ゴヌとルミ、カンマニとルミ・・
いよいよお互いの思いは通じるのかと期待感でどきどきするが
誰と誰が結ばれたらいいのか分からない。
私としてはゴヌの純粋な気持ちが通じたらなと思った。
**********************
第8話
波乱の幕開け
ルミに耳がきこえないという試練とはどういうことか分からせてやるといって、池に飛び込めといったカンマニ。
その通りに飛び込んだルミ。あわてるカンマニ。一分たっても浮いてこない。近くにあった竿で池をつつく・・・などというマエストロらしくないことまでする。
人を呼んだ。男性が来た。飛び込んでくれた。
ルミは何も聞こえない、何も見えない、耳鳴りばかりのせかいでこれが聞こえなくなるということなのかと思った。
池のそこで弦楽四重奏を見た
そしてルミを呼ぶ声を聞いた。
気がつけば、車の中だった。
ぼんやりと先生は車の運転が出来るのですねといった
でも泳げない・・・あの人がいなかったら死んでたかも。ひどい人ですね。
弦楽四重奏団を見ました。でも音は聞こえない。耳鳴りがして洞窟の中にいるみたいだった。静かで安らかでよかったけど、寂しかった。わたし一人がせかいから隔離されたようでした・・・
カンマニはミラーでルミを見ながらじっときいていた
さてカンマニのところへ帰る決心をしたゴヌはワインセラーのあるショップにいた。
たくさんのワインの中から高級なドイツ製のワインを求めた。ちょっと思い切った買い物だった。
さてカンマニは家でルミにスープを作って食べさせていた。
先生の手作りの料理なんて池にはまった役得かな・・・・といった。
昔からアホなのか?池にはまると死ぬと思わなかったのか?
先生が飛び込めって口先だけの女だって言うから
だから飛び込むのか?
私がどうなっても知らんふりするくせに
しばらく考えていたカンマニは食べたと思ってお皿をさげようとした
先生は私が上がってこなかったとき何を考えていましたか?
目撃者がいなければ逃げようとしましたか
なのに人が来て困ったでしょ?レクイエムを選んでいましたか?
葬式で指揮をしてやろうとか
それで私の罪も少なくなるとか・・
図星?
二度とお前に会えないかと思った・・からかう相手がいなくなるのは残念という意味だ。
ドキッとしたルミ
まさかそんな答えが帰って来るとは
あ・・なんだか汗が・・
シャワーを浴びろ。汚水にはまっただろ?におうぞ
シャワーをあびたはいいが、服が無い。ちょうどカンマニのベッド のよこにワイシャツがたたんでおいてあった。なのでそれをきてリビングに行った。
ちょっと大きいかな・・・といってたら
インターフォンがなった。
そしてゴヌが帰ってきた。
そして二人を見てゴヌは驚いた
ここで何をしている?と聞いた。
シャワーを浴びたんだけど
シャワーここで?なぜ??
水に落ちたのよ。家の鍵もなくしてそれで先生が・・・服を・・・
しどろもどろなので
カンマニが車の事故だといった
事故???
元交通事故係のゴヌは驚いた
黙ってろ誤解を招くぞとカンマニは合図をした
そう、事故よ、先生を迎えに言ったときに
後から追突されて
それから・・・
怪我は?
あの・・・
弾き飛ばされて川にはまったんだ(カンマニ)
そうなの、だからこんなに・・・・・・
でも外の車に傷は無かったけど
友人の車を借りた、うそをついているとでも?とカンマニは大声で言った
いいえ、ただ驚いたので。
でお前はなぜ戻ってきた?もう追い出されたのか?
・・・・・・・・・・・・
。。。。。。。。。。。。。。。。。
授業料です。
といってゴヌはワインをだした。
もちろん足りないですが。
なぜ戻ってきた・・
何か聞いたのか?
ええ、ミョンファン先生に・・
あの馬鹿・・・
とカンマニは立ち上がり電話をしようとした
先生は俺を悪く言ったと
「無知で怖いもの知らず
生意気な奴だから叩きなおせと
それで意地になって戻ってきました」
カンマニは電話を置いた
先生からの指揮の技を盗んで
意外とできる奴だと言わせて見せます
何故私が教えるのだ?
