大先はもともとホテルを経営したくなかったという。
しかし、昨日の結婚式をみたとき
このホテルを守ろうと思ったという。

「どんなことがあっても社長について
いきますから、私。」

「じゃ・・・
俺の秘書になってくれる?
いまオオサキh最大の難局にたっている。
君がいたら、何でもいえそうだ。
明日カイザーのCEOが来るから。」

「えええ??私は秘書の経験がありませんが。」

大先は俺についててくれるだけでいいからというのだが
「え??」
純が驚くと別に変な意味じゃないからという。
「俺は社長に女は感じてないから。

頼むよ。君のおかげで先代の残してくれた
オオサキプラザホテルの精神を守らなくては
とおもえるほうになった。」

”歩み寄るものには安らぎを
去り行くものには幸せを”

純は悩んだ。

その夜、愛は純が秘書を断ったことに驚いた。

「なぜですか?」

「だってそんな柄ではないからよ。
ロビーウエディングがネットで評判になって
問い合わせが殺到しているし、やることが
多くて・・・。」

愛はじっと純を見た。

「でも、オオサキが吸収合併されて
ほかのホテルみたいになってしまうのが
いやなんでしょ?それで迷っているのでは?」

「ちょっと、心の声を読まないでよ」

「すみません、でもそうでなかったら
こんな契約書をもっているわけないし・・・」

「資本提携とか合併交渉とか難しくてわからないし」

「わからないければ僕が調べますから。」

純はそれでも迷っていた。

愛は書類を見て、「ブライダルも外部スタッフになりますね
ホテルは場所を貸すだけみたいな。」という。

「ええ???じゃ、社員はブライダルに
かかわることが出来ないの?」

「はい・・・・」

なんとかしないと・・・と愛はいった。

翌日、ホテルで純はロビーを見渡すと
みんないい顔で仕事をしている。

ホテルの常連客の典子は結婚式をやってから
みんな良い顔しているねという。
典子はオオサキがすきでロビーでくつろいでいると
社員さんが話しかけてくれるし、楽しい。
ベーカリーのアンパンが大好きだという。

しかし、1人だけ落ち込んでいる人がいると
典子は言う。

それが社長だった。

ついに純は社長と一緒に会議に出ることになった。
そこには多恵子がいた。
多恵子はカイザーの弁護士だった。

なぜこの子を同席させるのかと多恵子は大先にいう。

彼女は今日から自分の秘書だという。

大先はカイザーのCEO、ジョンカイザーに
紹介した。
She is my new secretary,June えっと・・・?

MatidaJune Matidaと純はCEOのジョンカイザーに
いった。

多恵子は顔を背けた。

そして多恵子はこの人は品性に問題が
あるし、口も軽そうだし秘密を守れるのかと聞く。

大先は彼女はゆくゆく社長になりたいとの希望をもっている
子なので社長の修行と言うかたちだけどね

という。

CEOのジョンと話し合いが始まった。
カイザー側は徹底的なリストラを要求する。
大変負債を抱えているので
このままだと倒産するというのが理由だった。

いままでのわがままな経営姿勢を多恵子は
さんざん、大先に問い詰めた。

昼休みに、社長室で総支配人と純は社長と話をしようと
思った。この難局に、どういう回答をカイザーにするのかと聞く
総支配人。
態度を決めないでいるとカイザーはあきれて
資本提携をキャンセルするだろうと詰め寄ったが。

社長は昼飯何食べる?というので
総支配人はあきれて、去っていく。

確かに多恵子になんの経営ビジョンも示さない
無責任な経営をしてきたと
怒鳴られたことがあった。

純はお弁当をだしてきたら、
「おいしそうだね、君が作ったの?」と聞かれた。

「いいえ、あの・・だんなが・・」

「へぇ~~~」

社長も奥様に作ってもらったらいかがですか
なんていったものだから

社長の悩みはますます深くなっていく。

その理由は、ただいま離婚調停中だから。

そうかそれでここに住んでいるのかと
純は納得した。

社長は自分は争いごとは嫌いなんだよ
という。
スーパーマンがいたらなといいながら
電話ボックスのおもちゃをくるくると
まわしながらいう。

「一気に問題を片付けてほしい。

子供の頃スーパーマンになりたかったよーーー」

その言葉に純は思い切って、社長に言った。
「先代の社長だってこのホテルを立てるときは
大変なことがたくさんあってそれを乗り越えて
きたのだから頑張りましょう。先代の社長に
怒られますよ。」

社長は「そうだね、君の言うとおりにするよ。

もしキミが社長だったら、どうする?
合併する?自主再建のみちをさぐる?
どうしたい?」

「ええ?」

「君は本当にここの社長になるきだろ?
だったら、教えてくれよ。どうしたらいいのか」

おじい、なんでこうなるの?

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サザンアイランドの後継者になりたかった純。
オオサキプラザホテルの後継者に
なりたくなかった大先。

うまくいかないのが人生です。

で、しだいに社長のなぞが解けていきます。

この人は、経営者としては能力のないぼんぼん
だったのです。

そんな場合、やはりブレーンが大事です。
総支配人は負債をかかえたオオサキの
状況を打破するためにカイザーとの合併を
考えたのでしょう。

純は大先をどう助けるのでしょうか。

純のオオサキプラザホテルでの
職場ポジションが
始まったときは研修生、つぎにベルガール。
それからブライダル部、そして・・・
秘書・・・・???

ってことでよくよく考えたら、結構のぼっている
ではないですか?

しかしこの社長をどうやって守るの?
先代からオオサキを知っている総支配人でも
苦慮しているというのに。
総支配人が苦労人なのをいいことに
社長は甘えているようにみえてならない。

だったら、どうする純??

ってことで、恋愛ドラマが
ビジネス系のシリアスドラマに
変わりました・・・とさ。

なんでもこい、と見ている私は
思いましたね。