2005年に郵政民営化の是非を問う選挙があった。衆議院選挙である。その時、自民党は小泉劇場のクライマックスであった。ここで男小泉の根性を見せるところだ!とばかりに日本中が民営化に傾いた。
選挙区で落ちても、比例区でどんどん当選し、あの小泉チルドレンという派閥を持たない新しい自民党の議員が誕生した。それはそれで素晴らしい事であった。そのなかの杉村太蔵議員がいた。
ニートで、フリーターで、ストーカーだったというかれは、それこそ26歳であってもいろんな職業を経験してきた。海千山千の高齢の自民党のお歴々のキャリアにはかなわないが、情熱だけは際立っていた。
「グリーン車に乗れるんですよ」とはしゃいでいたのが、いつのまにか先生と呼ばれて・・・そのうち小泉とともに、マスコミの話題にも上らなくなった。
今回、衆議院の候補を調整していて、小泉チルドレンは冷遇されているというが、杉村議員に関しては、これほどまでに人気があるのだしと思ってたら、どうも・・・・選挙区をもらえない様子である。
杉村議員の希望する選挙区は札幌1区。民主の横路議員と同じである。地元の有権者は杉村議員、あの人はここに住んでないでしょ、とかこの北海道になにをしてくれたの?とつめたい。
今を買うのではなく将来を買って欲しいと思うが、難しいのだろうか。
しかし、この杉村議員ほど、自民党にとってお騒がせな議員はいない。だから困り者というのではく、それなりの選挙区を与えたらいいのではないか。この議員を落とすことは自民党にとって、マイナスかもしれないと、思えないのだ折るか。
この間の記者会見で笑ってしまった。
僕は現職の国会議員ですよ。財務大臣に会いたいと思えば会えるんです。国土交通省大臣に会おうと思えば、会えるんです。現職の議員の強みなんです。総理大臣にだって、・・・4~5人で会おうと思えば会えるんです。たぶん・・・
・・・・・
現職の議員は大臣に会おうと思えば会えると、協調した後、総理大臣にも・・・
と同じ口調で言うところを多少ひるんでしまったようである。4~5人でいけば・・・固まらないと会えないのかと、突っ込みたくなるけど、確かに、総理大臣は他の大臣とは違う。
このひるみ方が、普通ではなかったので、大いに笑ってしまったのである。
