れる花に声をかけた。
何かいい方法でもあるのかと。
「まったくないわ。」
★大丈夫でしょうか。
さてこちらは・・・甲府の幼馴染たち。
★この二人まだいるのですね。
カフェドミンゴでランチの朝市と武。
カレーを注文したが
武は一口食べて辛いと文句を言った。
そこへ花と醍醐が来た。
花は、びっくりして「二人とも葡萄酒を
売り込みに来たのならこぴっと仕事しろし」
という。
「こうしてカフェに売り込みに来ている
じゃないか。」
「まったく、珈琲は苦いというし
カレーは辛いというし・・・」
とかよはいった。
「花さん、お知り合い?」と醍醐が聞く。
「幼馴染です」と答える。
武は醍醐を見て、「はなたれの村の地主の
徳丸武です」と嬉しそうに言う。
「ごきげんよう。」醍醐は軽くかわした。
なのに朝市は言う。
「花はしっかり仕事をしていますか?
迷惑かけていませんか?」
と親のように醍醐に聞いた。」
「花さんは、熱心に仕事をされています」と
醍醐は答えた。
「どうぞよろしくお願いします」と朝市がいうので
「もういいから」と花がいう。
咳ばらいが聞こえた。
村岡社長だった。
「珈琲を静かに味わいたいものだ。」
「すみません・・・。」とかよ。
「あら、社長?」
花は英治に挿絵を頼みにいったけど
断られてしまった、どうしたらいいのかと
聞いた。
村岡父は、「ここで仕事の話をしないでくれ」と
きっぱりという。
「スミマセンでした」と言って醍醐とともに
カウンターに座った。
「花さんの王子と乞食には進んで書いて
下さったのに。銀河の乙女は
お好きではないのかしら?」と醍醐。
花は毎日でも通って、銀河の乙女の
説明をするという。
話を聞いていた村岡父が
「それは困る」といった。
「毎日会社に来られて居すわられたら
仕事にならん、わしから
英治に言っておこう」という。
「ありがとうございました。」
花は喜んだ。
父は、珈琲代をかよに渡しながら
「きみのおねえやんもがんばっているか
らね・・」といった。
武は醍醐を見て美しいといった。
「醍醐さんは社長令嬢だから
相手にされっこないよ。」と
かよは武に言った。
「て。。社長令嬢か、地主のおらにますます
ぴったりじゃ、醍醐さん・・・・。」
★武、その人は無理!無理無理!!!
村岡父は会社に帰るなり、「銀河の乙女の挿絵は
おまえが書け」と言った。
「何ですかいきなり??」
と英治はいった。
「作家がお前に書いてほしいと言っている。
社長命令だ。
引き受けた以上いい本にしろ。」
そういうことで、英治は書くことになった。
花と醍醐は挿絵の打ち合わせに
来た。
「ここに挿絵を入れてください。」
「自由に書いてください・・。」
「一枚だけ宇田川先生の希望がありまして
ここに、主人公ルカの絵をいれてください
とのことです。」
これも自由に書いてくださいということだ
という。
英治は「自由にというと
難しいな」というが。
二人の編集は「いくらでも相談に乗ります
から」と言って笑った。
「宇田川先生は村岡さんの絵を楽しみに
していますよ。」
と花が言うと
村岡は「わかりました」といった。
二人の編集者は
「よろしくお願いします」と
声を合わせて、頭を下げた。
挿絵の下書きをする英治。
外回りから帰ってきた郁弥が
聞いた。
「なぜ、その話を引き受けたのか」と。
「社長命令だからね」と英治は言う。
郁弥は花に頼まれたからなのかと
思ってきいた。
すると、英治はびっくりして
郁弥をみた。「急にどうしたんだよ郁弥。」
郁弥は「なんでもない。
邪魔してごめん」と言った。
英治は、少し書いたが、「ちょっと出てくる」
といって出かけた。
郁弥は、そっと引出しから白いリボンの
カメオを出してみた。
★これは、死んだ香澄さんがもっていたカメオ。
どうして、彼が持っているのでしょう?
何か秘密があるようです。
花はその夕方、蓮子と待ち合わせに
ドミンゴに入って行った。
「花ちゃん、こっちよ」、と
蓮子がいう。
花は挨拶をして、くるっと周りを見た。
かよが、「朝市と武ならいないよ。
他のカフェを教えたらようやく
そっちへ行ってくれた」といった。
「珈琲お願い」と花は言った。
「朝市君て幼馴染の?
一緒に釣りをしたことがなつか
しいわ・・・。」と蓮子は言う。
その様子に花は、「蓮様
今日は一段と美しいわ」と
いった。
★恋する女は美しいのです。
たとえそれが許されない恋でも。
「会わせたい人って?」と花は聞いた。
「そうなの、実は彼をここに呼ん
でいるの。」
「ええ??彼ってあの帝大生の?
