純はそれでも翌日愛にあってみようと
厨房へ行ったが
担当者は彼が人の顔を見ないというので
仕事にならず首にしたと言われた。
さて研修も終わり、配属先が決まった。
純はベルガールになった。
そこで最初の客、初老の北見にあった。
部屋に荷物を運んだ。
部屋の説明をするとよく気が付くねと
褒めてもらった。
また、その隣の部屋に粕谷という
なにわ製薬会社の総務部長御一行様が
とまった。
彼らはチェックインをするとき
純のお尻を触ったので
純が抗議をしたがほかのベルボーイが
純を押しとどめて粕谷たちを守った。
なんなんだ?と純は思った。
また、不審者がいるというので見に行くと
弟の剛だった。しばらく純の家に
いるらしい。
そこへ千佳ちゃんがやってきて
隣の部屋がうるさいと
苦情を受けたのでなんとかしてという。
そんなこともできないのかと思われるのが
いやだし・・・なんていう。
行ってみると苦情は北見の部屋からだった。
騒いでいた隣の部屋はあの粕谷御一行様
だった。
北見に事情を聴いて
「静かにしてもらえるように頼んできます」というと
「あなたを信じます」といった。
隣の部屋に行くとき千佳は
「もう、わたしはいいわね、やることやったしね。
おねがいね」といって去って行った。
もともとあんたの仕事だろ
と、文句を言いそうになったが。
意を決してドアファンを鳴らした。
部下があけたが
粕谷が奥から
「ねーちゃんねーちゃん入って」といった。
「こいつがげろしたので
掃除して」という。
う・・と思ったが掃除をした。
そして、静かにしてほしいというと
「ねーちゃん、ま、いっぱいのめや」
とワインを差し出した。
「いいえ、私は今業務中でして」というと
「せやったらわしらも静かにできへんなぁ~~」
と粕谷が言ったので一同、そうだ、そうだと
ワイワイと盛り上がった。
その盛り上がりで純は追い出されたのだった。
悩む純・・・・・。
どうしよう・・・
その様子を見ていた電気修理の男がいた。
愛だった。
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純のピンチである。
客は客、同じ客である。
この場合どうすれば、丸く収まるか?
それに純は悩む。
上司たちはお得意様の粕谷の肩を持つ。
なにしろ、年間○億円を落とすお客様だ。
しかし、北見には北見の事情があった。
そして愛クンである。
やっぱり
君は純の近くにいるんだ~~~~。
困ったら愛クンが助けてくれるかも。
甘いか???