研究団員として勉強をして大学にいきます。指揮デビューをして賞も取ります
私には何の得にもならない
絶対にいい指揮者になります。そしてこの人無しで今の俺はないと最高の指揮者はミョンファンではなくカンゴヌマエストロだと世界にいいます
少なからずともカンマニは感動しただろうか?
ゴヌはカンマニを兄さんと呼びますが、カンマニは私には姉が一人で弟は居ないという。
ゴヌはめげずに一生ついて生きます、敬礼といって敬礼をするのですが・・
弟子を持った事も無いカンマエはどう対応していいのか・・とまどうばかりだった
ソクラン市文化図書館会館記念としてオープニングに市響の演奏を計画した
そこにビオラの第一人者が呼ばれた。
そのリハーサル中のことだった
ゴヌとルミとヨンギがそれをみている
ヨンジェオニール本当に上手だなとゴヌ。
先生が呼び寄せたんだって
そんなに有名なのか?
ルミはいかにすごいかと説明する
でもカンマニはダメだしをした。
去年からちっとも上手くなってないぞ。
すみませんもう一度やります。
ヨンギはあの人があれだけ言われるのだから俺たちはどうなる?第九よ~~~お別れだ~~~
座布団になってくれ~~~
そういってヨンギは床の上に第九の楽譜を置いて座った。
でもガビョンさんは抜擢されたわ。私達も・・できるかも?と研究員。
彼は市響で30年。私はキャバレーで10年、その彼だってオーボエの穴埋めだ。
だが、彼キム老人はどこにいるのだろう?
彼の席にキム老人の姿はなかった
トイレに行くといって長い間いない。ゴヌは探しに行った
すると別のフロアにキム老人が歩いているのを見つけた
声をかけると初出勤なので練習室が分からなくてといった。
練習室はどこでしょうか?
ゴヌはとまどった。
今日は練習室ではなくて図書館での公演です・・・・
初日から公演ですと?ソウル市響だから違うと思っていましたが。
ゴヌはかみ合わぬ会話に驚いた
ソウル市響ではなくてソクラン市・・
はぁ?
キムさん、何故俺に敬語を使うのですか?
ついうとうとして・・・・・リハーサルですか・・
といってキム老人は、小走りに行ってしまった。
ゴヌは呆然とした
さて公演がはじまった
市長なじめ多くの市民がみている
研究団員もいる。
イドウンがやってきた
相変わらずの口のききようである
ヨンジャオニールの顔は平凡とののしった。
静かにしろ。
ゴヌはきつくいってルミに先ほどのキム老人の様子を言った。
演奏がオーボエのパートに来た
キム老人はおかしな音を出した。
楽譜がよく見えない
何をしているのか分からない
カンマニは気がついている
団員たちの冷たい視線が集まった
イドウンはかつてキム老人が私は認知症になる可能性が高いらしいといった言葉を思い出した
終わって彼はトイレにすわっていた
するとドアを叩く音がして
イドウンが
ハラボジ何をしているの?といった
キム老人は無視した
・・・
するとイドウンが
ハラボジ・・ここは女子トイレだよ
といった
あわてて飛び出すと、なんだ男子トイレだと認識した。
死んだかと思ったから・・・
キム老人は「勉強しないか」といった
これに答えたら行くわ
ハラボジ・・・私の名前は??
ちょっとの失敗で人を馬鹿扱いするな。
だってわたしの名前を呼ばないじゃない
覚えてる?
ビバルディ・・・だろ
イドウンは驚いて後ずさりした
冗談だよ、イドウン、私は大丈夫だ
ああ・・驚いた。ついにボケたかと思った
私を誰だと思っているのだ
ビックリした。皆、病気だって言うから
誰がだ?
違うけど、とにかく行こう
トイレから出たとき、カンマニにばったりとあった
カンマニはイドウンにそこは女性用ではないぞという
女性用は込んでいたからこっちに来たといったらおまえは原っぱででもやればいい
なんて、女の子にいう言葉かね?
