祭りのハーモニー2

泥酔した静を送ってきたのは
室井だった。

静はハモニカとつぶやく。
この単語、みんなの不思議となった。

室井は飲み屋で静とばったりとあった。
そして正蔵の女たらしだのいい加減だのという
話を聞かされたという。

そこでハモニカという単語が出てきた。
飲み屋の大将にハモニカはないのかと
静がきいたという。
たまたま流しの芸人が置いて行った
ハーモニカがあったので渡したが
それは・・・違うという。

違うと言いながら暴れはじめたところに
上司と一緒に来た悠太郎と
合流した。

そんなことだっんだけどね、と室井は言った。

めいこはすみません・・といった。

室井は大阪には別にハモニカというものが
あるの?と悠太郎に聞くが彼も知らない。

何でしょうかね?ハモニカって。
だれも知らないのだ。

それでも静はハモニカとうわごとを言った。

翌朝、食事時。静はいなかった。

和枝がなにかしら顔がほころび、なんとなく
笑っているように見える。
悠太郎、めいこ、希子は驚いて和枝を見た。
和枝は何事かと聞く。
笑っていることを指摘されると
「わてはいつだってにこにこしていますがな。
人聞きの悪いこと言わんといて。」

めいこは面喰らったが。
「それより」、と和枝は静の二日酔いらしいことを
聞いて、汁物仰山もっていってと指示する。
汁物が深酒にはきくといった。

それもめいこの驚くところだった。

めいこは覚ましたお汁をもっていった。

「気が利くやん~~
ああ、おいしい~~~~ぃ」

と静は喜んだ。

めいこはハモニカのことを聞いてみた。
静は楽器のあれやんというが
それちがうとおっしゃったとか、とめいこは
答えた。それとお父さんのことですが・・と
話すと、静は具合が悪くなったみたいで
寝ると言って横になった。
「おつい、おおきに。」といった。

「希子ちゃん変わって、変わって。」
と、室井はうま介の店で氷を削りながら
悲鳴を上げた。

桜子は「それは自分がやるから、ハモニカを
調べに行って」と、いった。
室井はさっさと出かけた。
「ところでめいこは?」と希子に聞くと
「室井さんと同じです」、と答えた。
つまり、めいこもハモニカを調べていた。

源太の店の奥で糠床をかきまわす
めいこだった。
ーお静さん絶対とぼけているよね。
欲しくなかったらああはいわないよね。
お酒だす所でああいったってことは?

「おい、おい!!」
と源太に言われるまで気が付かない。
糠床をかき回しすぎたらしい。

「あ、熱かったね・・」とめいこが言うと糠床は
ーまぁ、夏だからね
といった。

めいこは源太にハモニカって何かと聞いた。
どうもしらないらしい。
店の主人は肉のアバラのあたりだという。
照り焼きにするとおいしい。
奥さんに言わせるとめかじきという魚の
背びれの部分だという。
食べている恰好がハーモニカを吹くのに
にているからと、解説してくれた。

喜ぶめいこだった。

街中ではおししがまい、おはやしが鳴った。
市役所の職員である悠太郎たちも
その手伝いをしていた。
わるいな~~と町の人に言われて
大阪の人間やったらあたりまえやがなと
大村は楽しそうに答えた。

血沸き肉躍るや!と大村。

肉と魚を買ってきためいこは
醤油とお酒に付け込んだ魚と
それを焼いた肉を出した。

静が喜ぶと思ったが
「なにこれ?」と静に聞かれた。
「こんなことしてほしくない。
酔ったときのことは、蒸し返されたくない」と
静は言う。

めいこは違うんだとがっかりした。

「どう?家の中は?」
と飲み屋で悠太郎の上司藤井がきく。
なにも、かれは心配しているわけではない。

その証拠に悠太郎が姉はなぜかご機嫌ですが
母がたいへんなんですよ・・・。

というと
ふつう、どうしたのかと聞くものだが
藤井はそれを無視してうちは大変なのだと
母親と嫁の葛藤のような話をする。

またか、と悠太郎は酒のアテを大村に分けながら
思った。

藤井の浴衣を母親と嫁が新しく作るけど
どっちを着たらいいのかと悩むという。

悠太郎は風呂入る前と後で着替えたら
ええやないですかとあっけらかんという。

ちがうんや。風呂入る前にきたら先そっちきるん?
と言われて、出た後嫁はんの着たら、きれいになったら
そっちきるんかと言われて・・・。

そんな話だったがそれもお開きになって
店の外に出た。

大村は藤井に、あしたは手伝いもっと本腰をいれてもら
わんとこまるというと、藤井はよろしいやんそんなことは、
という。

そして、藤井は悠太郎の肩をたたいて、あれといった。
「なんですか?」
邪魔くさそうに答えた悠太郎は振り向いた。
そして、もっていたカバンを落とした。
びっくりする光景だった。

