最高のクリスマス1
甲府に帰った花は元気になってまた
東京へ戻ってきた。
1919年大正八年12月。
★季節は廻り、年の瀬のことでございます。
★おや、朝市と武ではありませんか・・??
東京の町を朝市と武が歩いている。
彼らはカフェドミンゴに入った。
「朝市、きょろきょろするんでない。
おらたちおのぼりさんと間違えられる
ではないか・・」と武が言う。
朝市は、「おらたち、正真正銘のおのぼりさん
ではないか」と言い返した。
武はシッといってお店に入った。
「だまっていたらわからんから」。
そして女給を見て美人ばかりだという。
「おらに笑顔を振りまいているじゃ・・・」
といいながら、かよの手を取ると
かよはここはそんなカフェではないといった。
朝市は、かよに気が付き、かよも朝市
をみて久しぶりの再会に喜んだ。
★それにしても、朝市と武はいったいどうして
銀座のカフェにやってきたのでしょうか。
かよによばれて花がドミンゴに
やってきた。
「て、朝市、武!!」
「よ、はなたれ!!
おらはお父様の言いつけで葡萄酒を
東京で売るように言われてやってきただ。」と
武は言う。
朝市は、冬休みなので、隆のお供だという。
武は「来てみたら銀座と言っても
どってことない」、とポーズをとった。
上野に宿を取っているので二~三日は、いるという。
「まあ、銀ブラでもするべ・・・・」
と武が言うとかよは「銀ブラの意味わかって
いますか?」と聞いた。
武は「銀座でぶらぶらする事だろ」という。
「違います!」と姉妹は答えた。
「銀座でブラジル珈琲をのむから
銀ブラというのです。」
★これが銀ブラの本来の意味だという
説もあります。
「ふたりでおらたちを東京案内しろし」というが
「それほど暇ではないのよ」と花がいった。
そこへ宇田川がやってきた。
「あのおのぼりさんたちは知り合い?」と
花に聞く。
田舎の幼馴染ですと答えて早速仕事に
はいった。
「銀河の乙女の人気が高くて、
次の連載の前に単行本の話がある」と
花は言った。
★朝市は、あれからずっと花のことが心配
だったのです。
英語の辞書を窓から捨てようとした花を
止めはした。なぜそんなことをする
のかと、聞いても
理由も話さず泣いてばかりだった。
朝市はずっと気になっていた。
「花、元気になってよかったな・・・。」
かよは、心配してくれて見に来て
くれたのかと朝市に聞いた。
「おじさんにも、花が元気かどうか
見てきてほしいと言われた」という。
「にが!!!」
武はコーヒーを飲んで「これが
銀ブラか??」といった。
村岡の元妻がなくなって半年たった。
その喪中の年賀状欠礼のはがきが
聡文堂についた。
いま、村岡は大変忙しそうに
働いているという。
そこへ宇田川と花が入ってきた。
「みみずの女王がね、銀河の乙女を
早速単行本にしたいというので
来た」といった。
梶原も「お願いします」といった。
三田は「あいつに先を越されるなんて
むかつく・・」と須田に花をさして
いった。
担当は、醍醐と安東でと梶原が
いうと、「女性なの?
ま、使えない男よりましかも」と
宇田川が言った。
「ただし、挿絵は、王子と乞食の挿絵を
書いている人にお願いしたい」という。
「署名がないけど、だれ?」
醍醐は「印刷会社の方で絵描きさんでは
ありませんが」、という。
「かまわないわ、私は創刊号からずっと
気に入っているのよ」
と、いう。
「この人に頼んで!!!」
みんな、シーンとした。
花は村岡と会うので緊張したし
醍醐も気を使ったが
花は、「頼んでみます」とひきうけた。
醍醐は花に村岡に会っても大丈夫
なのかときく。
花は、「その節はご心配をおかけしました」と
いった。
いまは、仕事に打ち込んでいる花をみて醍醐は
安心したと同時に、宇田川の単行本の話まで
進めるので以外に花さんは野心家ですね
という。
「野心を持つことは楽しいことだわ」と花は言った。
「一つの野心を実現したらまたもっと高いところ
に、野心が輝いているのですもの」と
いう。
「人生がとても張り合いがあると感じる」という。
「私のパルピテーションは仕事なの。」
★仕事に燃えることは結構ですが恋の
パルピテーションはすっかり消えてしまったので
しょうか???