そういってカンマニはトイレに入った
聞かれて無いようだわ・・・
そういってイドウンはキム老人と去っていった
その後をカンマニがじっと見ていた
市長室でソクラン市響創立の公演会の話をしていた
市民アンケートで一番になった最も聞きたいクラシックはベートーベンの第九だという
それで市長は是非やって欲しいといった
カンマニは、断った。大きすぎるというのが理由だった
しかしカンマニには第九にまつわるあるジンクスがあった。
事故にあう・・・・・
第九をやると公演でとんでもないことが起るのである。
それを自覚していてこそ断った
ニューヨークでNY[フィルとやろうとしてテロで公演が中止になった
偶然です
演奏直前に団員が心臓麻痺
事故です
事故が重なればジンクスで悪運が尽きます
そういえば去年も
わたし自信が魔よけです
悪運なんかあちらから離れていくものです
ご心配なく
カンマニは立ち上がった
だがキム係長は研究団員のテストをしてできればやったほういいという。
とにかく市民の希望ですから
なんとか
研究団員のテストを・・・
カンマニは折れた
その日彼らは集められた
理由はどうやら実力テストらしいことが
カンマニの話からわかった
楽譜を見てまた驚いた
第九だ
研究団員達はしてやったりと喜んだ
難しいな~~
これは大変だ~~
とみんな口を合わせた
期待はしていない
そういってカンマニは指揮を始めた
すると生き生きとした音が流れた
カンマニは驚いた
どうやら練習をしていたな・・・
そう思ってパクに聞いた
練習をしたらしいことが分かった。
カンマニはその努力を認めてやってみよう。
といった
つまり?
市響の公演に出ることが出来るという事だ
やりたくないのか?
カンマエサイコー!!!
歓声が上がった
キム係長に第九をやると報告をした
研究団員を入れることも練習の時間も報告した
しかし
キム老人ははずされた
なぜ・
認知症だと
何を言ってるの?そんなわけないとイドウンは言った
そんな噂が流れているの?
おまえ自身がトイレでいってたではないか
とカンマエが言った
聞かれていた
カンマエはキム老人をじっと見て言った
お疲れ様でした
明日から来なくて結構
キム老人は研究団員が第九に参加することができた一番の功労者である
カンマエと話し合いをしたが、どうにもならない。
もう一度だけチャンスを。それがダメなら出て行きます。
公演を失敗させるわけには行かない
それだったら路上の演奏者を呼んできたほうがましだ。10時間演奏してもびくともしないからだ。
公演には実力もいるが体力も必要なのです
カンマエはそういった。
キム老人が部屋を出るときカンマエは聞いた
認知症ですね?
違います
認めたら戻れますか
認めなければ変わるのですか?
音楽と戦える
わたしはそれなりに誇りを持っている
品格プライド誇りは命のようなものです
そんな私がわけがわからなくなるとでも?
私は認知症ではありません
ありえません。
・・・
でもそれが現実です
キム老人はさっていった。
哀しいことだった。
あのあとゴヌとルミは歩いていると人通りの多い場所でキム老人がオーボエを吹いていた
イドウンはやめようというが老人は吹き続けている
音楽と戦う
あのことばだった。
路上の演奏家を連れてきたほうがましだ
あの言葉とも戦っている
だったら路上演奏家になって戻りたい
そう思ったのかもしれない
キム老人は10時間の演奏に挑戦したのだ
ルミはカンマニに報告に行った
どうですか?動揺しましたね?
本性は優しいのですね。
なのにそうではないと悪人を演じている。
そうでしょ?
わかった、早く出て行け
本当に気になるでしょ?
彼が一年やったとしても私は動じない。
先生も10時間に付き合ってみて
それで本当に動じないならカンマエ万歳っていって裸で踊ります
それは楽しみだな
頑張ってくださいファイト!!!
キム老人を応援する研究団員。
一緒に路上の演奏をした。
道行く人はお金を寄付した
多くの人が集まった
お前が呼んだのか?と
キム老人はイドウンにいった。
ヨンギは当然です。助け合わなければ
というが・・・
そこにゴヌからヒョン夫人に電話が入って
カンマエがキム老人を見に来るという。
みんないそいそと去っていった。
キム老人はあの子も連れて行ってくれとヨンギに言った。
応援しますよ私は、というと老人はお金を出して何が食べさせてやってくれという。
では心を残して去ります。
行かないわよ~~~
というイドウンをむりやりひっぱって
前進のための後退です・・
といって連れて行った
さて・・・
ゴヌはカンマニを連れてきた
が・・・・
じつはカンマニにはおいしい店があるので
といったのだった。
どこだ?
