第18話②
宮殿では王様とホン大臣がいました。
「王子はホンギルドンが殺人者という噂でかなり心配になったはずだ。はははは」
イニョンです。「ホンギルドンはうわさを止める何か策略をしているかもしれません」
王様は「よい、だったらわれわれは、彼を捕まえる事だ。とにかく、本当に幽霊なのか?」「やつらは悪意を持っています。犠牲者の多くは普通のものですから」「なに?」「かれらは谷城での5年前の事件に全て関係しています。殺人者は復讐のため殺した事になります」
「彼らはそれらヤンバンを復讐のために殺したのか」「その事件に関係のある一人のヤンバンはまだ殺されていません。恐らく次の標的は彼です」
ギルドンはクッパやのおばさんたちに聞きました。「つぎは誰を殺す気だ?」「なぜ言わなければならないのだ?・・・夕飯前には帰れるね。さあ行こう」
そういってみんな行ってしまいました。
ギルドンはあわてて「どこへ行くんだ?」と叫びました。そして追いかけました。
おばさんたちが行った先は訓練の場所でした。
行くぞ!!
の掛け声で
5人が走りだし・・・・何メートル先のわら人形まで走って、刀を抜き、突き立てるという訓練です。
あまりのすばやさに、ギルドンは思わず手を叩きました。
「なぜおまえはついてくるのかい?おまえはわたしらの集中力に驚いているな」ギルドンはうれしそうに、どこで習ったの?と聞きました。
「わたしらは5年間武芸を習ったさ」
「誰が教えたの?」
「クッパを食べに来る兵士や山賊と修行僧だよ」
「5年間も」
「わたしらは毎日修業している。わざが早いだろ?」
「ではあんたらは幽霊になって復讐できたのかい?」
「これで練習はやめて、夕方のお客のために働きに行くか」
ギルドンは驚きました。「かれらは、5年間のあいだ復讐のために用意していたのか。本当に恐ろしいぞ」
ヨンムン団の客間です。
ヨンムン団側のチェ大臣が「これは王妃と王子の死について再調査結果を求める上告書です。王様に届く前に持ってまいりました。」王子はそれをさっと見て「この訴状をつくることは命がけだな。」
「この訴状を作ったものはリュウヨンホ。リュウ大臣の父上です。彼は陰謀の間殺されなかった。それはリュウ大臣は盗賊の一味によって殺されたからといわれるようにするためでした」
「いずれにしろ彼はまず命を永らえました。彼は彼を崇拝する若いヤンバンたちにとってかなり大きな救いだったのでしょう」
「もし彼が彼の息子をホン大臣に殺されたことを知れば彼は我々の味方になります。」とチェ大臣はいいました。
「彼はおそらく剣の密命をみただろう。彼に会いたい、マダムノー。」王子は計画を遂行する覚悟を決めました。「はい、王子様」
そのリュウ大臣の父上は、剣の密命の写しを見ながら「もし王子が生きていれば、会いに来るだろう。先王が息子に当てた剣の密命だ」そこにいたヤンバンは「王子と会えばあなたの息子さんを殺した犯人を見つけることが出来るでしょう」
リュウ大監は「私はイノクという孫娘を見つけ出したい・・」
さてヨンムン団のイノクですが、あんこのはいった蒸パンをいただきご機嫌で食べています。
「おいしい!!!
市場の蒸パンは最高ね!!!
よくしてくれて嬉しい。」
「なんともな・・・
この子は本当に貴族の娘なのかね???」
「そうだわ。ソ大臣の娘があんたにくすりを買えるかどうか訪ねて欲しいって。」
「くすり?天命丸は有名になったぞ。」
「彼女は必ず立ち寄るようにって。いい値段で買うって言ってたわ。」
「おまえはヤンバンのお嬢様のような優雅で贅沢な暮らしがしたいか?」
「ヤンバンのお嬢様?」
「そうだ、彼らのような生活がしたいか?」
「私はヤンバンのお嬢様をしたくてもできないわ。」
「もしできたらだが?」
「忘れて、ヤンバンのお嬢様になったらギルドンに会えない・・・」
「そんなにギルドンがすきなのか?」
「うんうん、それ以上の幸せは無いわ」
「なんとなぁ~~なぜお前はあんな奴が好みなんだろう?・・・・食べるのやめろ!!」
イノクは平気でパクパクと食べました。
ホン大臣の家です。
ホン大臣です。部下と話をしています。
「ホイノクは、両親が居ないとな?」
「いいえ、くすり売りの祖父がいます。しかし最近彼女を誰も見ていません。」
「おそらく活貧党と一緒に隠れている。」
「とりあえずホ老人は最近役人に不思議な事を聞いているのです。」
「何?」
「20年前に10月に大きな事件がなかったかどうか。」
「20年前の10月?」
「大臣の娘と妻が逃げたとかと聞いていました。」
「20年前に10月・・・・・奴が話をしているのか・・」
確かに、ホン大臣には思い当たる事です。その日、親友のリュウ大臣を殺し、その妻を殺し、その娘を・・・探していたのです。
あの娘の名前はホイノクではなくリュウイノクだったか?だが私は親友の娘を殺した。
ギルドンに何故イノクが?彼女は自分が誰だか知らないのでは?
根城ではイノクが驚きました。
ギルドンが女性にあいにいったですって?
なぜリーダーが女性に会いに行くのよ?
スグンは「必要だからいったのだよ」
マルニョは「なぜあんたはリーダーのすることに関係するのよ?」
ギルドンが会いに行った女性は誰なの?
ところがクッパやのお店でギルドンは寝てしまいました。
「あんたは行かないのかい?」
おばさんが幽霊の格好をしていたのでそれをみてギルドンはおもいっきり驚きました。「ああ、死ぬかと思った」
「活貧党の党首が幽霊を怖がるなんて信じられないよ」
「なぜあんたらは幽霊にような格好をするのか?なぜあんたは普通の服をつけないのか?あんたは死の犠牲者を怖がらすためかい?」
おばさんは髪をたばねながら言いました。「我々が怖いかい?あんたは本当に怖い幽霊の話を聞きたくないかい?」
ギルドンは興味を感じました。
「昔々のことだよ。ある治安判事があたらしくその地区にやってきたのさ。」
・・・ある夜のことおんなの二人の幽霊が彼の元に現れたのだ。そして彼に本当の犯人を捕まえて欲しいと頼んだというのさ。
次の日、治安判事は肉屋の村に行った。そして幽霊になった殺された二人の女性の訴えどおりにそこにいる男達をみんなを殺したのさ。
続く
