豊岡に泊まったのはわけがある。

城之崎温泉に近いからだ。だったら城之崎温泉に泊まればいいのだけど、高い。
それと、旅館というのが、窮屈である。

むすめは、かなりの偏食家で、食事代がもったいないし・・・。
お食事は○時に、ご案内します~~と、泊まったら旅館の人のいいなりになるのがなんとも、面倒くさいのだ。

豊岡からクルマで走って、20分ほど。
城之崎温泉に入った。

車で移動する場合、問題になるのが、駐車場である。
いつも某信用金庫のとなりの民間の駐車場に止めていたが、料金が高い。

時間も決められていて、夜の9時には閉まる。それまでに帰ってきてといわれても、ゆっくりお風呂につかって、おみやげ物も買いたい。

今回、偶然ながらに、駐車場をさがしていて、自動で駐車券をとって、駐車し時間による計算でお金を払ってでることのできる場所を見つけた。
鴻の湯である。
ちなみに一の湯にも駐車所がある。

鴻の湯は、瀟洒なつくりで、使い勝手もよく、露天風呂もある。
綺麗な温泉である。

お風呂から出て時間も遅いので、お土産は翌日また寄ることにして、かき氷を食べながら帰ることにした。

温泉の入浴料は大人六〇〇円、一時間以内なら駐車代は無料。

翌日、おみやげ物を買うためにやってきた。
はたして、空車だから、駐車券が発券されるわけだわよね?
でも入ったものの、開いているスペースがない!

なんで?あいているから、入れたのでしょう???
きょろきょろして見つけたのが、クルマ椅子のマークのスペース。

ここにしか、置けない!!

それを主人に言うと、あそこは、車椅子の専用だから止めてはいけないという。
でもそこにしか、あいている場所はない。

こまったなぁ~~~という主人だった。
わたしは、空車の確認にいった。

確かに満車になっている。そして一台・・・出て行った。
すると、空車になった。

つまり、車椅子のスペースは、一般の車と一緒にカウントされているのだ。
「その場所にクルマを置けってことだから、置けば???」
と、いいにいくと、さきほど出た車のあとに、駐車していた。

次に来た人は、ためらうことなく、車椅子の表示の場所にクルマを止めるだろうか?それとも、私達みたいに、いいのかなぁ~~?と、悩むだろうか?

駐車券を発券する台数分から、車椅子のスペースは省くべきではないのか?
お寒い営利主義に、むなしさを感じた。