えっとこの辺だったと思うのですけど・・・
するとキム老人がオーボエを吹いていた
あれ!!
先生!!!
ガビョンさんです!!!
あんなところで何をしているのでしょうね。
と
みえすいた
演技をした
カンマニはしばらく考えたが
あっちの店に行こう
といった
そしてキム老人の前を無言で通り過ぎた
・・・
どこまで悪魔なんでしょうか?
一言ぐらい激励したらどう?
でも席にすわった場所はキム老人が見えるところだった
カンマニはゴヌを見て何の真似だ?ときいた
ルミと賭けをしたのです。
ルミは先生がガビョンさんを受け入れる
おれは逆を。5万ウォンですから、どうぞご協力をお願いします
しかし・・・それから10時間というのは長いものでキム老人には明らかに疲れが出ていた。
仕事をしながらキム老人の様子を見ていた
しかし
近くの店のひとがじゃまだからドコカヘ行けと言った。
それも見ていた
移動したが、ふらふらしている。8時間すぎているのだった
キム老人は演奏しようとしたが目の前で女の子がお店の呼び込みで踊り始めた
それでもオーボエを吹いている
店の男がどこかへ行けと言った
もう少しだ、やらせてくれという。
営業妨害だといった
貧乏臭いからどこかへいけ。
あと30分だ。終わったらどこかへ行く
一万ウォンやる、たくさん稼いだだろ
そういってキム老人の楽器ケースを蹴った
何をする30年も使ってきたのだ
男は若い男を二人呼んでさっさと出て行かないとひどい目にあわせるぞと脅した
ではこうしましょう。30分吹いたら店で演奏しますモーツアルトのオーボエ協奏曲・・
クラシックは酒がまずくなる
さぁあっちへいけ。
楽器がけられた。
カンマニは立ち上がって老人のところにいき、その脚をどけろ。楽器を蹴るとは何事だといった
誰だ・
酒をまずくするクラシックの指揮者だ
お前達こそ呼び込みの届出はしているのか?
拡声器の呼び込みは許可が必要だ
可笑しいのがまた一人増えたコイツもやってしまえ
というと若い男がカンマニに手を上げた。
その手はゴヌが取り上げて押さえつけた
コイツは元警官だ。
さっさと通報しろ
はい、ゴヌはソクラン市警へ電話した
場所の特定を話している隙に男は負け惜しみを言って去って行った
ゴヌは老人のかたずけを手伝っている間にカンマニは正確には9時間35分だ。明日の練習は9時からです。ゆっくり休んでください
いいのですか?
門を開いただけです。これからが大変です
・・
認知症ですね
違います
あと25分・・・やってください
そういってカンマニは去って行った
翌日
研究団員達は喜んで練習に参加した。
そして始まった
カンマニは次々と注文を出した
コンマスは初めて楽譜をもらったからと
言い訳をした
第九を知らないのか?お金をもらうからプロだ。それに似合った演奏をしろ
研究団員よりへたでどうする?
それがすかっとしたルミだった。
ゴヌとそんな話をケータイですると明日会おうということでどこで?というと・・
携帯の充電が切れるからすぐかけなおすとゴヌがいった。
ルミはバイオリンの練習をする体制に向きを変えると早速携帯がなった
どこで会うの?
家
家にはカンマエがいるでしょ?
私の家だから当然だ
カンマエ?そう呼んでいるのか
ルミは驚いた。
先生・・・つい・・あの・・
明日はあいているか?
千切れた楽譜をくっつけろ。5時はどうだ?
その時間はゴヌと約束があって
そうか。では約束をずらせ・・・
あ、それは・・・
といってる間に電話が切れた
かけなおすと
電話が切れたみたいで
私が切った
明日はゴヌと約束があって
だから来るな
あの今はどうですか?
ということでルミはそそくさとカンマニの家に行って楽譜のセロテープ貼りをやっていた。
カンマニは指揮をしながらなにやら考えている。
それをみてルミはよかったですよ
なにが?
今のところ
私の頭の中でやっていることだ。どこだと思った?
第三楽章のアンダンテモデラート4分の3拍子でしょ
カンマニははっとした。
本当に会ってました・不思議ですね~~
心が通じたのですね霊感みたい
どうだった?
