大嫌いといわせたい2
安西からプロポーズされた和枝。
「私の話も聞いてください」と和枝は言った。
「今日は取り繕っていましたけど
うちの中はガタガタです。
父親は蒸発するし、みんな仲悪いし
借金もたくさんある。自分は毛虫のように嫌われて
嫁ぎ先を追い出された出戻りです。
子供もなくしています。
そんなんでもいいですか?」
「気が楽になりました。
私の出番がありそうで。お金だけは
専門です。役に立てれそうで・・。」
和枝はうれしくなった。
めいこが和枝の部屋を掃除すると古いにおい袋
がでてきた。「いいにおい。」
しかし、あちこち擦り切れている。それが気になった。
無事にお嫁に行くことになりそうだす。
朝餉の時和枝はみんなに報告した。
祝言はあげないという。
二人とも二度目だからというのだ。
希子はめいこたちの祝言はと聞くと
和枝はそろそろ考えんとなという。
めいこは、和枝がお先にどうぞというが
悠太郎は和枝がそろそろといったから念のため
一筆書いてもらおうという。
めいこはそこまでしなくても・・・と止めるが。
静はどこもかもあついなぁ~とわらった。
めずらしく西門家が笑いながらご飯をたべた。
悠太郎の職場では、和枝の結婚が話題となった。
大村はほなお姉さんは安西先生と一緒になります
のかいな。お姉さんも苦労されているから
ええ夫婦になるのと違いますか?
と、いう。
悠太郎は大村のやっていることが気になった。
これはな、これはわしが・・・と大村が言いかけたとき、
倉田がやってきた。
昼休み、時間がほしいという。
和枝は、安西の教授室にいった。
すると先客がいた。
地質学後専門の横山先生ですと
紹介された。
ごっつい顔をした先生だった。
じゃ、先生明日まで返事くださいよ。
そういって出て行った。
明日までの返事?
和枝が安西に聞いた。
これです。よく見てください。
目のまえの石を見せた。
キラキラと光るものがある。
和枝はこれは金ですか?
と驚いた。
倉田の話は和枝の縁談だった。
「ひとつは大きな農家の後妻さんのくち。
もうひとつはお寺さんやねん。」
悠太郎は実は姉は急に結婚することに
なったと話をした。
相手は?と聞くので京都帝国大学の
先生ですという。
よかったよかったと倉田は喜ぶ。
和枝はついているという。
悠太郎が理由をきくと、持っていた株が当たったと
あの件を話した。
悠太郎はその日、和枝に暴騰した株券の話をした。
「いくらぐらいですか?」
「五千円くらい。」
「大きいですね。それをまだ持っていますか?」
悠太郎は「まずは倉田さんに借りたものを返すのが
筋だ」という。わかっていると和枝は言うが。
悠太郎はまさか安西に渡してないかと聞いた。
和枝は否定する。
そして怒って去って行った。
その日の夕餉はシーンとしていた。
希子が気を利かせて「新婚旅行とか
いかヘンの?」と聞くが。
和枝は考えてもなかったという。
悠太郎は今度いつ会うのかと聞く。
聞いてどないするのと聞くと
僕も立ち会うという。
安西先生は何か怪しいと悠太郎が言う。
和枝は自分が増やしたお金だからどうしようと
自分の勝手やというが。
夕餉は気まずいものになった。
安西の部屋で、金を前にして、その採掘の業者の
名前をメモして和枝は渡されたのだった。
つまり、もうけが出そうな会社に投資するという
話しである。
台所で静とめいこと希子が話をした。
安西が怪しいと言っても決めつけることが
できないと静が言う。
希子はいままで和枝は苦労してきたのだから
好きにしたらいいと思うという。
翌日のことである。
安西にあった和枝。
安西は出資に関して和枝と自分のものを
鉱山の開発会社に投資する話をまとめてきた
というのだった。
和枝は、やめようと思うという。
弟に払える分から返していくのがすじだと
言われたからという。
安西は私のこと疑っているのですか?
当然だと思いますが、さすがに傷つきます、と
笑いながら言った。
先生を信用していないわけではないと和枝は言う。
してないじゃないですか。
けど、信用というのは無理強いすることではないから
あなたを責める資格は私にはないといった。
そして、和枝は買ったのだった。
和枝は株券を悠太郎に渡して、上場したら
もうかるから、それで借金を返してほしいと
いった。
きっちりとけりとつけないと気色悪いしという。
めいこはつめたい玉露の入れ方を和枝から
ならった。
風鈴、よしず、におい袋で涼をとるという
知恵をさずけた。
めいこは、いつかみた擦り切れたにおい袋の
話をした。つくろいましょうかといった。
あれはすりきれてもいいと和枝は言う。
理由を聞くと、なんでもええねんと答えた。
ある日うだるような暑さの中、悠太郎の職場に
西門!!!どうしてここは暑いんだ!!と
どなりながら入ってい来るやつがいた。
竹元だった。
そのころ、京都帝国大学の
安西の教授室に一人の男が
入った。初老の丸い顔をした男だった。
鍵を開けようとしたが、開いている。
その男は確か閉めといたはずだが・・・
とつぶやいた。
****************
ああああ、和枝ちゃん~~~
あかんでぇ~~そいつ詐欺師だよ~~
と、言いたいハラハラ感でした。
安西の、攻め方すごいですね。
和枝が断ろうと話をすると、信用されてないのですね。
さすがにあなたに言われると傷つきますって・・・
これは・・・・詐欺師だぁ~とわかっていると
いうよなぁ~~と感心しますが、わからないと
優しいいい人やんって思いますよね。
あら・・・わたしも騙されやすい体質かしら。
人間分不相応な大金を持つとあかんて
よくいいますが、本当にそうですね。
もし、年末ジャンボ宝くじが当たったら???
速効、いる分だけ、取ってあとは
震災や、なんやかに、寄付します。
・・・・・
あたらへんて。
こうてないし(笑)
しかし、あたると言われている売り場。
並んでいましたね・・・・・・。
夢やなぁ~~~覚めて現実を見たら
さみしいやろな~~。
と思って買うことはできません。
せめて、もし、一千万当たったらと
いう話をします。
家のリフォームとか
パソコンを買うとか
車を買うとか・・・・・
わたしなら、土地を買います。
小さな土地でいいです。
そこをパーキングか農場にします。
ああ・・・
夢ですね・・・・・・・。
