ストーカー男に襲われた純。
水野に助けられ
医務室で手当てを受けた。
愛は水野にお礼を言ったが
水野は愛を一瞥して
無言で去っていった。

純は大丈夫と言うがその気持ちは
恐怖でいっぱいだった。

家に帰ってもなにかしっくりこない
ふたり。
「何か作ります。何が食べたいですか?」
と愛がいうと

「なんでもいい。」

という。

愛は、「え?」と思って純を見ると

純はなんでもいい、何でも食べれるし

と、元気に言ったが。元気を装っていた。

そこにインターフォンがなった。

純は怖くなった。
誰が来たのかと。

愛が玄関に行きドアを開けると
晴海だった。

晴海は「あの・・純は?」

と不安そうに言う。

「ソーキ汁とたこライスはここに
置くからね。」
と、晴海は手作りの料理をもってきて
冷蔵庫にいれた。

「あの・・お母さん僕も手伝います。」

「いいよぉ~~」と顔を伏せた。

晴海は明らかに愛を避けている。

そこに電話が鳴った。
純も愛もドキッとした。

純は思い切って、電話に出た。

「もしもし・・・」

「もしもし・・・・・??」

「・・・・・・・・・」

「あの、いたずらなら止めてもらえますか!!」

というと

「俺や・・・・」

と低い声、

善行だった。

「もしかして今までの無言電話はおとうちゃん?」

「そうや、あいつが出るから、話をしたくなくて
いちいち切っとったんや。」

「で、なにかよう?」

おかあちゃんは来ているかという。
晴海はいないといってといって手を
振るが、いるといってしまった後だったので
しかたなく、電話に出た。

書置きをして出て行ったらしく
なんやあの書置きは?と善行は聞く。

ーー子供たちのところへいってきますーー

との文章だが

俺と二人でいるのがいやになったんかと聞く。
晴海はそんなことはない、みんなの顔を見たく
なっただけ、といった

「其れより純が大変で・・」と話を変えた。
純は手をふって言ってはだめだめと止めようとするが
話をした後だった。

善行はあいつに変われという。
晴海が純に代わろうとすると
「ちがうあいつや、亭主や」
「愛さんですか?」

純は驚いて愛を見た。
愛は受話器を持って
「お電話変わりました。愛です。」という。
純は愛のそばで耳を受話器につけて聞いていた。

「お前この間おれにいうたやろ。
あのアホたれ娘を命に代えて守りますと
おれにいうたやろ
其れが何や。このざまは!」

「すみません・・・」

「ちょっと、」

純が電話を取って、
愛は悪くないと善行に言った。
「しょうもない亭主とのぼせあがって一緒になるから
自業自得や。」
「それが、傷ついている娘に言うことば?
そんなんだからおかあちゃんに嫌われる・・」

すると晴海が受話器を取り上げて
今日の最終便で帰るからといって
電話を切った。

マンションの外に母を送っていった。

「おかあちゃんは、家出してきたのではないの?」
と純は聞いた。
「違うよ~~」
というが・・
みんな外へ出たので寂しくなった~という。

純は善行と結婚したことを後悔しているのでは
と聞くが、そんなことはないと答える。
では、なぜそんなに悩んでいるのかと
聞いた。
すると、晴海は話をかえて、愛と結婚したことは
まちがいだったのではないかと言う。
ショックを受ける純。

母には、いってほしくなかったらしいが、
もともと自分が母の結婚はまちがっていたのでは
と水を向けたことだった。

家に入ったら愛が「お母さんは大丈夫でしたか?」と聞く。
純は何事もなかったかのように
「うん、愛君によろしくって。」
といったが・・
愛は違うと思った。(何が見えた?)

