黒焦げになった里やをみて
呆然とする純。

ー消えてしまいました。

 

私はまだ信じられなくて
涙も出てきません。

「わぁ~~みごとにもえちゃったよ。
しょうがないか古い建物だったから。」と里さん。

純は焼け跡にはいって、なにか残っていない
かと、探し始めた。

里さんも、愛もさがした。

なにもない。
ねむり姫の絵本だけが残った。

「なぜこれだけが?」

「あらァ~~丸焼けじゃない
ね、これからどうするのあんた」と師匠は言った。

「もう一回ゼロからやり直すのは無理なのよ。
借金もあるし・・
みんなには、この間紹介した店にもう一度
連絡したから。ごめんね~」

「女将さんは、どうするんですか?」
とセクシーが聞いた。

「うん、いい機会だから旅に出ようと思って
旦那が死んでからずっとここにいて
よそに行ったことがないからさ。
だからさ、結構今さばさばしている。
肩の荷が下りたみたいで。」

「純ちゃんは?どうするの?これから」

と羽純が聞いた。

「ごめん、なんか今は何も考えられないや
昨日までみんなですっごく楽しく働いて
いたのに。今日からそれが出来ないって。

ずっとずっとここで働いてお客さんを
笑顔にしようと思ってたから・・

ごめん・・・
ちょっと体調悪いんで帰ります。。。。」

家に帰った純は昨日撮った里や前での
スタッフの写真を見た。

ホテルオオサキのプレート、
サザンアイランドのプレート・・・

純は笑ってしまった・・

「あはははははは・・・」

「純さん?
純さん・・・」

愛は心配そうに言った。

「ごめん、なんか冗談みたいだね
私がかかわったホテルはみんななくなって
しまうんだもの・・
おじいのホテルでしょ、オオサキプラザでしょ
里や・・・・でしょ。」

愛は、純の近くに座った。

「ね、この世に神様なんているのかな。
いるんだったら何でこんなことするんだろう。
あ、もしかしたらあれかな、私にホテルで
働くのはやめろといってくれているのかも
しれない。」

「そんなことないですよ。」

愛は純の肩に手を置いた。

「お父さんと約束したんです。
どんなことがあってもあなたを守るって。」

純は愛に向かって言った。
「どうすればいいの?わたしは」

「純さんは今までどおりの純さんのままで・・」

「そんなことしたって、みんなが不幸になるだけだよ
私は結局ね人のことを幸せにするとか
笑顔にするとか、そんなことはできないの・・・」

「私は人のことを笑顔に出来ない?
幸せに出来ない?

なにいっちゃっているんですか。
俺は、俺はあなたと出会えたおかげで
めちゃくちゃ幸せになれたんですけど
そう思ったらだめと言うことですか?

俺だけではない、
あなたと出会っていろんな人が笑顔になりました。
希望を持ちました。
いろいろな人が結びつくことが出来ました。

どんなことがあっても
その事実だけは決して消えませんが
違いますか?」

「じゃ、行く先行く先・・なぜ、こんなひどい目にあうの?」

「それは・・・

あなたがどんな辛い試練でも耐えられる・・・」

愛は、頭をかきむしった。

「ああ、もうぉおおぉぉぉ
俺だってわかんないですよ。
俺だってめちゃくちゃ腹が立ちますよ。
神様がいるのかと思いますよ。
でもね、人生は説明できることばっかりでは
ないんですよ。
こんな理不尽なことばっかりおきているんですよ。
一生懸命頑張っている人間が損をして
ずるして楽しているやつがのうのうと生きて
いるんですよ。

だから、いじめとか差別とか戦争とかなくならないんです。
それでも、俺たちは諦めずに生きていくしかないんですよ。

愛するためですよ・・
自分の大切な仕事や
自分他の大切な人を
愛していければ
笑顔を取り戻せるんですよ
希望を取り戻せるんですよ

奇跡を起こせるんですよ

そう思うことに決めました

今、僕は・・・」

「なによ、そっちばっかり勝手に決めてさ」

「泣いてください。
あなたは誰よりも悲しんでいるんだから

泣いてください・・」

そこに晴海が剛と来た。

「純・・・

かわいそうね・・・

元気出しなさいよ・・」

「え?」
純は晴海を見た。

「よくがんばったね。

我慢しないで
泣けば良いさぁ。

あんたは

悪くないさ・・・。

何にも悪くない。」

晴海の笑顔に

純は大声で

泣いた。

おかあちゃん・・・

おかあちゃ・・・・ん

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週末、とんでもない終わり方をしたもんだと、思った。
気持ち悪いじゃない。
演出家!!!

もっと違う終わり方ってないわけ???

プロでしょ?視聴者のことは考えてないの?

また純と愛は仲が悪くなって、しまうのかなと
思いました。

愛にとって、生き生きと働く純が
いることが当たり前になっています。
愛は、月の存在のように暗闇を照らし
太陽の光を得て輝くというポジションです。

純は、いいときは良いけど悪いときは
悪いのです。太陽になれても永遠に太陽のように
何事も照らし続けることはできません。
愛の存在はピンチのときどれほど助けられたことか。

だから、ふたりとも、どちらかがなくなると
どうにもならないはずなんですけど。

お話はいよいよ、佳境へ・・・・・・
来月末で終わりですものね。

ホテルオオサキのメンバーと
また会えるのでしょうかね・・・