2年近く続くコロナ禍。

 

昨年の10月から徐々に規制解除が行われ、LAのレストラン業界は活気を取り戻しつつあります。

 

様々な問題に面したレストランは、今後どのように変化を遂げていくのでしょうか。

 

2022年は特に以下が予想されています:

 


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① メニュー価格上昇:

レストランメニューの価格上昇は避けられない。NYやLAなどの都市部は、既にコロナ前と比べ平均15%以上値上げしていると言われている。

 

② キャンセルポリシーの厳格化:

高級なお店は、ドタキャンによる損失を防止するため、予約時にカード番号を控え、オーソリ*を行うことが主流となる。無効のクレジットカードや残高不足のデビットカードを使用していないことを確認し、キャンセル料の取り逃しを防ぐことを目的としている。また、キャンセルリスク回避のため、過去にドタキャン歴がある人は予約の優先度が下がる・拒否できるサービスを導入しているレストランも増えることが予想される。

 

(*オーソリとは、予想される支払代金分のオーソリゼーションを事前に取得して、クレジットカード決済を保証すること。)

 

③ メニューセレクションの縮小:

コロナ前は、お客様の選択肢を増やすことはサービスの一部だという考えが強かったが、より効率の良い仕入れやコスト管理を行うため、売れ筋のメニューに絞る・メニューを縮小するレストランが増える。

 

④ QRコードメニュー:

QRコードメニューはスマートフォンのモバイル端末を使用してQRコードをスキャンすると、メニュー画面が表示されるものである。衛生上効果的であるだけでなく、メニュー変更もパソコンから容易にでき、資源の節約=コスト削減にも繋がる。全米レストラン協会の調べでは、コロナ禍に全米で稼働していたレストランのうち50%以上がQRコードメニューを採用したという結果が出た。今後もスタンダード化することが予想されている。

 

⑤ SNSを使用した宣伝:

これまで高級店では広報担当者を採用することが一般的であったが、無料で簡単に利用できるSNSを通じた「シェフ発信」の宣伝が人気を集めている。その中でもインスタの利用率は高く、キッチンの中の写真を撮って、気軽に掲載するだけで、使用している旬の食材や今日の特別メニューを宣伝できる。最近流行っているLinktreeなども併用すれば、ウェブサイトも必要ない。コスト削減が期待できる。

 

⑥ 休業日を増やす:

休業日を週一から週二に増やすレストランが増える。週一をプライベートシェフとして仕事をする、または、貸切ビジネスに特化することで確実な収入を獲得することを目的としている。

 

⑦ ハイブリッドビジネス:

先行き不安を解消するため、バックアップ事業を展開するレストランが増える。例えば、コロナ禍ではレストラン内に食品を扱うセレクトショップエリアを併設したり、調味料やソースなどを売るオンラインショップ、サブスク式デリバリーサービスなどの工夫が見られた。