これほど暑いと、欲しくなるのがかき氷です。そんなにお店にいくこともないので、ついついカップ入りのかき氷アイスをかってしまいます。それもまずいわけではないのですが、かき氷のふわふわとした氷の山に甘そうなシロップがとろん・・・という風情ではないので、ちょっとアウトです。

どこかのテレビ番組でいってましたが、氷は口に入れて解けるではなく、わたあめのようにふわふわとしているカキ氷が最高なのです。

氷らしくない氷です。

それでもクーラーなど普及していない子供時代のことです。

お店の前でゆれる「氷」とかいた、赤、青、白のカラーの旗をみるたびに、欲しいな~~~と思っていました。

電動式ではなく、くるくると回すハンドルが横についている大きなかき氷器で、シャーシャーシャーと音を立てながら氷が削られて器に落ちてくる所がすきなのです。

真ん中ぐらいでぽんぽんと上からスプーンで押さえてシロップをかけまたその上から氷を削って上に乗せていく。シロップはビンの口についているシロップをかける金属のストローを通って出てくるのはシャワーのような口です。そこから抑えた氷の上にシロップをかけるのですが、これがおいしそうに見えるのです。たいてい赤のイチゴか・・・黄色のレモンがきれいにおいしそうに見えます。

で、気を取り直して、また氷を削って、山のてっぺっんができると、やはりそのうえからシロップをかけます。

こうした一連のかき氷つくりをじっとみてて、覚えるぐらい見ていたのは、母から食べてはいけませんといわれていたので、よけい欲しくてたまらなかったからです。

2歳か3歳の頃、かき氷を食べて、赤痢にかかったと、母は思っています。赤痢は原因があってこその結果の病気です。

一体何が赤痢の原因なのかと、母は追及しまして、某かき氷ショップのことを思い出したようでした。

それ以来、

ダメ!!おなか壊す!!と、かき氷はご法度となりました。

小学校の6年生ぐらいで、やっとのこと親戚中で遊びに行った先でみんなでかき氷を食べようという話になり、さすがの母も反対できず、みんなでかき氷をいただきました。

その時、イチゴにしようか・・・・レモンにしようか・・・・・・みぞれにしようか・・・・と悩みました。

あの宇治氷は、母たち大人が好んで食べていました。少しちょうだいともらって味見をしたら、ちっともおいしくなかったのでした。

でも今は宇治氷も大好きです。

かき氷はあまり食べると、おなかが辛くなります。九州ではシロクマというカキ氷があるそうですが。中学の時の中華料理屋さんでこれが売っていました。どこがシロクマなのかわかりませんでしたが、すごくおいしくって、パクパクと食べました。

その後すぐにおなかを壊しました。

最近の思い出のかき氷といえば、パパもおねえちゃんも居ない、夏休み、2歳の息子をつれて、遊びにでかけました。ドライブと行っても、そんなに道を知っているわけではありません。いつもいく、下賀茂神社の糾ノ森(ただすのもり)に涼を求めてでかけました。ベビーカーでお散歩していると、古書祭りをやっていました。お店をのぞいてい歩いていると、カキ氷が売っていました。赤ん坊とふたりなので一個でいいか~~~と思って、みぞれを買い求めました。

一口食べると・・・・・あんなシロートのかき氷やさんでありながら・・・・

なんと・・・

なんと・・・・・

極上のふわふわ氷ではないですか!!!!!!!

わたあめのような細かい氷なのです。すっと解けます。口の中に氷の粒なんか残りません。

おいしい!!!すごい!!おいしい!!

ひとくちでもおいしくって、息子に食べさせると、目の色が変わって、自分が持って食べるというのです。まいいか~~私はべビーカーを動かそうと思って、氷の入ったカップを息子に渡しました。

車のところまで来て、氷ちょうだいというと・・・いやというのです。何度も言いましたが、そのたびに息子の顔は氷に夢中で、しっかりとカップを握って放しません。

ついに・・・

ひとくちもその後、食べることなく家路についたということです。

・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・

その時の恨みは・・・・・今でも、しっかりと覚えておりまして・・・・・・・・・・

あのときの極上の氷・・・・・・・・・・・

なぜ私にもうひとくちくれなかったのかと・・・・・・・息子に申しましたら・・・

知るかっ!!!!

にべもなく、無視されました。

子供は天使ですが時々悪魔とは・・こういうことです。