たいした始末5
(本ブログ1000めの記事となりました)

和枝は魚島季節(うおじまどき)のご挨拶を
説明する。

鯛が産卵のために海に集まると
それが島に見えるので魚島という。
その鯛はきれいで大量にとれるので
安い。
その鯛をもって
ご近所や日頃お世話になっている人たち
ご親せき筋にもってご挨拶に行くという。

それを和枝はめいこに手伝ってほしいという
のであった。(大丈夫か?)

その日の夕餉で悠太郎と話をする
めいこ。

鯛35匹を15円で賄えと言われたことを
いうと悠太郎はおどろいた。

この時代のお金の価値がわかりませんが
悠太郎の給料が75円とかで。
すると5分の1の値段となります。
みなさんのお給料の5分の1というと
・・・・??という考え方はかなり荒っぽいかも
しれません。

悠太郎はいくらなんでも無理やという。
そんな無理はしないで、めいこがしなければ
和枝がするだろうから、という。

祝言のしきたりは信じているのかと悠太郎は聞くが
めいこは信じていないという。
結局は和枝が認めないと西門の親戚も来てくれない
だろうし、そうだったら東京の大五はかんかんに
怒るだろうし、これからも和枝のめいこに対する
風当たりは強くなるだけだろう。
だから和枝に認めてもらわないと何も変わらない
と、めいこはいう。

それを階段の上から聞いていた和枝は
部屋に入る。

そして、帯のなかから巾着をだす。
古い絣の巾着だった。
それはおそらく、和枝の息子の着物で
作った巾着。

それをみながら和枝はなにかしら決心したような
顔をしていた。

(めいこを追い出そうと思っているのでは?)

翌日魚屋の銀次を訪ねた。
鯛35匹で15円に銀次は驚き
忙しいから帰ってんかと、そっけない。
それだったら、とめいこは仕事を手伝うと
いう。
新鮮なおさかないりませんかぁ~~~~~?
めいこは客の呼び込みをやった。
声が小さい!!!と銀次に
ダメ出しをされながら・・・・。

どっちが新鮮な魚かわかるかぁ?
と試されながら・・・

ありがとうございま~~すと
魚の出前をしながら・・・。

途中で希子がそれを見ていた。
また、あるお屋敷からでてきたところを
和枝に見つけられた。

あんた何してるの?

魚屋さんの手伝いをしているというと
あんた、西門のもんがそんな・・・
というので、めいこは「え?」と
驚く。

おなごしでも西門家のものやしな。
と説明する和枝。

そこへ株仲間の旦那衆がぞろぞろと
やってきた。
しりあいか、和枝ちゃん。
いえ、なんでもあらしまへん。

めいこは失礼しますと言って
去って行った。

悠太郎の夕餉でおかわりというと
そばにいためいこは座ったまま
居眠りをしていた。

ごめんな、苦労ばっかりで。

つぶやく、悠太郎だった。

まったく、男というのものは
役に立たないものです・・・。
悠太郎の上司藤井が、家庭内のごたごた
がある場合、男はいないほうがいい
といいますが、確かにこの時代から「亭主
元気で留守がいい」というのは真実であるの
かもしれません。

さて、めいこは魚をみてどっちが新鮮かわかるように
なってきた。
銀次にほめられたけど、浮かない顔をしているめいこ。
めいこは、どのこも好きで古くなっているのでは
ないだろうし、という。
だから早くおいしいときに食べたらんとあかんやんと
銀次はいう。

こうしてめいこは魚のことが少しつづわかってきたころ
明日は鯛が35匹届くことを和枝に報告した。
本当に15円で賄えたのかと和枝は驚いた。
「15円で賄えたん?」
「ま、一応・・」
「ふーーーーーーん」
和枝はめいこに明日はきちんとした格好を
するように言った。
和枝はいい機会だから親戚に紹介するし
一緒に回ろうという。

和枝は昔、おなじようなことを姑に頼まれたことがあるという。
渡された銭では工面できなかった。

「あんさんみたいに働いてでも工面するのが
正解やったのかもしれませんね・・・・」
(え?和枝さん気味が悪いわ、その素直さ)

夕餉時、悠太郎は驚いた。
嫁ぎ先の話を和枝がするとは、意外だった。
そんな話はしたことない
と悠太郎は言う。

少しだけ認めてもらえたのかなと
めいこはうれしくなった。
少しだけでもうれしかった。
悠太郎もうれしそうに笑った。「・・だといいですね」
(さすが姉弟。そんなに簡単にはいかないと思っている
らしい、反応)

翌日市場にめいこの鯛が届いて
大八車にのせてくれていた。

ようがんばったな~~
よかったなぁ~~~と

市場の人たちに喜んでもらって
銀次も新鮮な鯛をそろえたつもりやけど
中には古いのもあるかもしれんと
いいながら、ひもをかけてくれた。

ありがとう、銀次さん。

まぁうまいことやりや。

はい!!!

家に運んだめいこだった。

そこに和枝が喪服で降りてきた。
急な葬式が入ったとのこと。
「わるいけど、お願いできますか?
わても帰ってきたら一緒に行きますから
鯛がわるなるし、あんさんいけるところから
いっておくれやす。
頼みましたで。」

そういわれて、めいこは、はいと答えた。

正装して親戚筋を回ったが、どちらも
西門ですというと
反応が悪い。
西門でございます。魚島季節のご挨拶に
まいりました。

あの・・・どちらさんですか?
西門悠太郎の家内です。

あんさんみたいな人がいるとは聞いて
いませんで。お引き取りください。

そういって戸を閉めた。

別の家は
もういただいているので、結構だっす!
そういって戸を閉めた。

結構です・・・ピシャリ。
私の顔わからないからかな?

