ベートーベンウイルスは2008年に韓国で放映されました。
チャングンソクは21歳・・・。この年は快刀ホンギルドンも放映されました。
二話とも恋が成就されない片思いの役を演じます。
それがまたいいのですが・・・(笑)
あ、わかりました?
そうです・・・チャングンソク演じるカンゴヌはトゥルミさんに片思いで強烈にふられるのですが、その場面はこのずっとあとです。でもそれがまた・・・かっこいいのです。
しかし、どの場面からルミさんを好きになっていったのか?いまだにわかりません。
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ベートーベンウイルス:あらすじと感想
第2話:フンの塊
空港にカンマエを車で迎えに来たルミ。
「いい車ですね・・」とカンマエは言った。
「先生のために借りてきました。」
「皮肉ですよ・・・」
そういってカンマエは車の窓のほこりを指ですくってふっとはいた。
ルミはケホケホとセキをした。
「敬語はやめてください。年下ですから。」とルミは言った
「それもそうだな・・・趣味の悪い車だ。」
カンマエが楽団員のメンバー表を見ている
時、ゴヌからメールが来た。
「あんなやつの指揮で演奏するのはゴメンだ。」
するとカンマエがたまたまゴヌのぺーじをみていた。
カン ゴヌ??
ああ、先生と同じお名前ですね。
トランペットです。
ソウル音大にジュリアード卒だと?受章暦は?
あ・・
あの・・・でもジュリアード出身です。
それの何がすごいんだ?
カンマエはそういってファイルをなげつけた。
ルミは
ご宿泊は最高級ホテルを予約しました。
といった。
犬も泊まれるのか?彼は私のベットの下でねる。庭付きの一戸建てがいい。散歩用の公園もいる・・
バスルームはふたつ、わたしとトーベン用だ。トーベン(犬)はアレルギーを持っているからタライではダメだ。
このカンマエの要求にルミは・・・・
あそこしかないと思った。
とりあえずゴヌの家に案内して、マンションを探しに行った。
ゴヌはトレーニング中でルス。(グッドタイミングだったのか?)
ルミがマンションを探して帰って来るとカンマエは玄関先でまっていて、開けろといった。
先生、庭はありませんが大きなマンションを見つけました。
開けろ
分かりました。
しかしあのときの番号ではありません。
子供みたいといったので、変えたのです(笑)
この住人の性格は気難しいのか?
それほどでも・・・
カンマエが押したら、見事あいた。
ルミは首をかしげて入っていった。
中はゴヌの食べ散らかしたままのプレートやゴミが散らかっていた。
カンマエはそれさえなければ、ここはいい。といった。
アソコにグランドピアノを置く。バスルームはどこだ?キッチンは?片付けろ。言われたらメモを取れ。
でもここには人が住んでいます。
お前は馬鹿か、公務員なら交渉しろ。よくオーケストラを作ったものだ。問題あるか?
ルミはメモをとって、この際全部掃除をします。といった。
そこへゴヌが帰ってきた。
玄関のドアに「押し売りお断り、猛犬注意」と張り紙があった。
ゴヌは、剥がしてドアの暗証番号を入力したら
拒否された。
犬の声が聞こえる。おかしい・・
ドアが開きそうだったので、陰に隠れた。
するとカンマエが犬を連れて散歩にでるところだった。
ゴヌは容疑者を捕らえるカッコウで捕まえてお前は誰だ?と聞いた。
カンマエもそういった。
おれはここの住人だ・・・
カンマエは思い出した。
クラシックは四角ですか?
円形ではない
あの会話である。
ここの住人か?あの公務員もなってないな、おまえは二階へ行け。
ゴヌもきがついた。
10年たっても変わっていませんね。
クラシックをなんだといった?
俺は「犬のフン」だと結論した。
何?
買い物から帰ってきたルミはあわててその場にやってきた。
ゴヌ~~探していたのよ。
あははは・・・
紹介します。彼はトランペットのカンゴヌです。
ゴヌこちらが指揮者の・・
指揮者だろ、追い出せ
あははは・・・シヒではなく指揮・・・シヒという人がいるもので・・
ほかで暮らせばいい、私はここに住む。
ルミは驚いて
え?