ご主人は?」
花は心配して聞いた。
「主人は今頃新橋で芸者を揚げて
遊んでいるわ」、とあっさりと
蓮子は言った。
花は「それはいけないことだ」といった。
蓮子は怖い顔して「どうしたの」と
聞くが、花は道ならぬ恋の悲しさと
苦しさを思って、蓮子に重ねて
「いけないわ」というしかない。
そこへドアが開いた。
「いらっしゃいませ~~」
蓮子は、そちらへ顔を向けて
龍一を迎えようとした。
花もそっちを向いた。
「おおお、花ちゃん。
ひさしぶりやね~~~
サイダー飲みよるか??
あははは・・・」
そこへ、ドアが開いて龍一がやってきた。
龍一は、蓮子と一緒にいる男に
注目した。
蓮子は、青ざめた顔をした。
花は、その瞬間、緊張した。
★修羅場の予感です。
ごきげんよう
さようなら
*****************
はい、二日目も・・・遅れました。
いつもの調子が出ませんです。
原因??
いろいろあります。
それよりも英治がなぜ引き受けたのか。
そりゃ・・・
花の依頼だからです。
きっぱりとそうです。
出も最初は断りましたね。
本職ではないと。
当たり前です。飛ぶ鳥を
落とす勢いの宇田川の挿絵ですよ。
英治ではなくてもだれでもいます。
それに、まず一度は断ったほうが
いいではないですか。素人ですから。
そのあとまだまだ依頼されるなら
考えるというスタンスは、当然かもと
思いました。
郁弥はなにかを感じていますね。
死んだ香澄さんから、安東花の名前を
聞いているのかもしれません。
香澄さんは安東花が訳した物語に挿絵を
書いた英治の心を読みましたから。
で、龍一と蓮子の道ならぬ恋の
修羅場がはじまりますが、花としたら
こんな道ならぬ恋など、してはいけない
と、それはそれは心を込めて
訴えるしかありません・・・。
宇田川の銀河の乙女の単行本化で
挿絵をお願いしたいと醍醐と花は
村岡に頼みに行った。
しばらく考えて、村岡は断った。
挿絵は本職ではないという。
「でも、王子と乞食の挿絵はかいて
下さったのでは?」と醍醐は言うが。
「素人ですがあの挿絵だけは書きたかった
のです。」
★ひさしぶりに英治と再会した花ですが
依頼はあっさりと断られてしまいました
「村岡さん。私はあきらめませんから。
引き受けてくれるまで私は
あきらめませんから・・・。」ときっぱりと
花は言った。
「そうか、断られたか・・・」
梶原に醍醐と花が報告すると
梶原はそういった。
そこへ宇田川が「失礼するわ」と言って
やってきた。
「宇田川先生、
これはこれは・・早速お越しくださって」
須藤が言った。
「わたしすごく忙しいの・・
さっさとして」
「実は、村岡さんに断られて
しまいました。」と花が言う。
「私の挿絵よ、断る人がいるの?」
「先生、たった一度断られただけです。
必ず口説き落とします。」と醍醐は言った。
花は、「お任せください。
ただ今お紅茶を・・・。」
★花もずいぶんと たくましくなったものです。
醍醐は、紅茶を入れる花に声をかけた。
何かいい方法でもあるのかと。
「まったくないわ。」
★大丈夫でしょうか。
さてこちらは・・・甲府の幼馴染たち。
★この二人まだいるのですね。
カフェドミンゴでランチの朝市と武。
カレーを注文したが
武は一口食べて辛いと文句を言った。
そこへ花と醍醐が来た。
花は、びっくりして「二人とも葡萄酒を
売り込みに来たのならこぴっと仕事しろし」
という。
「こうしてカフェに売り込みに来ている
じゃないか。」
「まったく、珈琲は苦いというし
カレーは辛いというし・・・」
とかよはいった。
「花さん、お知り合い?」と醍醐が聞く。
「幼馴染です」と答える。
武は醍醐を見て、「はなたれの村の地主の
徳丸武です」と嬉しそうに言う。
「ごきげんよう。」醍醐は軽くかわした。
なのに朝市は言う。
「花はしっかり仕事をしていますか?
迷惑かけていませんか?」
と親のように醍醐に聞いた。」
「花さんは、熱心に仕事をされています」と
醍醐は答えた。
「どうぞよろしくお願いします」と朝市がいうので
「もういいから」と花がいう。
咳ばらいが聞こえた。
村岡社長だった。
「珈琲を静かに味わいたいものだ。」
「すみません・・・。」とかよ。
「あら、社長?」
花は英治に挿絵を頼みにいったけど
断られてしまった、どうしたらいいのかと
聞いた。
村岡父は、「ここで仕事の話をしないでくれ」と
きっぱりという。
「スミマセンでした」と言って醍醐とともに
カウンターに座った。
「花さんの王子と乞食には進んで書いて
下さったのに。銀河の乙女は
お好きではないのかしら?」と醍醐。
花は毎日でも通って、銀河の乙女の
説明をするという。
話を聞いていた村岡父が
「それは困る」といった。
「毎日会社に来られて居すわられたら
仕事にならん、わしから
英治に言っておこう」という。
「ありがとうございました。」
花は喜んだ。
父は、珈琲代をかよに渡しながら
「きみのおねえやんもがんばっているか
らね・・」といった。
武は醍醐を見て美しいといった。
「醍醐さんは社長令嬢だから
相手にされっこないよ。」と
かよは武に言った。
「て。。社長令嬢か、地主のおらにますます
ぴったりじゃ、醍醐さん・・・・。」
★武、その人は無理!無理無理!!!