ある家で、その家のおなごしさんか
お嫁さんか、若い女性がでてきて
西門さんのお嫁さん?と聞く。
どこへ行っても同じやと思いますが・・・。
昨日和枝からの鯛を魚屋が置いて行ったという。
その時、手紙を添えていてそのてがみが・・なんと!!!
ーー悠太郎の連れ帰った東京のおなごがわたくしの
ゆうことをきかず一人前の嫁として自ら魚島季節の
ご挨拶をすると言い出しました。

気のきつい嫁でわたくしの手におえまへん。
いくら一緒にやろうというてもききまへん。
まだご挨拶も済んでいませんのに
そちら様に突然ご挨拶におとずれるかもしれまへん。
とどめるちからのないわたくしをお許しくださいませ・・・・。
ーーー

相変わらずたいそうないけずだね・・・・

帰ったら和枝が手配した鯛を受け取った先から
お返しの鯛が40匹とどいていた。

静はうれしそうに、お返しの鯛がとどいている。
きれいやわ~~とうれしそう。
めいこがもっている鯛を見て、すべてを察知したのか
またやられたんやね~~~という。

まともに受けたらあかんていうたろ?
どないするねん、この鯛、40匹はあるで。

めいこはもっていた鯛をどんとおいて
知りません!!!

おねえさんがやったことですから、
おねえさんに聞いてください。

でも・・・こ、この鯛・・・・
だったらお静さんが考えてください
いつもいつもわたしばっかり!!!!!!!!!

大声を張り上げて怒鳴るめいこ。
大丈夫?と静。

突然、鯛の声がした。

くさるん?

「え?」

腐るん??

腐っても鯛、いいますけど

わてら腐ってまうん?

わいわい・・・・・

わいわい・・・・・・・・・・

きれいに食べてもらいたいのに

卵産みよったのに

なんでやのん?

わいわい・・・・

鯛の声が聞こえてくる
めいこを非難する声、
悲しむ声。。。

ほんまやなぁ~~食べてほしいなぁ

おいしゅう食べてくれはら
しまへんのん?

ほねまでしゃぶってほしいわぁ~~~

わいわいわい・・・・・

ホンマや~~食べてほしいわ~

その声に胸を痛めためいこは
鯛を見ながら苦痛で表情がゆがむ

どないしたの?と静に声をかけられた

もう・・
もう・・・・もう
もうぉおおおおおおおおおおおお

叫びながら出ていくめいこ。

静は(あたまに)来てもうたんとちゃうかぁ?

と、つぶやく。

********************

もう!!

もう~もう~もうぉおおおおおお・・・めいこの怒りに

わたしも、もうぉおおおおおおおぉおおおおお

です。

冷蔵庫ないのよ。
ハエがたかるやん!!

臭いやん!!!

「腐るん?」
これってめいこの
心の声ではないですか?

40匹の鯛。これをどうさばいて、どう食べるか?
その前に、和枝はどんな顔をするのか?
めいこはきっと和枝を今回こそ
許さないと思います。
人を裏切るというより
食べ物を裏切る行為だからです。
(って、明日はどんな展開か知りませんが)

人の気持ちを理解できない人って
本当に大嫌いです。
が、人の心を理解したうえでやっていることなら
もっと、異常で問題です。
頭に来たのはめいこだけではなく
和枝もあたまが狂っているとしか
思えません。
(別の意味の“頭に来た”・・・です)

あの和枝の陰謀を教えてくれた女中さん。
彼女の風体からしてお嫁さんではないと思います。
あの女中さんは人の気持ちわかるというか
普通の感覚の人です。
だから、めいこがどこへいっても断られると想像できて
手紙を見せてくれたのです。
あとで、主人にばれたらどれほど
叱られることでしょうか。

それを和枝ではなくどこの
馬の骨ともわからないとされている
めいこの気持ちに寄り添ったこと・・・・・
これはうれしいことです。
どこかにめいこを支える人は必ずいます。
捨てる神あれば拾う神ありとかいいます。

めいこはまっすぐな気持ちの
大五とイクの娘なのでまっすぐに
育ちましたが、この際・・・・・

別居しなはれ!!!!

一緒にいてもなんの得もないと思います。

和枝の息子さんはおそらくもう成人していると
思います。息子さんを取られて、実家に帰されて
なんのために実家で小姑をやっているのか
わかりません。同情もしません。
自分も同じように姑にいびられた経験があるらしい
けど、だからといって同じことをしてもいいとは
思えません。

で、たいがいにしてほしいのは、この物語。
嫁いびりがテーマでしたか?
現実はそうかもしれませんが、
食べることは生きることという
のがテーマと思ってみていましたが・・・

このいびりは見ていて飽きました。
これほど、きついいびりだったら
見ているほうも、満腹になります。
ごちそうさんです。

そろそろ

口直しに

違うドラマが見たくなりました。

昔おしんといういじめのドラマがあったそうですが
見ていません。
かなりヒットしたらしいのですが
どう考えても

わたしは、好きではありません。
柳の下の二匹目のどじょうを
ねらっているなら、ここらで支持を
止めようかとも思います。