と聞き返した。
すぐにこいつを追い出せ。追い出すんだ!!
そういってカンマエは家の中にはいって玄関のドアを閉めた。
おい!!!
ゴヌが怒るのは無理も無い。だい嫌いなやつに出て行けといわれたからだ。
ルミは手を合わせてゴヌを拝んだ。
結局ゴヌの荷物は二階に上がり、ルミは二階にすむ許可がおりたとよろこんだがどこか違う。
にらむゴヌに、じゃ、二ヶ月だけわたしと部屋を交換する?と提案するが。
怒りの収まらないゴヌは荷物をけったり、なげたりと当り散らす。
旅館へ行く?モーテルかホテルは?わたし貯金があるから・・
すると床下からどんどんと叩く音がした。
カンマエがうるさいといっているのだ。
カンマエは掃除機で天井をつついていた。
よくある場面である。
ゴヌの手を取ってこっちにきてとルミが連れて行った先には、ドアに「静かに!!」
と書いてあった。
彼は芸術家だから・・
ゴヌは携帯を出して電話した。
「どこへ?」
「お疲れ様です。不法侵入です。出動をお願いします。」
ルミはあわてて携帯を取り上げ、
「出動はいらない、不法侵入ではない、来るな
絶対・・」
といって切った。
「おい!!!!」
ゴヌはもちろんこんな目にあう理由があるはずがない。
「無理な話よね。十分助けてくれているのに、家まで、しかもあんなひとだし・・なんとかして別のところに連れて行くわ。
あ、そういえば、さっき箱から変な音がしたわよ。」
そういうとゴヌは
トランペットかな。
そういって、ベランダにおいてある箱を見るためにそちらに出た。
そうそう楽器は気をつけて運ばないと・・といってルミはベランダの窓を閉めて鍵をかけた。」
驚いたゴヌは計られたとおもった。
「本当に申し訳ないけどどうか私を助けて・・・トランペットの力とこの家を貸して。
私の苦労をしっているでしょ。自分勝手だわよ。でもねあなたの力を貸して。
お願い・・・・・・・!!!!!!!」
窓を開けようとするゴヌに必死で懇願するルミだった。
「三つ数える・・・」とゴヌがいった。
なんて冷たいひとなの
「ひとつ・・・」
「そこに寝泊りすれば良いじゃないの
お願いよ~~~」(ベランダですよ。そこは。)
「ふたつ・・」
「公演後にはあの指揮者に復讐するから。四角はなんだって一晩中問い詰めるから
二ヶ月だけだからね??じゃ1ヶ月・・一週間でもいい」
「さん・・・
3日だ。それまでに家とトランペット奏者を探せ。
それまでは・・・・
修業だ・・・と思うことにする。」
怖い顔をしてにらんでいたゴヌの顔がほぐれた瞬間だった。
ルミもやっと笑顔が出た。
窓を開けてゴヌをいれて、ゴヌの手を取りありがとう~~本当にありがとう。というと「これが最後だ!!」
と手をフリはらった。
荷物を片付けようとするゴヌ。
カンマエから電話が入りシャワーカーテンがどうのという。
わかりました!と返事をしたルミは
ゴヌ・・・がんばって!!
といって去っていった。
さて、音も立てずに、荷物を移動させることはむつかしいものだ。
しかしカンマエは容赦はしない。
うるさかったらどんどんとしたから掃除器で天井を叩くのだ。
頭にきたゴヌは大きな音をたててかたずけ始めた。
開き直りですな。
さてカンマエ最初の練習日。
花束をもって歓迎したメンバー。
ルミは挨拶をした。
こんな夜に練習か?
とカンマエは聞いた。
メンバーのほとんどが仕事を持っています。
これはアルバイトか?
いえ、本業です。ただ、まだ最初なので・・あの・・
カンマエは、話をさえぎって
「チューニング。」
といって横のソファに座った。
ルミは
「じゃ、木管楽器から・・」
といった。
つぎつぎと音を出すメンバー。
その音を聞いてカンマエの表情が変わった。
そして立ち上がった。
スムースなチューニングとはいえない。
カンマエはチョンヒョン婦人をさして、「奥さん最後に演奏したのはいつですか?」と聞いた。
「わたしですか。チョンヒョンです。」
「二十年はたっていますな。」
「セカンドバイオリン・・・
お前ら、エレキをやっているだろう。」
二人は驚いた。
「フルート・・何歳だ?」
「音大生です。」
「高校生レベルだ。」(ビンゴ!!)