翌日・・純は総務の仕事をやるようになっていた。
客の前にでるなとの部長の命令である。

この間のお客様が結婚式の相談にやってきていた。
しかしなかなか意見が合わず、文句の言い合いに
なっていた。

純は声をかけようとしたが、あのストーカー男の件を
思い出した。
それで声をかけれない。

新婦が純を見つけて何とかしてほしい何も決まらないと
いうと、新郎はおねがいしますと、純の手を取った。

その瞬間、純は思いがけなく「止めてください」
と叫んでしまった。

接客が怖くなっていた。
デスクワークでほっとしていた。

夜帰ると、愛が靴を磨いていた。

「ただいま・・・」といったものの
いつものテンションはない。

愛は純が弁当を残しているのが気になった。

純は「ごめんね、食べられなくて。」
という。

「ハンバーグおいしそう~~
いただきまーす」
純は元気を出そうとしている・・みたいに
見えた。

愛は「今日はどんなお客さんが来たのですか?」
と聞く。

いつもそんな話で盛り上がっていたからだ。

ところが仕事の話は止めてほしいと
純は言った。

純はああ~~いやな言い方をしていると
自己嫌悪になる。

愛は頭を振った。
純は、なぜ私の顔を見ないのかと聞いた。

「私の顔もしかしたらブレてるの?」

「ぶれているというか、薄く見えます。」

なにそれ・・・人の事馬鹿にして・・

「あ、いやそんなつもりは全然・・・」

「もううるさい、心を読まないで」

純はトイレに駆け込んだ。

愛は、純さん・・・純さん・・と呼ぶ

純はご飯は要らない、顔を見られたくない
というが、愛は出てきてほしくて
「さっきから我慢している」といった。

純は「ごめん、つい習慣で」、といって
でて来た。

そしてそのまま
純はベッドに入った。

愛はトイレに入って声を出さずに
泣いた。

おじい、最悪だよ~~愛君とも
変になりそうで・・・・

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母に言われて、純はそんなはずはないと
思っていても、愛と結婚したことは間違いだった
のかもと思ってしまう
自分を押さえられないようです。

怖いストーカー男をやっつけたのは
水野。
しかし、愛も必死で守ろうとしていたのは確か。

あっちからもこっちからも間違っていたと
このタイミングで言われたら、へこみます。

それがなくても変わった男と一緒になって
苦労しているようにみえるのに・・・・です。

愛も水野から純を守れるのか?といわれたのに
このざまに軽蔑されてつらくて、善行からも
純を守るといったのになんやそのざまは、と
なじられて・・
しかも晴海からも結婚は間違っていると
いわれたらしいと純の気配から感じて
愛も苦しんでいるわけで・・・・・。

その壁に挑んでどんなことがあっても離れないと
誓ったのだから純と愛はどう乗り越えるでしょうか?

この場面ではないですが、以前、お試し期間
という契約をしたきっかけになった純の墓前での
告白場面ですが。

「僕はあなたがすきです。
これから僕は自分のことよりもっと
あなたを愛します。」

といいました。
実はねむり姫の王子様が言うせりふだと
白状しますが。

宮古島での再会から純がプロポーズをするとき
愛は

「僕の心も体もあなたのものです・・」といって
返事をいったんしますが、
「あ、いやちょっとまってください、
もう一度最初から」

といって、いいなおします。

「これから本当に大変なことが
多いと思うのです、だけど俺がついているさ
ベイベー」となるのでした。

なんで言い直したのか不思議でしたが
ねむり姫の王子のせりふのパクリをすると
結果がよくないという愛の学習かもしれません。
また、自分の言葉でいわなくては真実ではない
と思ったのかもしれません。
ねむり姫の世界からの脱出の瞬間ということは
母親に支配されていた呪縛からの生還ってこと
かな~って思いました。
勝手に思わせてください。

この原作、脚本はよくできていてどこにつぎの
話の展開が潜んでいるのか。なにげない
場面の何気ないせりふに、なにかしら伏線が
あります。

いろんな壁を乗りえてきた二人です。
次の展開は?と期待感があります。