カイザーオオサキプラザ大阪という
ホテル名に
話が違うとあわてる社長。

ジョンにいうと「小さなことだよ名前
なんて」
とはぐらかす。

社長は

「私に無断でリストラや組織改革が進んでいる
ようだが?」

「契約にきちんと明記されたことをやっている
だけだ。」

社長は、ことばにつまり、総支配人に
助けを求めると
「とりあえず状況が落ち着くのを見てから
訴えを起こしていきましょう」という。

「君はどう思う?」

と純に聞く

「私はこんなやり方はおかしいと思います。」

というと

多恵子が立ち上がった。

「あなたにはフロントに行って貰います。」

「なぜだ?私が頼んだ人事だ。」

「それがおかしいというのです、彼女のような
有能な人材は有効に使わないといけません。」

「しかし・・・」
と大先はことばにつまり

純は私は大丈夫ですからなにかあったら
連絡を下さいといった。

おじい、まけないよ、こんなことで

純はフロント移動になった。

新しいホテルはロビーが暗くなった。
システムも新しくなり、専門用語や英語が飛び交い
純のフロントの仕事が煩雑化した。

英語の出来るやつが大きな顔をして
逆のやつが肩身の狭い思いをしている。

たとえば千香。

ベルガールになった。
「もうやめたいです
ベルに移動させられてからこき使われて
こんな重たい荷物ばかり運ばせて
私が英語が出来ないからって
絶対いやがらせですよ。」

といって去っていった。

この人の場合は勘違い。

かつての宿泊部長の米田は
かつての部下にコピーを頼まれる
ようなポジションになった。

それでも止めないので、多恵子から
オオサキの業績が悪かったのは
あなたの責任といわれてもしかたない
と言われて、すみませんと謝ったわけで。

「すみません、すみませんっていう年齢なの?」
なんていわれています。

そして仕事のまったくない部署に入れられ
どうすれば、自己開発が出来るかという
レポートを書かされるのだった。

純がロビーを歩いていると種田典子がきた。
「すみません、オオサキプラザホテルはどこ
かしら?」
という。

「ここです」というと

「そんなことはない。
ここは暗いし歩きづらいし
座る場所もないわ。
前はあんなにあったのに。」

という。

フロントの上司が通りかかったので
どこか座る場所はと純が聞くと
カフェかレストランを紹介しろと言う。

「そういう金を使わない客を追い出すために
ソファを少なくしたことは知っているだろ」という。

たまたまあいている椅子ができたので
純はあわててこちらへどうぞと言った。

よかったといいながら
典子は純に明日からどうすればいいのと聞く。

社長室で桐野に社長が聞く。

「最近現場の雰囲気はどうかな?」

「知りたければ直接ご自分で確かめたら」というが。
みんなに合わす顔がないと大先はいった。
「君はどうしたら良いと思う?」
「私は意見を言う立場ではありませんので。」
「社長としてではなくて昔付き合っていた男として
聞くんだけど・・。」

「そんなことはもう忘れました。失礼します。」

その夜、純はふらふらになって帰った。

ご飯にしますねと愛がいうと

「いらない・・・・食べたくない・・」

といって寝転んだ。

そこへインターホンがなって

誠が来た。

「純さんおる?」

誠は寝転んでいる純に
剛がきょうのまことちゃんという動画を
毎日あっぷしているので文句を言いにきたという。
「何とかしてよ、あのあほな弟!」

動かない純に誠はどないしたん?元気ないよこのひと

と言うと愛はいろいろあるんだよと言う。

「いろいろって何?」
愛は純の顔を覗き込んで
「外資と合併してから、効率アップのために
リストラや職場編成やらで
お互いをののりしあったりちくりあったりするしまつ。
客層は圧倒的にビジネスマンが多くてお客さんの
顔から笑顔が減ったような気がする。
実際毎日オオサキにくるのを楽しみにしていた
おばあちゃんを今日追い出せと言われた。」

「勝手に心を読まないでよ。
しかも思っているより簡潔・・・」

「すみません・・」

「そういえばそのリストラをママがやっているんやて
このごろ帰ってきてからにおいがひどいもん。
日本は労働法とか組合法に守られているから無能な
人間に無能だと言えずいらいらするって・・・。」

「ああ・・もう会社行きたくないよ」

「そんなこと言わないで頑張ってください。」

「だってさ、あのおばあちゃんだってパン屋さんが
なくなったら明日からこないかもしれないジャン。」

そこにピーピーとレンジの音がした。

「あ、できた。」

愛は立ち上がって、ふたを開けると
ああ、いいにおい~~という。
純もおきあがってびっくりした。

そこにはたくさんのアンパンが
焼けていた。

「あしたおばあちゃんに持っていってあげて下さい。」

驚く純。
誠はいっこつまんで
あつあつあつ・・・といった。

翌日、ロビーで種田を待っていた。
手にはアンパンがあった。

そこへ多恵子が来た。

「ね、あっという間にかわったでしょ。
カイザーのノウハウで
部屋の稼働率は9割よ。」
「最初からこうなるとわかっていたのですか
合併したら社長の思うとおりになると
安心させといて。」
「あの人の認識が甘いのよ
オオサキはカイザーに助けてもらったのよ
社長でいられるだけ感謝しなくては」

多恵子が去ろうとしたとき
リストラ組みがやってきた。

「散々俺たちのことを馬鹿にしやがって」
「おれはベルボーイから始まって
オオサキで頑張ってきたんだ。
おまえのような皿一枚はこんだことのない
やつになにがわかる?謝れ」
「俺たちを馬鹿にするな謝れ」
とそれぞれがいう。
多恵子は「こんなみっともないことをする
暇があったら新しい職場をお探しになったほうが
いいんじゃないですか?
失礼・・・。」といって去ろうとするが

めいめいが謝れと多恵子につかみかかった。

思わぬ乱闘騒ぎになった。

従業員も駆けつけ大騒ぎ。

典子がやってきて知らない間に
突き飛ばされた。

純は「お客さんが倒れています」と
大声を出した。

桐野が担架を持ってきて
医務室に運ぶからという。

そこへ社長が来た。
大丈夫ですかと
大先がいうと

種田は目を開けて
「あなた助けて」
「大丈夫ですよ」

「もうどこにもいかないで」

「心配しないで下さい。
ずっとそばにいますから」

って・・・???

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いよいよ新しいホテルが動き始めた。

ホテルの場面が暗い画面になった。

もっとアホみたいに明るいロビーだった

のにね。

多恵子のリストラ対策も正面きっての
いじめだし。あの齢であそこまで馬鹿にされたら
いやでしょうね。

しかし、合理化政策とはこのことで
使いようのない頭の固い給料の高い
人は首切り対象なんですよ。

こんなになってオオサキを魔法の国に

できるのかな?

先週から純が家で過ごす場面では
手品の練習をしている。なんにもない
ハンカチからほら~~ハイビスカスの花が

という手品である。
まだ、うまくいかないらしいが、いつ披露するかな?

>>>>>>

胃腸の風邪がはやっている。

私には関係のないことだと思っていたが
実は、感染した。だが症状は軽い。

このところアップが遅れていますが
くたばりながらも打ち込んでいます。

今日行った病院では完全にノロにやられた
少年がくたばっていました。
きついですよ。

感染症にはかなわないですね。