「オーボエ
毎日運動していますか?」
「山に登っています。」
「ブレスを鍛えねば、息切れが激しすぎます。」
「そしてあなた。。。」
とキャバレー(ヨンギ)を見た。
「はい?」
「どこのキャバレーだ?」
「ブルガァンドンの・・」
といってあわてて口に手を当てて隠そうとした。
カンマエは呆れて練習場を出て荷物を持って会場を出た。
ルミは追いかけた。
先生待ってください。
するとカンマエはぴたっと止まってきびすを返してルミの方向へあるいてきた。彼女の前でピタッと止まった。
ルミはおっとっとっと・・とのけぞった。
あれはなんだ?
みんな調子が悪いみたいです。かけもちですし・・その仕事もあって・・
本当のことを言え!!
すると向うの出入り口からゴヌがきた。
ふん、私の噂はしっているようだな。
公演を途中でやめた話だ。昔の事だ、いまはまるくなった。
ルミは口を開こうとしたら
「話すな。」
とゴヌが追いかけてきていった。
「あっちで座って話そう・・」
と
カンマエはルミの手を取ってベンチへ行った。
そしてルミの手の上に自分の手を置いて
「一人で苦労してきたんだな・・・」
そうしみじみといった。
「全部話してご覧、このままではわたしも帰れ無いよ・・・・・」
と、やさしくいった。(気持ち悪いですね)
「お話したら指揮は?」
「納得したらやる」
「おい!!トゥルミ」
とゴヌ。
「あの人はどうしてあんな乱暴な態度をとるのですか?」(カンマエ)とルミに聞いた。
「そいつにだまされるな」(ゴヌ)
カンマエはそ知らぬ顔でルミの手を取ってルミが話すのを待った。
「先生・・あの実は・・・
詐欺にあって・・・・・」
そう話すとゴヌは呆れた。
「それがクジョンエという人が・・あの先生のギャラを払った後だったので団員のギャラが払えなくて、団員が辞めるのは当然です・・問題は詐欺のほうで」
「そうか、ひどい話だ。人をだますのは最低だ。音楽を愛する純粋な心を踏みにじるなんてどうやって団員を集めた?」
「ギャラ無しなので経歴を不問にして集めたんです。
いろんな人が集まって練習してあのレベルです。」
カンマエは立ち上がった。
「明日の航空券の手配をしろ。」
「先生待ってください。」
「何故やさしいフリをした?」とゴヌは言った。
「ふりだと?人間にはいろんな面がある。」
カンマエは去っていく。
「先生待ってください~~」
「こんな奴からいい音楽は生まれないぞ」(ゴヌ)
そういいながらゴヌはルミの手をひっぱって会場へはいろうとした。
カンマエはゴヌに言った。
「君のトランペットは浮いているぞ
オケははじめてだろう?そんな奴に音楽を語る資格はない。」
図星であるが・・・・資格ね~~~
(もしかしたらクラシックはなぜ四角なのか?
という問題は資格を四角に置き換えたものなのかな????
なにしろ、原作の言葉がわからないからね~~言葉の壁です)
そういってカンマエは去っていった。
ルミとゴヌはパク先輩に指揮者のあてを探してもらうがいない。
指揮者はアマチュアでは無理よ。こうなったら市長に全部話すわ。
・・・
ルミは覚悟を決めたが・・・
「ね??わたし逮捕されるの?」
「業務上の過失だからそこまでは。」(ゴヌ)
「でもお金は返さなくては。。税金だもの
保険と貯金で2000万ウオン。車を売って700万ウォン。
バイオリンが3000万。」
「売るのか?」
「仕方ないでしょ」
ルミはバイオリンを出して話かけた。
「帰ったらぴかぴかに磨いてあげる
指板も交換してきれいになろうね
なに??うん??
