「シャトー・ランシュ・ムーサ(Château Lynch-Moussas)」は、18世紀からワイン造りの歴史があるメドック格付け第五級の老舗シャトー。

 

ランシュ・ムーサという名前は、19世紀にランシュ伯爵の畑が①ランシュ・ムーサと②ランシュ・バージュの2つに分けられたことに由来しています。 

 

畑の総面積はランシュ・ムーサの方が大きく、ポイヤック最大級(200ha)。

 

元々同じシャトーであったランシュ・バージュも同じくメドック格付け第五級ですが、現在の平均取引価格は$200前後。日本では3万円前後で取引されています。一方、ランシュ・ムーサはその1/4ほどの価格と、ハイコスパ。

 

お互い類似する土壌環境と、全く同じ気候を共有するため、ワインの味わいにも少し共通点が感じられます。

 

個人的には、ランシュ・ムーサの方がタンニンがあり骨格がしっかり、ランシュ・バージュはマイルドで女性的な印象です。

 

(ソムリエを対象とした業界試飲会でのシャトー・ランシュムーサのブース)

 

シャトー・ランシュムーサ2019ヴィンテージは専門家の評価も高い!

- 94 points James Suckling

- 92-94 points Vinous

- 90-92 points Jeb Dunnuck

- 93 points The Wine Cellar Insider

 

まだウェブサイトで2019ヴィンテージの公式テイスティングノートが公開されていないので、The Wine Cellar Insiderのコメントをご参考に:
 

「2019 is a powerful, concentrated, tannic, backward, crisp, chewy, almost austere, classic Pauillac. Once past the tannic backdrop, you find a big, juicy blast of peppery, tobacco-stained cassis and blackberries. Long, structured and firm, with a savory edge to the spicy, earthy, red currant and cranberry finish, it is going to need cellaring before being fun to taste. The special label trumpets the Casteja family owning the property for 100 years. Drink from 2028-2050.」
 

アロマの部分の赤と黒の果実、たばこは納得。フレーバー部分にクランベリーと表記されているのも納得です。上質で味わいに奥行きがありますが、まだ若いヴィンテージなので生き生きとした酸も残っています。

 

最近のボルドーワインは昔と比べすぐに飲めるものも増えてきました。こちらの2019ヴィンテージも十分に楽しむことができますが、10年後、15年後も楽しみです。

 

 

アメリカのカジュアルなスーパーTrader Joe'sでシャトー・ランシュムーサ2019が$45でした!これは買い!

 

ワインのお供におすすめなTrader Joe'sアイテムもご紹介。

 

Steamed Ginger Pork Dumpling!

 

レンジでチンできる “豚とショウガの小籠包” は、ちょっとおつまみが欲しいな… という時の救世主です。お値段も$3前後のプチプライスな上、一箱丸ごと食べても270キロカロリーしかないというのがありがたい。(格付ワインを冷凍食品の横に並べて本当に申し訳ないのですが…)。

 

しっかり目の味付けで、強めのショウガがワインのタンニンとマッチング。

 

ちなみに2019年ヴィンテージはワイナリー100周年記念ボトルの赤ラベル。

 

普段は以下のようなラベルです↓

 

 

この時はお肉とトマトたっぷり目のラザニアと合わせました。文句なしのペアリングです!

 

ぜひ一度試してみてください。