朝、純は愛の作った朝食を食べた。
就活にいく格好をしている。
「今日も朝から栄養満点だったね~~
ご馳走様」と
食器を提げた。
その目線の先には里やまえでとった写真が
あった。
里夜が焼けたこと・・それは純にとって
悲しいことだったけど、仕事を探さなくてはいけない。
「純さん、
純さんがまたやる気になるように
ご飯を大盛りにしました。」
愛は、純にお弁当を渡した。
「ありがとう。」
純はお弁当をかばんにしまった。
愛は、就活のパンフレットを
見て言った。
「もう、ホテルでは働かないのですか?」
「いったでしょ、私がかかわったホテルは全部だめに
なっちゃうって」
「それは純さんのせいでは・・・」
「私はね、ホテルと相性が悪いの。
なんだかね、神様に言われている気がするの
おまえは、ホテルで働くな・・・って。
そういうことだから、新しい仕事なるべく速く
決めるから。」
そういって純はそそくさと出て行った。
「純さん待ってください。
純さん・・・・」
純を追いかけて外に出た愛は、純がいないので
力が抜けた。
「いってらっしゃい・・・・」とつぶやいた。
ドアにもたれた愛は頭痛がした。
「あっ・・・・たま痛い・・・・・・・」
隣のドアが開いて
晴海が出てきた。
「おはようございます。」
「おはよう愛さん・・・あれ?純は?」
「もう出かけました。新しい仕事を探しに」
「そう、ジャ元気になったんだねぇ。」
「まぁ・・」
愛は愛想笑いをした。
「今度はどんなホテルに勤めるのかしらね
楽しみだね~~」
「そうですね~~」と一緒にいたヘルパーさん。
愛も愛想笑いで
「そうですねぇ~~~」と笑った。
面接はどこから行こうかと
純はとある喫茶店で悩んでいた。
ウエイトレス、
バーテンダー
何も資格を取っていない・・・。
いまさらである。
学校の先生、キャビンアテンダント・・
看護師さん・・・
いかんいかん、妄想のコスプレで遊んでいる
場合ではない。
と、純はふと、みると
なんだかテーブルの矢印が気になった・・・。
その矢印を追っていくと
「幸せを探している人はこちら」・・・とある
純はどんどん行くと
「もう少しです」
とあるので、どんどんいくと
行く先の壁に、楽しそうな絵と一緒に
「残念でした」とあった。
「お、おねえ」と剛がその絵を描いてた。
今度は絵に生きがいを見つけたらしい。
アートだと言うが。
落書きにしか見えなかった。
しかし、剛がきらきらと輝いているので
純はうらやましくなった。
剛から正の事を聞いた。
マッサージの腕がいいので
開業へと運んだそうだ。
まだ、準備段階ではあるがもはや
予約の客がいるそうだ。
様子を見に行った純は
正とマリアから元気を出せと言われた。
里やの前に来た純。
真っ黒になった里やを見上げていたら
里さんがきた。
「どうしたの?」
と聞く。
「近くに来たから」と純は何気に言った。
「ここはどうなるのですか?」
現場検証が終わったからもうすぐ取り壊すと言う
「もう一度立てることは無理ですか?」
「この土地も借金の担保に入っているから
私のものではないし・・」
「そうですか。」
ーおとうちゃん、なんだかふるさとがなくなる気分だよ
「どうしたのあんたたちまで」
と里さんが言った。
みると、セニョール、羽純、セクシーと士郎が一緒に
現れた。
セクシーは里さんに紹介してもらった美容院で働くこと
になったので、その報告と言う。
「セニョールは紹介先に行ったの?」と里さんが聞いたが・・
「はい、一応あの・・・」といって
セニョールが答える前に「そうだ、社長は?」と
里さんは純に聞いた。
「あの・・・」
「私はもうホテルで働くのはやめようと思って・・」
「なぜ?」
「それは・・・
女将さんこそ旅に出るとか言ってませんでした?」
「いま、後処理とかで役所へいくから、それが終わったらね
・・・」
沈黙が続いた。
里さんは、「やば、私、不動産やと約束しているから。
じゃね、みんな。グッドラック~~~」
とわざと元気よくいって去っていった。
羽純は、もうこれで本当にお別れなのかと誰ともなく
聞いた。
「羽純ちゃんは、これからどうするの?」
と純は聞いた。