そうか・・・糸巻きね・・
松やにを塗ってあげる。
今度こそ素敵なご主人にであうのよ
まともな公演に一度は出なくちゃね
この子はやくうって欲しいみたいよ。私が嫌いだったのかな。」
ずっと深刻な顔で聞いていたゴヌは急に立ち上がって・・・・・
「公演やろうぜ。金を稼ぐのさ。」
そういって笑った。
たくさんの人が行き交うショッピングセンター。
ふたりは、楽器を持ってたっている。
道行く人は
演奏するのかな?
どうかな?
と口々に言う。
ルミはやっぱり恥ずかしい・・というが
あの時の地下鉄だと思え・・
ゴヌは開き直ってトランペットを吹いた。
澄んだハリのある音が響き渡った。
すると大きな拍手があった。
ルミは思い切ってバイオリンをひいた。
歓喜の歌・・!!
ゴヌはファンファーレをやった。
バイオリンが入る・・・
トランペットの歓喜の歌が入る
バイオリンがコードをひく・・・
そのころ・・・
カンマエはその歓喜の歌を聞いていた。自分のCDである。
あの時ゴヌに
こんな奴からいい音楽は生まれないといわれたが・・
良いじゃないか・・・
そういって睡眠薬を飲んで寝た。
家の近くまで二人は帰ってきていた。ルミとゴヌだ。
なにがマエストロよ・・ぶっ殺してやる
おい・・待てよ
ずっとガマンしていたの、ガマンして死んでもやってみて死んでも同じね。庭でバイオリンを弾いて睡眠妨害をしてやるわ。
ところが、とんでもない事件が起こった。
カンマエが睡眠薬を飲んだとき、その瓶をテーブルにおいたが、それが落ちてトーベンがまちがって食べてしまった。
寝れなくて起きたカンマエはふとトーベンを見て驚いた。
何事か?トーベンは吐しゃ物の上ぐったりしている。
自分の不注意でトーベンが死にそうになっているのを見てカンマエは吾を忘れた。
ぐったりしているトーベンの横でカンマエはあの日のことを思い出した。
恋人と別れた日だった。
雨に打たれて去っていった彼女だった。
そんなときトーベンと出会った。捨て犬だった。カンマエをじっと見ていた。
音楽はこんなにも多くの犠牲を強いるものだろうか?
カンマエは打ちのめされていた。
トーベンのかわいい目がそんな彼を癒した。
ルミは大きな音がしたので心配になってインターホンを鳴らした。(暗証番号はどうした?)
すると、カンマエが出てきた。どうやら、犬の様子がおかしい。君・・車を持っているかときいた・・
ゴヌはある考えがあってルミに耳打ちをした。
早く出せ!
トーベンを動物ボ病院へ運ぶことになった。
しかし、ルミの車はカンマエを置いて出発した。
「アイツはどこへ行ったのだ?」
ゴヌに聞いた。
「クラリネットのジュンギさんが獣医だがらそこへ。」
「そうかそれはよかった。」
するとゴヌはすかさず
「指揮を頼みます」といった。
カンマエは黙っているとゴヌは携帯をだして
「犬は助けるな」といった。
「お前は脅迫をするのか」とカンマエはきいた。
「15分差し上げます。」
「何故こんな卑怯な真似をするのだ?
助けてくれたらお礼に指揮をと思ったが。」
そこへルミから電話があった。
胃洗浄したから大丈夫よ。助かるわ。
「え?ダメなのか??わかった。」
とわざといった。
「あと10秒です。」
先生は考えている
カンマエ:大きな犬だから処分も大変だな。
ゴヌは黙ってじっと時計を見てカウントダウンをしている。
カンマエ:薬を飲んだ犬なんて誰も食べないし
ゴヌ:おわり!!
カンマエ:犬肉を食べる伏日も先だし・・・
ゴヌは携帯を出して
「もう殺せ!!」
といった。
カンマエは携帯をひったくって投げ捨て
いった。
「わかった指揮をする。」
ゴヌは覚書をかくようカンマエにいう。
病院はむかったカンマエは元気になったトーベンを見た。
よろこぶカンマエだった。
しかしその後指揮をするといった覚えは無いという。
覚書に、携帯の録音をだしても
しらないという。
見苦しいな・・・とゴヌが言うと
「あのオケをするほうが見苦しい」といった。
「このたくらみは誰だ?
