フィギアスケート世界選手権の最終日、安藤さんが、前日2位から逆転をした。金メダルだった。浅田真央選手も、前日5位からの大逆転だった。3位になった韓国のキム・ヨナ選手16歳の演技は、ミスで減点されたが、ショートプログラムを見る限り、すごい切れのいい演技と高い技術点にびっくりした。

これじゃ~~~真央ちゃんも苦戦だな・・・と思った。SPではミスがあって、納得のいかない残念な結果だったらしい。最後のスピンの辺りからバックの音楽と演技の雰囲気があってないのが気になった。フィニッシュも、音楽が終わってもしばらく回っていたし・・・・・あせったのかな~~とも思った。

なんとも悔しそうな表情に、真央ちゃんの負けず嫌いな闘志を見た。

いつの時代か、フィギアといえばロシア(ソ連)という時期があった。バレーの盛んなお国柄ゆえか、きれいだわ~~~とうっとりと見ていた記憶がある。日本は・・・まず見かけから減点だわ~~~~~と、太目、短め足だの、のりの悪い演技やらに、レベルの差を感じていたが、いつのまにやら、フィギアといえば日本になった。

そして、15歳ででてきた天才浅田真央の可憐さにくぎづけになった。安藤さんは、高校生の時から注目されていて、かわいらしい容姿と好感度のあるキャラで圧倒的な人気を誇っていた。フィギアのアイドルというものだろうか。4回転ができるといっても成功率も低く、思い切った演技をしたといっても、結果は思わしくない。トリノのオリンピックでも、頑張っていたらしいが、あまり期待もできないな~~と思っていた。年齢的にはまだ若い。以後も期待は出来ると漠然と感じていた。

ビックリしたのはその後、すっきりとやせて、がむしゃらな演技が、しっとりとした見せる演技に変えたことである。

ああ、荒川さんの後継になってきたな~~と、思った。真央選手、安藤さん、中野さん、女子フィギアの期待は、ますます膨らんでいった。

真央選手は、真央ちゃんと、呼んでしまうが、安藤選手は、安藤さんと呼んでいる。イメージ的にミキティというより、「安藤さん」というイメージである。

それほど、女王の立場を期待されながら、苦しんで乗り越えてきたことに敬意を感じてしまう。傷だらけの・・・なんていったら、失礼かもしれないが、傷だらけの女王がやっと満を期して誕生したと思った。

天才とは努力の異名であるというが、フィギア界のアイドルだった安藤さんを脱皮して女王の姿を現した安藤さんは、努力の天才でもあろう。才能の部分は、持って生まれたそのフィジカルの強さと魅力的な個性でもあるのだろう。

女王を追い落とそうと、世界のライバルが挑戦してくるが、それにどう対抗してこれから勝利をしていくか?

また身近なライバル真央ちゃんの存在は、一番怖さを感じるだろう。これから先の真央ちゃんの演技の成長も楽しみである。