少し寂しげで哀しい後姿強いけど寂しそうかっこよくて、かわいくて抱きしめたくて
??
先生じゃなくて音楽です
作業を続けろ
はい・・・
ルミは楽譜の表紙に
The best カンゴヌとかいた。
☆彡もつけて・・・(笑)
ゴヌとルミがあるいていた
久しぶりのデートだろ?楽しくないか?
ええ・・
え?デート???
違うのか?
飯くって映画って言うのは普通デートだろ
違わないわよ~~怒った?
ふたりは手をつないだ
その時、突然耳鳴りがした。
ビックリしたルミはああ・・驚いた
といいながら歩いていく
それを心配そうに見ていたゴヌだが
町のスクリーンにカッコイイ指揮者が映っている。
あれは誰だろ?
とゴヌはルミに聞いた
しかし・・・
どこにもルミはいない
ゴヌは驚いて探しに行った
それと入れ違いにすぐ近くのショップに入っていたルミがゴヌ~~と探しに出てきた
が、いないのでショップに戻った
そこにゴヌが引き返してきた
しかしルミは居ない
ショップから出てきたルミはあっち側に歩いているゴヌを見つけた
ゴヌ~~~ゴヌ~~
と呼んでそっちへいく道路を横断している時
またあの頭痛がした
そのひどさにルミは道の真ん中でたちどまった
車が来た
クラクションを鳴らした
ルミは動けなかった
家ではカンマニが指揮を研究していた
昨夜ルミが直していた楽譜を見た
表紙をめくるとあの ザ ベスト カンゴヌ
とあった
ふっと笑ってみていたら
ゴヌが帰ってきた
先生ルミは?
なにがあった?
ルミが耳鳴りがした後突然いなくなった
電話もなくて・・
電話は池に落ちたとき故障した
探しましたがどこにもいないのです
こっちで座って待っていろ
アイツの、耳の状態は・・・
まだ聞こえている。大げさに騒ぐな
家かお前の携帯に電話をかけてくる
練習室に直行するかもしれない
待った。
が
かかってこない
カンマニはヒョン夫人が大家だからと電話しようとした
黙っていたゴヌは突然言い始めた
先生はこういいました
一番分からないのは自分自身だと
・・・・・・・・・・・
本当ですね
やっと気がつきました
何のことだ?
その程度に思っていたけど
でも分かりました
ルミは思った以上に俺の心に入り込んでいたと
カンマニは動揺した
もう少し探してきます
・・・・・・カンマエは何を思ったのか
ルミは倒れて病院へいっていた
車と接触したわけではないが、失神したので運転手が病院へ連れてきたわけだ
大丈夫ですか?
ルミは大丈夫だからといった
ゴヌは車でさがしていた
携帯をつけたままカンマにと話している
どこに行ったのか分からないままだった
警察に連絡を・・
というカンマニの電話に答えることもなくゴヌは、ルミを見つけた
そして車を寄せておりた。
公衆電話をかけようとしているルミに近づいた
カンマニは音で様子を聞いていたらしく
見つけたのか?無事か?といったが
気がつかない。
ゴヌは一直線にルミのところにいった
ルミは気がついてゴヌ・・・・探していたのよといった
青ざめたゴヌは大声で怒鳴った。
今までどこをほっつき歩いて・・・・・
といっただけで
ゴヌは思わずルミから背を向けた
ルミはあっけらかんと
ごめん
心配したのね
と笑った
ゴヌは振り向いていきなりルミを抱きしめた
うちのゴヌは心配したのね・・・・と母親のように
ルミは大丈夫と、とんとんとゴヌの背中を叩いた
ゴヌは
死ぬかと思った・・
息が
息が止まるかと思った
といった。
その会話は切れていない携帯を通じてカンマニに送られた
カンマニは携帯を切った。
ゴヌはルミを抱きしめていた
正式団員の間ではカンマエに対する不満や研究員に対する嫌悪感がフツブツとこみ上げていた。
それに対して団員のコンマスはどうにもできない。
オーケストラキラーの本領発揮とはいうものの第九である
彼にはジンクスがある
ただのキラーではすまない気配がする
案の定厳しい練習で団員達は怒りが頂点にたっして半分が席を立って出て行った。
どうする?
カンマニ!!
第8話おわり