おまえか?それとも・・」
「コンマスの私です。
契約も済ませてやらないといわれたので最後の手段でした。
でも断られてもトーベンは助けるつもりでした。どうかお願いします。」
カンマエは運転手とお手伝いさんとトーベンのさんぽ係をつけてくれたらするといった。(どこまでも態度の大きなやつである)
ゴヌはその係りを引き受けた。
カンマは彼女に頼むなお前一人でやれといった。
ああ、わかった。。
ルミはゴヌを見た。
なんだよ?
いいえ・・ルミはほっとした。
次の日からゴヌはカンマエの家政婦になった。
芝刈りは機械でするなといわれ、斧ですくって刈っている。
洗濯も、掃除も・・・
そこへルミが手伝いにやってきてそれよりもルミが気になるのは、ゴヌがトランペットも家の事も家政婦の事までかなりむりを聞いてくれた事だった。
なんでかな??
なんでかな~~
といいながらシャワーをまいたりはしゃいでいたけどふとつまづいて洗濯の桶の中にはまってしまった。
ついでだ~~~自分を洗濯しよう
あはははは
ああ、きもちいい~~
といっても服のままぬれねずみになっている。
ゴヌは、羽織るものを持って近づいてきて
ほらと手を出した。
ルミは思い切って手を出して起こしてもらったけどそのままゴヌに抱きとめられた形になった。・・・・・ドキドキします。
お前はもう行けよ
お皿を拭くわ
というがゴヌとて洗濯や掃除や大変なのだ。
そこへカンマエがやってくる。
ルミは私は何もしていませんというが
カンマエはわかっているらしく、干していた洗濯物を全部倒して
全部一人でやれ
といって出かけた。(なんてやつだ!!)
練習会場である。
こちらはキム・ガビョンさんとハ・イドウンさん。
キム老人はイドウンさんを呼び出した。
イドウンはキム老人をおかしいと思っているのでそばにこないでという。
認知症になる確率が高いそうだ。でも認知症になってないぞという。
イドウンはもうなってるよという。
みんなにいうわ
というのでバイトしながら学業は大変だろうから本でも買えとお金を渡す。これでは一冊だけだわ。
だったら2万ウォンだ。
受け取ったイドウンは「カラダを大切にネ。」と、うって変わったようにやさしい。キム老人も意外な顔をした。
そこにルミが先生(カンマニ)が来ると呼びに来た。
皆さん良いかしら。先生が何を言っても笑顔、ね??いい??オッケーね
そこへカンマエが入ってくる。
そして一同を見る。
みんなカンマエをみる。
カンマエが微笑む。
みんな微笑む・・
チョンヒョン婦人に素敵な服ですね
と声をかける。
先生にお会いするので身奇麗にと思って・・といってルミをみる。
ルミは「だまされないで」と合図をする。
「きっとまたひどいことをいうわ」
ヒョン婦人は「先生も素敵です」といった。
はい、私も心を整えてきたのでしてね。
色々問題も多いが音楽に対する情熱は認めよう。クラシックは生活の場でもっと楽しむべきです。
では最初の曲から楽しみましょう。
ここまで笑顔で言った。
練習は厳かにおこなわれ・・・
カンマにはソファに座ったままだった。
先生はねてしまった。
そしてもう10時だわ、とヒョン婦人は帰る用意をした。
パク先輩は「奥さんもう帰るのですか」ときいた。
「名前を呼んでといったのに」
ルミは「お帰りください。私達はもう三十分がんばります。」
するとイドウンが「時間外手当は出るの?」と聞いた。
パク先輩が「ずっとメールしていたくせに」といった。
キャバレーがトランペットをおかしな音でふく・・
パク先輩が、注意をするとキャバレーは「また怒らせるきか」と怒る。
「メールのどこが悪いの?」
キム老人が「ちゃんとシステムを作ればいいことだ。」と提案した。
しかしキャバレーはゆうこと聞かないし、おばさんは帰るというし
先輩は怒るし・・・