村岡社長は女性の写真を見ていた。
「英治に新しい縁談が次々と来て
いる・・」という。
「断ってください」、と英治は言う。
「郁弥、おまえはどうだ?」と英治が
いうので
郁弥も「自分はいい」という。「自分の妻は
自分で探す」という。
社長は「全くうちの息子たちは・・・」と
不機嫌になった。
そこへ花と醍醐が来た。
「今日は英治さんにお願いがありますが。
なにか、お話し中でしたか?」
「父が兄に、見合いを進めている」と郁弥
がいった。
「君たちも結婚したほうがいいよ」と
社長は言う。
醍醐は、「仕事に理解のある方でしたら
明日にでも結婚したいですわ」と答えた。
花も同意した。
花を英治はじっと見ていた。
「そんな都合のいい男がいるわけない」と
社長が言うので、郁弥は、父にカフェに
いってコーヒーを飲んできたらと
提案した。
「ああ、そうするか・・・」と
社長は言う。
「では、ごゆっくり・・・。」
「どうぞ、おかけください。」
父が去って行って、仕事の話にはいった。
花は、宇田川の銀河の乙女を単行本化
するので挿絵をお願いしますと村岡に
頼んだ。
村岡は、考えた。
醍醐は、花の頼みは
引き受けてくれると思っていた。
花は英治なら引き受けてくれると思っていた。
郁弥は、兄は花に弱いからと
引き受けるだろうと思っていた。
すると
出てきた答えは
「お断りします。」
「て!!!」
花は驚いた。
★て!そんなに甘くございませんでしたね。
ごきげんよう
さようなら
****************
すみませんです。
アップが一日遅れました。
昨日は、とても寝ていたい気分で
ほっといて~~という気分でした。
なにがあったのかというと
別段なにもありません。
毎日、休みもなく気持ち的にリセット
したくて、そう思ったのです。
で、リセットはできたのかというと
たぶん、できたとは思いますが
なにをどうしても、時間がないのは
しょうがないと思っています。
今週に入り、花は元気に働いてい
います。
仕事が楽しそうです。
英治に会っても大丈夫みたいです。
が・・・
全く忘れたわけではなく
仕事は仕事と割り切ることができた
ということだと理解しました。
麻糸と武がでてくれたので
ドラマがにぎやかになりました。
朝市と武は
やはり、花の心のふるさとの良心
のような存在で、かれらにはほっと
させられます。
甲府に帰った花は元気になってまた
東京へ戻ってきた。
1919年大正八年12月。
★季節は廻り、年の瀬のことでございます。
★おや、朝市と武ではありませんか・・??
東京の町を朝市と武が歩いている。
彼らはカフェドミンゴに入った。
「朝市、きょろきょろするんでない。
おらたちおのぼりさんと間違えられる
ではないか・・」と武が言う。
朝市は、「おらたち、正真正銘のおのぼりさん
ではないか」と言い返した。
武はシッといってお店に入った。
「だまっていたらわからんから」。
そして女給を見て美人ばかりだという。
「おらに笑顔を振りまいているじゃ・・・」
といいながら、かよの手を取ると
かよはここはそんなカフェではないといった。
朝市は、かよに気が付き、かよも朝市
をみて久しぶりの再会に喜んだ。
★それにしても、朝市と武はいったいどうして
銀座のカフェにやってきたのでしょうか。
かよによばれて花がドミンゴに
やってきた。
「て、朝市、武!!」
「よ、はなたれ!!
おらはお父様の言いつけで葡萄酒を
東京で売るように言われてやってきただ。」と
武は言う。
朝市は、冬休みなので、隆のお供だという。
武は「来てみたら銀座と言っても
どってことない」、とポーズをとった。
上野に宿を取っているので二~三日は、いるという。
「まあ、銀ブラでもするべ・・・・」
と武が言うとかよは「銀ブラの意味わかって
いますか?」と聞いた。
武は「銀座でぶらぶらする事だろ」という。
「違います!」と姉妹は答えた。
「銀座でブラジル珈琲をのむから
銀ブラというのです。」
★これが銀ブラの本来の意味だという
説もあります。
「ふたりでおらたちを東京案内しろし」というが
「それほど暇ではないのよ」と花がいった。
そこへ宇田川がやってきた。
「あのおのぼりさんたちは知り合い?」と
花に聞く。
田舎の幼馴染ですと答えて早速仕事に
はいった。
「銀河の乙女の人気が高くて、
次の連載の前に単行本の話がある」と
花は言った。
★朝市は、あれからずっと花のことが心配
だったのです。
英語の辞書を窓から捨てようとした花を
止めはした。なぜそんなことをする
のかと、聞いても
理由も話さず泣いてばかりだった。
朝市はずっと気になっていた。
「花、元気になってよかったな・・・。」
かよは、心配してくれて見に来て
くれたのかと朝市に聞いた。
「おじさんにも、花が元気かどうか
見てきてほしいと言われた」という。
「にが!!!」
武はコーヒーを飲んで「これが
銀ブラか??」といった。
村岡の元妻がなくなって半年たった。
その喪中の年賀状欠礼のはがきが
聡文堂についた。
いま、村岡は大変忙しそうに
働いているという。
そこへ宇田川と花が入ってきた。
「みみずの女王がね、銀河の乙女を
早速単行本にしたいというので
来た」といった。
梶原も「お願いします」といった。
三田は「あいつに先を越されるなんて
むかつく・・」と須田に花をさして
いった。
担当は、醍醐と安東でと梶原が
いうと、「女性なの?
