いざ、ウエディングというときに
花嫁の父がやってきた。
純は出席されるものと思い
花嫁の代行エスコート役の大先社長と
父親を交代させたが。

父親は花嫁を連れて帰ろうと
会場を出た。

純は追いかけた。

愛がやってきて父親とぶつかり
止めることができた。

純は花嫁の前に両手を広げて守る
ようにして
「お父さん式場に戻ってください!」という。

「誰がでるか、そんな式!!!」

花嫁は、「お父さんいい加減にしてよ。」
といった。
「あんな奴と結婚しても幸せにならない」

「昔からそんなことばかり。
だったら消えてよ。私の人生から!」

そういうと、父親は娘の頬を叩いた。
ハッとする純。

「何するのよ!」

「もう、おまえなんか娘だと思わん!」

純はどうすればいいのか、焦った

父親は帰ろうとしたので純やベルボーイたちは
止めようと大騒ぎ。

「どうしたの?」

と花婿がやってきた。

「ごめん、心配かけて。戻ろう・・」

と、花嫁は力なく階段を上るが
愛は新郎の心を読んで

「そのまま、今思っていることを言って下さい。」
という。

新郎は、

「辞めよう、結婚式!」

と、大きな声で言った。

「お父さんが出席されない結婚式など
やっても意味がない。

全部おれが悪いんだから

認めてもらえるまで頑張るから
お父さんに許してもらってから
結婚しよう。」

花嫁の手を取って
「どんなことがあっても俺逃げないから!」

という。

花嫁はうなずいた

「すみません、そんなわけで
今日の式は中止で。」

と新郎は純にいった。
「・・わかりました。」

その時、「馬鹿かおまえたちは

どうせ、俺が反対しても、結婚するんだろう?

だったら今やればいいじゃないか!」

「父さん・・・」驚く花嫁。

やったぜ。お父さん!!

式場前で待つ父娘。

純は無線で「新婦様スタンバイオッケーです」という。
それを聞いて娘と腕を組んでまっていた父はいった。

「行くぞ!」

「ごめんねお父さん・・」

「馬鹿何言ってんだ!」

「長い間お世話になりました・・・」

「うるさい!」

会話の後半は涙声だった。
顔も涙でくしゃくしゃだった。

純はそれを見ていて
涙が出てきた。

バージンロードを歩く二人

純は愛に「助けてくれてありがとう
助かったよ」という。

父は新郎と交代する。

「今あの二人はどう見えているの?」

「とってもいい顔をしています。」

おじい、よかったよ~~~

「よかったぁ~~」
と手を叩く純のそばで
愛はひとの気配にドキッとした。

社長がやってきたのだった。

純を連れ出し
「やりたくなっただろう?結婚式。」

ドキ、
「別に・・」

「そんなこと言わないでさ
うちのホテルを使えば従業員割引で
安くできるよ

彼だろ?相手は。」

「あ、はい
でもうちの親は絶対来ないし。」
「だったらおれがバージンロードを歩いても
いいからさ。」

そういって去って行った。

仕事をかたずける純のもとに
今日の新郎新婦がやってきた

そして、狩野さんが担当でよかった
と二人で話をしたという。
「ありがとうございました。」と二人。

純は、驚いて
「ありがとうございます。
末永くお幸せに・・」

おじい、私はお客さんのこんな笑顔が
みたいからこの仕事をやっているんだ

そこへ露木部長が来た。

「狩野、今日の段取りが大幅に狂ったことで

各部署が迷惑したとクレームが来ているぞ
始末書をかけ。」

そういって大きなくしゃみをして出て行った。

たとえ上司に叱られても
私は私にしかできないサービスをしよう!
そう純は思った

その夜、
純の部屋でお祝いをした。

初めての結婚式が無事に済んで
おめでとうと乾杯をした。

剛はパクパク食べながら
「ううう~~愛さんの料理は最高ですね。
ね、誠さん」という。

誠は「あんたくさいねんな~~もう~~」

と迷惑がった。

純は今日の新婦のお父さんが
不動産屋をやっていて
格安の物件を紹介してくれたので
引っ越すという。
「いつもまでもあんたたちをここに
置いておくわけにはいかないからね。」