キム老人がキャバレーのトランペットにうるさいと感じて外で吹けというと、キャバレーは太鼓につまづいてガッシャーンと、こけるし・・
カンマエは起きてそれをきいて拍手をした。
ガラガラガッシャーン・・・という音は
まさにあなた達そのものだ。では私は帰る。と出て行った。
ルミが追いかえると、「曲を変えろ。ベートーベンのウエリントン勝利曲なんかどうだ?大砲の音でも入れたらいい」
「ですが・・・」
「そいつは帰らしたらいい。俺たちだけでやろう」
と。。。ゴヌです。
カンマエ:公演さえ出来ればいいのだからな。成功するかしないかは別としてだ。
ゴヌ:指揮者なんか要らない
ルミ:ゴヌなんてことを言うのとルミは合図した。
ゴヌ:公演の時だけ立っててもらおう
その一言はカンマエを怒らせた。
では練習だ。とゴヌは会場へ戻った。
帰らなきゃというヒョン婦人はまた席に戻った。
メールばかりするイドウンにも
「メールするなら帰れ」
といった
「いやよ、お金が欲しいわ。」
班長を決めた。キム老人が手を上げた。
皆拍手で迎えた。
ラデッキー行進曲・・・
ゴヌが指揮をした。
ふとあってないと感じた
外にいるカンマエもあってないといった。
「チューニングはしました。」
「まさにそのとおりだ音があってないのを無視してやる勇気とは・・・(呆れる)」
「どの楽器がずれていますか?」
「あのレベルなら気にもならん。」
「一度あわせてみます。」
「お前にこの音ととこの音の区別がつくか?」
瓶の蓋をとる音を二つ聞かせた。
「でもすごいと思いませんか。みんなが練習をしているのです。」
「練習なら家でもどこでもできる。」
「この公演のチャンスを物にしたいのです。」
「その野望は捨てるべきだ。
自分のレベルと身分をわきまえろ。
観客にしかなれない。プロの演奏をききに行けばいい。
なぜ時間が無い人や余裕の無い人がやるのだ?
何故クラシックをやるのだ?
もともと貴族の音楽なんだ。その本質は変わらない。」
さっきからなっているルミの携帯に出ろとカンマエはいった。
その携帯は投資の営業の電話だった。
「何言ってんのよこんな電話かけてくるんじゃないのよ。黙れ。ばかやろう。何を買うかは自分で決めるわよ。
お金も無い、能力も無い哀れな人間かもしれないけどそれが悪いことなの、庶民には芸術が禁止されているの。貴族ですってあんたどこの時代の人間なの。」
「電話は切れているだろ」カンマには見抜いていたがルミは
この勢いを借りなければいえなかった。
「だから何なのよ
モーツアルトは貴族じゃないわ
モーツァルトはクラシックではないわけ?
その時代の指揮者ならあんたはサリエリね。」
じっと見ていたカンマエは立ち上がった。
ルミはふう~~と息をはいた
「トゥルミ・・・鶴か・・・」と、カンマエは言った。
ルミはうんうんとうなずいた。
「別の名前にすべきだ。サムタクだな。鶴ではなく闘鶏だ。
実に気持ちのいいやり方だよ。
裏で悪口言われるよりずっといい。」
「はい・・」
「モーツアルトは確かに平民だった。」
「でも彼は天才です。」
「・・・そう天才だ。だから嫌いだ。」
練習会場へもどったらゴヌが指揮をしていた。
カンマエがきたのでやめた。
「庶民にも色々ある。チューニングが出来るものと出来ないもの。
音を合わせろ」
「では木管楽器からチューニングしてください。」
カンマエは部屋にもどってトーベンに言った。
「私もはっきりとわからない。どの楽器がずれているのか・・な
トーベンお前には分かるのか??」
犬が鳴いた。
カンマエは,ハッと気がついた。
そして練習会場へ入った。
「まだ変ですか?とルミが聞いた。」
「なにをやった?音がちゃんと合っている。」
「エアコンをつけました。」と・・・ゴヌだった。
「暑さで管楽器の音がうわずっていたので温度を下げたのです。」
カンマニは問い詰めた。
「なぜだ?
