もう、妻の気持ちも固まっていると思って、
離婚する覚悟をしながら妻との話しに行った。



妻からの言葉は、

「ごめんなさい。私が悪かったです。」
「あなたをたくさん傷つけてしまったよね。」


だった。

妻は冷静に話が出来るようになっていた。

僕も同じように冷静になれていたけど。

「1人でいるのが、こんなに寂しいと思わなかった。」
「子供達に会えないのが、こんなに寂しいと思わなかった。」

2日間、1人でいろいろな事を考えたのだと思う。
本当に大事なものに気が付いてくれたと思った。

別れる事もやり直す事も話をした。

どっちを選んでも乗り越えないとならない壁がある事を。

お互いの気持ちも話した。



間違い無く同じだったのが子供達への気持ち。


「別れれば子供達に辛い思いをさせてしまう。」
「子供達のいない1人の生活は寂しい。」



2日間、妻がいない間に考えた自分の気持ちは、
メールの「抱いて」は本当にショックで衝撃的な言葉で、
妻は「抱かれたんだ」理解してるのに、
妻には、そばに居て欲しい気持ちがあった。

当然、僕の心の中で2人の自分が戦っていた。

「無理だよ。諦めろよ。」

「まだ、やり直せるよ。」



結局、妻を目の前にして、本当の気持ちが口から出た。




「幸せだった頃が忘れられない。」


妻からは、

「そんなに優しくしないで。」
「もっと、責められると思って覚悟してきたのに。」


僕も、もっと離婚を迫られるかと思っていた。

どうしても別れたいくらいの事を言われるかなと覚悟していた。


お互いに追いつめられて、
なんか、素直な気持ちで話が出来てる気がした。