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地域猫の作り方

野良猫と地域猫の研究

子猫を処分すると出産回数が増える

出産回数_convert_20170109102750

野良猫の繁殖力の説明で、年に3回出産するというのがある。


本当にそんなに産むのだろうか?


1回の繁殖で
猫の標準的な子育て期間は約3ヶ月。
その前の妊娠期間2ヶ月を足して計5ヶ月。

野良猫は繁殖シーズンが限られているし、子育て中は普通 発情がこない。
子育て期と妊娠が重なるとしても、年3回はかなり厳しい。

でも実際に3回出産する猫は確かにいる。
その多くは子育てが途中で中断している。

子育てが中断すると、母猫は間もなく発情する。

休む間もなく次の妊娠出産へと続き、
くり返せば年3回出産は可能となる。



子育て中断の理由はいろいろある


◇人による子猫処分
(行政殺処分の内訳で1番多いのがこれ)

◇人による子猫保護
(善意の保護活動と営利目的の繁殖の場合がある)

◇病気による子猫全滅
(エサ不足で免疫力が低下すると、子猫の死亡率は増加する)

◇オス猫の子殺し
(子育てが中断すると、まもなく発情が来ることをオス猫は知っている。交尾をして自分の遺伝子を残す。全滅するのはおそらくライバルの子)

◇育児放棄
(猫の世界にもまれにいる)


出産回数が増えれば、それに伴う苦労やトラブルも増えることになる。
母猫の不妊手術をしないと繁殖は止められない。