村岡父は会社に帰るなり、「銀河の乙女の挿絵は
おまえが書け」と言った。
「何ですかいきなり??」
と英治はいった。
「作家がお前に書いてほしいと言っている。
社長命令だ。
引き受けた以上いい本にしろ。」
そういうことで、英治は書くことになった。
花と醍醐は挿絵の打ち合わせに
来た。
「ここに挿絵を入れてください。」
「自由に書いてください・・。」
「一枚だけ宇田川先生の希望がありまして
ここに、主人公ルカの絵をいれてください
とのことです。」
これも自由に書いてくださいということだ
という。
英治は「自由にというと
難しいな」というが。
二人の編集は「いくらでも相談に乗ります
から」と言って笑った。
「宇田川先生は村岡さんの絵を楽しみに
していますよ。」
と花が言うと
村岡は「わかりました」といった。
二人の編集者は
「よろしくお願いします」と
声を合わせて、頭を下げた。
挿絵の下書きをする英治。
外回りから帰ってきた郁弥が
聞いた。
「なぜ、その話を引き受けたのか」と。
「社長命令だからね」と英治は言う。
郁弥は花に頼まれたからなのかと
思ってきいた。
すると、英治はびっくりして
郁弥をみた。「急にどうしたんだよ郁弥。」
郁弥は「なんでもない。
邪魔してごめん」と言った。
英治は、少し書いたが、「ちょっと出てくる」
といって出かけた。
郁弥は、そっと引出しから白いリボンの
カメオを出してみた。
★これは、死んだ香澄さんがもっていたカメオ。
どうして、彼が持っているのでしょう?
何か秘密があるようです。
花はその夕方、蓮子と待ち合わせに
ドミンゴに入って行った。
「花ちゃん、こっちよ」、と
蓮子がいう。
花は挨拶をして、くるっと周りを見た。
かよが、「朝市と武ならいないよ。
他のカフェを教えたらようやく
そっちへ行ってくれた」といった。
「珈琲お願い」と花は言った。
「朝市君て幼馴染の?
一緒に釣りをしたことがなつか
しいわ・・・。」と蓮子は言う。
その様子に花は、「蓮様
今日は一段と美しいわ」と
いった。
★恋する女は美しいのです。
たとえそれが許されない恋でも。
「会わせたい人って?」と花は聞いた。
「そうなの、実は彼をここに呼ん
でいるの。」
「ええ??彼ってあの帝大生の?
ご主人は?」
花は心配して聞いた。
「主人は今頃新橋で芸者を揚げて
遊んでいるわ」、とあっさりと
蓮子は言った。
花は「それはいけないことだ」といった。
蓮子は怖い顔して「どうしたの」と
聞くが、花は道ならぬ恋の悲しさと
苦しさを思って、蓮子に重ねて
「いけないわ」というしかない。
そこへドアが開いた。
「いらっしゃいませ~~」
蓮子は、そちらへ顔を向けて
龍一を迎えようとした。
花もそっちを向いた。
「おおお、花ちゃん。
ひさしぶりやね~~~
サイダー飲みよるか??
あははは・・・」
そこへ、ドアが開いて龍一がやってきた。
龍一は、蓮子と一緒にいる男に
注目した。
蓮子は、青ざめた顔をした。
花は、その瞬間、緊張した。
★修羅場の予感です。
ごきげんよう
さようなら
*****************
はい、二日目も・・・遅れました。
いつもの調子が出ませんです。
原因??
いろいろあります。
それよりも英治がなぜ引き受けたのか。
そりゃ・・・
花の依頼だからです。
きっぱりとそうです。
出も最初は断りましたね。
本職ではないと。
当たり前です。飛ぶ鳥を
落とす勢いの宇田川の挿絵ですよ。
英治ではなくてもだれでもいます。
それに、まず一度は断ったほうが
いいではないですか。素人ですから。
そのあとまだまだ依頼されるなら
考えるというスタンスは、当然かもと
思いました。
郁弥はなにかを感じていますね。
死んだ香澄さんから、安東花の名前を
聞いているのかもしれません。
香澄さんは安東花が訳した物語に挿絵を
書いた英治の心を読みましたから。
で、龍一と蓮子の道ならぬ恋の
修羅場がはじまりますが、花としたら
こんな道ならぬ恋など、してはいけない
と、それはそれは心を込めて
訴えるしかありません・・・。