「お帰りなさい~~。」
めいこは帰ってきた悠太郎に声をかけるが。
悠太郎は夢遊病のようにぼーーーーっとしていた。

めいこはからの弁当箱を取り出して
おいしかった?と聞いた。

悠太郎は、ぬけたようになっていたが
「今日、飯いらんて・・・。姉さんが・・・。
外でおうて・・・
姉さん・・逢引しとったんです。」

「へぇ~~~」

「びっくりしないですか?」

「だってお姉さんの逢引って株をやることでしょ?」

振り返った悠太郎は、真剣な顔をして
「ほんまの逢引です!!!」

という。

めいこと希子は

思いっきり

えーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!

と、

驚いた。

悠太郎は仕事帰りの飲み屋の前で
男と一緒の和枝にあったのだった。

呆然とする悠太郎に一緒にいる
男性を紹介した。
その男は安西慎之介といって
京都大学で経済学を教えているらしい。
それで株のことを教えてもらっている
と和枝は言った。

安西は東京から来たばかりなので
逆に関西のことを教えてもらって
いるといった。

藤井はどうやって知り合ったのかと聞いたら
北浜の店でトイレでハンケチを
忘れた先生が往生していたので
和枝が貸したという。

偉い臭い中ですな・・・との藤井の合いの手も
聞こえないほど仰天した悠太郎だった。

ふーーーん。
悠太郎、めいこ、希子は
顎に手を当ててもう片方はその手を支えて
考える人の上半身のポーズをつぎつぎと
決めていった。

しばらく沈黙の後悠太郎は
和枝のご機嫌の理由はこれかと
気が付いた。

めいこも、「あ・・・・!!

あの、思い出し笑い・・・。」

今朝のご飯の時のふと見せた
和枝の思い出し笑いを思い出した。

希子は、「怖かったですよね・・・・」という。
めいこはうんうんとうなずいた。

食欲がないのか、三人とも勝手口の上がり場で
並んで座り込み
お皿の焼肉をハーモニカのように
かじりながら

だまっていた。

糠床は「人生経験の足りない三人は・・・」と
揶揄した。

めいこは「この件をお静さんに言うの?」と
悠太郎に聞くと、彼は「まだ早いでしょうか?」と
希子に聞いた。
希子は、「私わかりません・・」と頼りなさげに答えた。
「どうするのよ、悠太郎さん」とめいこがいうと
「こういうことは経験がないので・・・」→悠太郎
「しっかりしてよ~~」→めいこ
「これは女性の意見を・・・」→悠太郎
「まだ早いんではないですか?」→希子
「そうだよね・・・」→めいこ
ー喧々がくがくと論争の末、静の機嫌が直るまでは
伏せておくことにしようと、誓い合った三人でしたが。

あくる朝のご飯どきに・・・

和枝の様子をいぶかしげに見る悠太郎
希子・・・めいこ・・・・。
どうみても三人が和枝を注目しているとしか
思えない、表情だった。

そこに静がいう。

「あんた、おとこできたやろ・・・」

「!!!!!!!」→三人と和枝。

-1分でばれたのでございました。

驚くめいこ。

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ハモニカ・・・・ってなんでしょうかね?
天神祭なので家族で楽しみたいというめいこの
願いはかなうでしょうか。
しかしここにきて
静と和枝がそれぞれ問題を抱える
ことになりました。

静のハモニカと正蔵の間の謎。
和枝の安西との関係の謎。

そもそも和枝は株で大儲けしたことを
なぜ家族に言わないのでしょうか????

それを知っているらしいと思われる
安西。
そもそも、年も若くない、色気もない、
ましてや、優しくもない、そんな女性を
男性が相手をするとしたら
お金しかないですよね・・・。

静のハモニカにまつわる思い出とは
なんでしょうか?
二人の女性の宿命的問題の解決の
方向はどうなんでしょうか?

うーーーーん。

原作読んでないからわからない・・・。

昨日の放送でしたが、あまりにも時間がなくて
アップできませんでした。
これから、今日の分を書きます。

すみませんです・・・。

忙しい12月ですが、健康で乗り切りたいと
思います。