どうやって音の違いがわかった??」
「8分の1音だからこのくらいかなと・・・」
カンマエは驚いた。ショックをうけた。
部屋に戻ってあの日のことを思い出した。
「8分の1音だからこのくらいだろ」
学生時代に親友がいった。
「おいカン・ゴヌこれな4分の1音ずれている
これでよく弾けたな」
彼はピアノのチューニングをしてくれた。
そいつはそういってピアノを弾き始めた
見事に弾いて去っていった。
アイツにはかなわない。
あいつは言った。
「カンゴヌ。そんなに何故練習をする?もっと音楽を楽しめよ。音楽は楽しむものだぞ。」
あるコンクールで対決した。あいつは楽しそうに弾いた。優勝はカンゴヌだった。ところが優勝はもう一人いた。
そいつが「あいつ=親友」のチョン、ミョンファンだった。
その嬉しそうな態度は信じられないくらい明るくあけっぴろげだった。
優勝したカンゴヌ以上の拍手が来た。そして卒業演奏の指揮者もあいつだった。
実力ではない。才能だった。人格を含めた全てだった。教授は社交性の差と礼儀の差といった。それが音楽なのか?
テレビでミョンファンがオーケストラ指揮賞を受賞した放送を見た。韓国が誇る天才音楽家といわれた。
カンマエはゴヌのあの言葉が許せなかった。
「8分の1音だからこのくらいかなと」
ゴヌの部屋に行き、水はどこだときいた。
寝ていたゴヌは何事かとおもった。
・・冷蔵庫です。
生意気な・・・・・庶民のくせにあんなことを。
ゴヌは何のことだか分からなかった。
カンマエは八つ当たりをしていた。
ソクラン市長カン・チュンベのもとにカンマエが来た。
市長は喜んで迎えた。
「音楽の特区ですか。お金はかかりませんが時間はかかります。」とカンマエは言った。
すると市長は今回の公演で招待する客にミョンファン氏がいることをつげた。
カンマエは驚く。
その勢いで練習会場へいく。
ヘレンケラーの話をする。
三重苦を乗り越えて博士号まで取った奇跡の人だ。一緒に奇跡を起こそう。カンマエは、いった。
私はサリバン先生だ。自分達はヘレンと違うと思うのか?彼女は賢く家族も守ってくれた。皆さんは、金も無く、才能も無い。まともな公演こそ奇跡だ。
ヘレンを見習おう。口は閉じて耳に神経を集中して音と私の声だけを聞くように。
少しはましになるだろう。
(いやみな話ですが)
練習が始まった。
オーボエから。
カンマエがタクトを振った。
何故息が上がる。息を捨てて、抑えるのだ・・カンマエは指導する
ダメだ!!
オーボエのどこが悪いのか説明しろよ。
ゴヌが言った。
黙れ!次・・弦楽器だ。
タクトを振る。
ストップしてつかつかと降りてヒョン婦人の元にいく。
あなただけやってください。
婦人が弾くと
迷惑だな。本当に音大卒なのかといった。
名前で呼べといったがその意味は自分の名前に責任を持つと言うことだ。私ならその実力でそんな事はいえない。音も合わせられないくせに公演にでたがるそれは欲張りだ。
ゴヌが
「それのどこが悪いのですか?」
と聞いた
「すみません。私が未熟でした。」とチョン婦人はいった。
「だから見逃せと?」
婦人は首を振った
「あなたのような人を世間では、救いようが無いという。だが私はあえてこう呼ぼう。
フンのカタマリ・・・」
皆ははっとした。
「あいつ・・・」ゴヌが立ち上がったそのとき、班長キムガビョンさんに止められた。
「自分の身の程をわきまえなさい。一緒に言ってみろ。
フンのかたまり。」
婦人は悲しくて泣き出した。
ゴヌはそれを心配そうに見ている。
婦人は泣いていた。
練習後ルミはカンマエに聞いた。
「何故あんなことを言ったのですか?」
「練習が不満なのか?」
「皆いい人です。ノーギャラでもやりたいっていってます。」
「ミョンファンが来る・・・」
「え?」
「あいつの前で指揮などしかもあんなメンバーで・・・」
「北風と太陽の話はご存知ですね。」
「うるさい!私は完璧主義だ。プロでもいい音が出ないと何度でも入れ替える。その私がそんな奴らと演奏なんて。」
「楽しく練習しないとうまくいくものも・・・(うまく行かなくなります)」
「私の話を聞け。あいつの前でゴミのようなオケを演奏するんだ。お前のせいで!!!」
「お前のせいで」
カンマエはルミに怒りをぶつけた。
第2話おわり
