今年も、コウノトリの郷に行って来ました。
兵庫県豊岡市は、やさしい街です。
ひろびろとひろがる田んぼと、緑の山なみ。ゆったりと流れる円山川と、河口には城之崎温泉や、津居山漁港、竹野浜は海水浴場、城之崎マリンワールドと広がっています。
前日、氷上に墓参りにいって、その足で毎年城之崎温泉へ入るために豊岡に泊まります。インターネットで検索する情報収集が役に立って、コウノトリの郷にいってみたいと思いました。
大変興味深いプロジェクトでした。
コウノトリを自然に繁殖させるために、周りの田んぼは可能な限り農薬を使いません。合鴨農法です。自然な環境で餌を取って、繁殖して豊岡の空に優雅にコウノトリが舞うそうです。
その「自然」というキーワードを、実際、田んぼのあぜの下に降りた時わかりました。
草むらにトカゲが居ました。トンボが居ました。かえるが居ました。川の中には小さな魚が居ました。バッタも居ました。
コウノトリの餌になります。
そこには豊かな生命が活動している小さな世界がありました。
すごく懐かしい世界でした。
私が子供のころあたり前のようにあったはずの小さな生き物達がいました。
環境が厳しくなっているこのごろ、小さな生き物から絶滅していくのでしょうか。
糸トンボもここ数年みたことありません。蛙も見たことありませんでした。小さな命を大切に、といいますが、環境を守ることが自分たちの命を守ることだと、人間の原点だと感じることが出来ました。
・・・コウノトリがなぜ絶滅しかけたか。
産み落とされた卵の中は何も無かったといいます。
子供が出来なくなったのです。その原因を突き止めていくと、農薬に入っていた水銀だという事です。コウノトリが絶滅することは、人間にとっても危ない環境である事です。
小さな命が、「こんなことにならないように注意して」と、人間に警鐘をならしている間に、すばやくその環境を変えるためにどんなことができるか・・・。
地球が狂って行く様子を見て見ぬふりをしないで、これは環境破壊であり、地球温暖化とは人間が起した地球への反乱であると、声を大にしていうべきではないでしょうか。
いまだに「そんな事ありえない、単なる異常気象さ」と、うそぶく政治家や実業家を非難すべきだと思いますね。
この夏熱中症で、何人の方が亡くなったでしょう。「気温が30度だったらまだましね」、なんていっていられないと、思います。
←シオカラトンボ


