昨年末に亡くなった夫とは再婚どうしです。
一緒になったのは世間的に言うと「いい年して」と言われる年齢でした。
それぞれに子どももいたので、
子どもに対する遠慮とか、
周りはどう見るかな?とか
あれこれ逡巡した期間もありました。
一緒になってからも
遠慮、逡巡期間の尻尾がなんとなくではありますが
二人の間に
いつも漂っていた気がします。
だから、若い初婚のカップルのように
(昔、昔の大昔、最初の結婚のときに
うっすら覚えているのですが、)
だーいすき!!
一緒に居ることができて
私ったら幸せ!!
ふたり永遠に幸せ!!!
などという空気は全くありませんでした。
夫は自営業でしたので、お店のあれこれを
覚えるのに私も必死で
甘い新婚生活など「皆無」でした。
夫が逝って初めて私は知りました。
自分がどんなに夫のことを好きだったか。
愛してるとか、好きだとか、恋しいとか。
ひとは皆、感情を言葉に変換して表現するわけですが、
どんな言葉も追いつきません。
私は寝相が悪いのですが、明け方
夫がいつも布団をかけ直してくれていました。
夫は必ず車道側を歩いてくれました。
寒い朝、ストーブを私のほうに夫は向けてくれました。
書きだしたら明日の朝になってしまいそうです。
海よりも、山よりも、自分のすべてより
大好きだったよ、パパ。