ま、使えない男よりましかも」と
宇田川が言った。
「ただし、挿絵は、王子と乞食の挿絵を
書いている人にお願いしたい」という。
「署名がないけど、だれ?」
醍醐は「印刷会社の方で絵描きさんでは
ありませんが」、という。
「かまわないわ、私は創刊号からずっと
気に入っているのよ」
と、いう。
「この人に頼んで!!!」
みんな、シーンとした。
花は村岡と会うので緊張したし
醍醐も気を使ったが
花は、「頼んでみます」とひきうけた。
醍醐は花に村岡に会っても大丈夫
なのかときく。
花は、「その節はご心配をおかけしました」と
いった。
いまは、仕事に打ち込んでいる花をみて醍醐は
安心したと同時に、宇田川の単行本の話まで
進めるので以外に花さんは野心家ですね
という。
「野心を持つことは楽しいことだわ」と花は言った。
「一つの野心を実現したらまたもっと高いところ
に、野心が輝いているのですもの」と
いう。
「人生がとても張り合いがあると感じる」という。
「私のパルピテーションは仕事なの。」
★仕事に燃えることは結構ですが恋の
パルピテーションはすっかり消えてしまったので
しょうか???
村岡社長は女性の写真を見ていた。
「英治に新しい縁談が次々と来て
いる・・」という。
「断ってください」、と英治は言う。
「郁弥、おまえはどうだ?」と英治が
いうので
郁弥も「自分はいい」という。「自分の妻は
自分で探す」という。
社長は「全くうちの息子たちは・・・」と
不機嫌になった。
そこへ花と醍醐が来た。
「今日は英治さんにお願いがありますが。
なにか、お話し中でしたか?」
「父が兄に、見合いを進めている」と郁弥
がいった。
「君たちも結婚したほうがいいよ」と
社長は言う。
醍醐は、「仕事に理解のある方でしたら
明日にでも結婚したいですわ」と答えた。
花も同意した。
花を英治はじっと見ていた。
「そんな都合のいい男がいるわけない」と
社長が言うので、郁弥は、父にカフェに
いってコーヒーを飲んできたらと
提案した。
「ああ、そうするか・・・」と
社長は言う。
「では、ごゆっくり・・・。」
「どうぞ、おかけください。」
父が去って行って、仕事の話にはいった。
花は、宇田川の銀河の乙女を単行本化
するので挿絵をお願いしますと村岡に
頼んだ。
村岡は、考えた。
醍醐は、花の頼みは
引き受けてくれると思っていた。
花は英治なら引き受けてくれると思っていた。
郁弥は、兄は花に弱いからと
引き受けるだろうと思っていた。
すると
出てきた答えは
「お断りします。」
「て!!!」
花は驚いた。
★て!そんなに甘くございませんでしたね。
ごきげんよう
さようなら
****************
すみませんです。
アップが一日遅れました。
昨日は、とても寝ていたい気分で
ほっといて~~という気分でした。
なにがあったのかというと
別段なにもありません。
毎日、休みもなく気持ち的にリセット
したくて、そう思ったのです。
で、リセットはできたのかというと
たぶん、できたとは思いますが
なにをどうしても、時間がないのは
しょうがないと思っています。
今週に入り、花は元気に働いてい
います。
仕事が楽しそうです。
英治に会っても大丈夫みたいです。
が・・・
全く忘れたわけではなく
仕事は仕事と割り切ることができた
ということだと理解しました。
麻糸と武がでてくれたので
ドラマがにぎやかになりました。
朝市と武は
やはり、花の心のふるさとの良心
のような存在で、かれらにはほっと
させられます。