「え??一緒においてよ」と剛。

誠は「出て行けというの?」
というが

愛は誠にちゃんと家に帰れといった。
司法試験を受けないならおかあさんに
話をしなくては

という。

誠は、不機嫌そうに
「なによ、兄貴らしいこというて・・・」

純も負けずに。

「剛あんたもいつまでもふらふらしてないで
チャンと将来のことを考えなさいよ」

そこへ、来客。

なんと、桐野富士子だった。

驚く純と一同。

桐野の話は社長からの伝言だった。

「あなた、結婚するの?
だったら会社へなぜいわないの?」

「明日休みなので、婚姻届を出してから
言おうと思って。」

というと

明日、出社しなさいという
「模擬結婚式があるの知っているわね?
それが終わったら、衣装や会場をそのままつかって
あなたたちの結婚式をちゃっちゃとやってあげてよ
と、社長がいったので、明日は従業員一同そろうのよ。」

「あの、結婚式はしないつもりですが・・」

というと

「だったら、早く社長に断りなさい。従業員もできるかぎり
参列してと言われてみんな迷惑しているのだから。」

いやいやいや・・・そうあからさまに言わなくても・・、

桐野は携帯を出して

「もしもし、社長?今、狩野と変わりますので」

といって携帯を純に渡した。

純はウヤウヤしく両手でうけとり
ちらっと愛を見ると
愛もそうして欲しい
と、うなずいた。

「あの、もしもし・・」

と純が話をしようとすると

誠が携帯を取り上げて、電源を
切った。

「え?」

「え??」

と二人。

誠は

「お言葉に甘えてやったら?結婚式。
堂々と写真もとってママらにおくりつけて
やればええやん」

「いや、それはさすがに・・・」と愛。

「俺も見てみたいな。
おねえのウエディングドレス姿。

でも、似合わないだろうなぁ~~~~」

「うるさいよ。絶対やんないから私」

「ああ、そう~~。じゃ私証人やめるから」
といって誠は
婚姻届を破ろうとした。

「ああ、なにやってんの、わかったから~~」

と、大騒動の4人を

桐野はクールに見詰めていた。

この際兄貴にもと、純は正に伝えるが
両親にはさすがに連絡しなかった。

しかし、善行のもとに一本の電話が入った。

それは、融資の申し出の電話だった。
早速大阪へ行く用意をする善行夫婦。

さて、その日・・・・

ウエディング姿の純。

同じく正装をした愛に話しかける

「今日はたくさん人が来るけど
大丈夫?」

「はい、一生に一度ですからがんばります。」

「おかあさんたちには連絡したの?」

「できませんでした。」

会場のチャペルでは

従業員さんたちが待っていた。

剛はビデオカメラをもって
誠ちゃんこっちみて
という。
迷惑そうな誠。

祭壇の十字架の前に愛が立っている。
水野がやってきた。

「考え直すのは今だぞ
おれはあきらめないからな・・」

そういってさっていった。

チャペルの外で純は待っていた。

ひとりなので桐野に聞いた

「あの、わたしこれどうしたら
いいんでしょうか?」

「ちょっと待ちなさい
今社長がいらっしゃるか
ら」と桐野が言う。

「お待たせ~~~」
と社長が現れた。

そして、
「どうぞ~~~~」

と人を招き入れた

その人は・・・・

善行と晴海だった。

純は

えええええええ???

善行も

これは???

純は
うそ・・・・!!!!

反対の方向から

「こちらへ」

と、総支配人の声。

振り向くと

多恵子と謙次が。

多恵子は驚いて純をまじまじと見た。

純も驚いた。

愛パパとママ・・

どうなってるんだ???
これは??????

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とんでもない方向へ話は続きますが。

両家の顔合わせです。

もちろん、両家の両親とも結婚式とは
知らずにやってきたもので。
大騒ぎの明日です。

誠の判断のよさというのは母の遺伝でしょうか?
難しい純たちの結婚式もチャンスが来たら
強行に実施する方向へ。

愛は今回もピンチの純を助けました。
料理も上手にこなすというし
こんなお嫁さん欲しいですね~~~。

水野はあきらめていないって
いうその場面。

悲しいくらい、愛と比べれば
だれが見ても水野のほうがいい男でしょう
と答えるほど、見かけが違う。まったく違う。

学力的には愛のほうが上だったそうだが。
そのほかは水野が勝っているのですがね。
しかし、結婚とはこの人と不幸になっても
いいという決意のもとに決めるという
純の哲学。
みかけに落差を付けたわかりやすい
演出に納得しました。

今週、ポイントは社長。
彼の思惑や配慮などがあちこちに
ちりばめられているストーリーになりました。

奴は何者?

そうおもいます。ただの、優雅な二代目か??

考えてみれば、この物語、だれしも謎をもっている
方々ばかりです。