今日の昼間、読売テレビ系で「たかじんのそこまでいって委員会」という番組を見た。

コメンテーターが結構話をする連中で、金 美齢、鴻池祥肇、森本 敏、桂ざこば、勝谷誠彦、宮崎哲弥、村田晃嗣、原口一博という面々が本日のパネラーであった。

本日の目玉はあの光市の母子殺人事件のもと弁護士今枝氏の出演であった。

質問や解説などされるので報道ではあまりきけれないことが聞けたようであった。

つまり、今枝氏の弁護士としての「良心」である。何度かの接見で、元少年への情のようなものを感じた今枝氏だった。

その元少年の弁護士をくびになり、死刑判決が出たことをしって、確固とした存在感を今枝氏の心の中に植えつけた少年の死を想像するとかなり辛いとのことであった。

そんな存在感以上の妻と子供をなくされた本村さんの気持ちは計り知れないほど、辛いはずだと弁護士は言った。

司法に人の死への想像力がかけていたとも論じた。つまり殺人事件へのより慎重なる告訴や裁判のあり方を問いかけているのであった。

今枝氏はなぜ首になったのか、それはそれとしても月刊WILLという言論誌に本村さんの手記が載っている。興味があってぱらぱらとめくってみた。私も想像力が薄いのか、あらためて被害者家族であり第一発見者の本村さんの現場を記述するその残酷な場面を読んで、身体中がムカついた。

あかん!!読めれへん!!!!

パタンととじて、元にあったところに戻した。

あんな残酷な場面を今でも詳細に記述できる本村さんの、記憶力と、表現力には脱帽であった。そして社会にこの事件の素顔と裁判のありかたを知って欲しいとの執念を感じた。

しかし、一方で改めて知ったのは、亡くなった弥生さんのお母様の悲しみであった。表にはでないにしても、わが子と孫を殺されたお母様の悲しみは生き地獄ではないだろうか。裁判でどのようにして弥生さんを殺したかの元少年の証言はお母様を地獄におとすほどの残酷な証言であった。「娘は二度殺されました」との言葉に、いかなる事情があれ、(たとえ元少年の精神異常があったとしても)犯罪への憎悪を感じずにはいられない。

被害者への共感である。

もし・・・裁判員制度でこのような残酷な事件があたったら・・・・最後まで聞けるだろうか????

かなり辛いものを感じるのである。