「おばさんに沖縄に帰れといわれているけど
仕事見つけようと思っても手に職がないし・・」
「セニョールさんはいいんですか?女将さんを追いかけなくて」
「でも、付いてくるなと言われているし」
セクシーは聞いた。
「純ちゃんは?」
「そうだよ、ね。ホテルの仕事を諦めるって本気なの?」と羽純。
「そうよ、あんたから、ホテルを取ったら何が残るの」
士郎は紙の玉を持ってきた。
あけると
「かんがえなおせ」とあった。
純は紙から目をそらした。
そして、
面接あるからといって去っていった。(逃げていった)
夕方、純のすきなクリームシチューがことことと
言っている。
「ただいま~~~」
と純が帰ってきた。
「おかえりなさい」いつもの愛と違ってなんだか
暗い。
「どうでした?就活は?」
純はブランドショップに決まったと言う。
「がんばれば正社員も夢ではないってさ。」
「純さん本当にそれでいいですか?」
と愛は言った。
「もう一度ゼロから頑張ってみませんか?
僕は今まで以上に支えますから」と言う。
「今までみたいに自分がやってきたことが
全部なくなってしまうと思ったら
なにもできない。」
そういって、純はご馳走様でしたと
お弁当を返した。
「今までやってきたことは無駄になんかなって
いません・・・
純さんの中でひとつひとつ・・」
「お願いだからわかってよ、私の気持ち」
「じゃ、本当にホテルで働く気はないんですね。」
「そうよ」
「おじいの魔法の国も諦めるってことですね。」
「そうよ」
「わかりました。」
愛はエプロンを脱いだ。
純は驚いて
「何でたたんでいるの?」
と聞くが愛は答えない。
隣の部屋に行き、まだ出てきた。
そして、眠り姫の絵本を持って
「これはもらっていきます。
もともと僕のものなんで。」
「え?・・・・・
「あの・・いったいどこへ行くつもりなんですか?」
「実家に帰らせていただきます。」
愛は大声で言った。
そしてドアを開けて出て行った。
呆然とする純。
ーあまりの出来事に体が反応しない・・・
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前回から、里やのメンバーは「これからどうするの?」と
お互いをけん制して動向を探る様子が伺える。
自分はこうするという方向がないときは他人の動向が
気になるものである。
人の動向を知って、それで自分はどうなるものかと
考えるが、何も考えていないと流される。
純は、ブランドショップに決まったと言うが
それは服飾のショップである。
純がセンスがいいか悪いか、服装を見ればわかるもの
だが、いいほうではないと思う。
愛はかなりの危機に陥っている様子である。
もともと純を好きになったのは、いちずに
生きているパワーに惹かれたものだからである。
そのパワーがなくなった純と一緒にいることが
出来なくなっている。その辺は未熟である。
しかし、愛の場合しかたないか・・・・と思う。
長い間、潜伏していた期間があったせいと
特殊な能力のために、脱社会だったために
おそらくその辺が未熟なのだろう・・ね。
それに愛の頭痛が気になるところですが・・。
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また大きく話が変わるところで、今週は一休み的な
ストーリーの展開になるのでしょう。
これまで今日で122回ですが、ずっと見てきて
たいてい・・・疲れました・・・・。
次の朝ドラはきっと書かないと思います。
つまり・・・見ないだろうと。
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昨日は防災避難訓練に参加しました。
体育館のなかって寒いですね~~~~~。
冷えます。
阪神淡路の震災、東北の震災
あんな寒さのなか避難していたなんて。
その過酷さは想像をはるかに超えていました。
冷えるのでじっとしていても体力が落ちます。
気力も落ちます。
震度6の揺れの体験もしました。
終わってからもしばらく、めまいがしていました。
いい体験でしたが地震はないほうが良いです。
ゆれるな~~~~と地面に語り掛けました。
