2004年の米国映画『Sideways(サイドウェイ)』が2024年の今年、公開20周年を迎えたことを記念して、映画の中に登場したワイナリー&レストラン「The Hitching Post(ヒッチングポスト)」から記念ボトルが販売されました!
Hitching Post Pinot Noir Highliner 2021
品種:ピノ・ノワール 100%
地域:カリフォルニア州サンタバーバラ・カウンティ―
ヴィンテージ:2021
ヒッチングポストは、$25~$60の間で幅広いラベルを展開。「Highliner(ハイライナー)」はフラッグシップワインで、複数の葡萄畑から集められた、その年の一番良い葡萄のみを使用。サンタバーバラの地域では、2021年は2000年代に入ってから最も優れたヴィンテージとして注目されている。ワインは、野イチゴやザクロなどの赤の果実に、華やかなフローラルのアロマが感じられ、きのこやスパイスなどの複雑な味わいが織り交ざる、余韻の長い仕上がりになっている。鶏肉のグリルやステーキなどに合わせたい。
---映画「サイドウェイ」について---
2004年の米国映画『Sideways(サイドウェイ)』は、アメリカのワイン業界に大きな影響を与えた伝説的な作品。
Rex Pickett(レックス・ピケット)さん著書の同名の小説を基に作られた映画で、第77回アカデミー賞で作品賞をはじめとする5部門にノミネートされ、脚色賞を受賞。第62回ゴールデングローブ賞では作品賞を受賞。
私が初めてこの作品に出合ったのは大学生の時。いつか海外のワイナリー旅行でもしてみたいし、その参考に…と思い見たのですが、内容がテクニカルな部分もあり正直あまりピンと来ませんでした。
その10年後、色々あって、ロサンゼルスでワインの仕事をすることになった私は、この「サイドウェイ」の10周年イベントとレックス・ピケットさんの続編小説「Vertical(バーティカル)」のサイン会を兼ねたワインイベントを担当することになりました。
イベントの準備のため、再び映画を見たのですが、自分自身が大人の階段を上り、ワインの知識も熟成を重ね、より映画の奥深さやキャラクターが持つ魅力が理解できるようになり、改めて素晴らしい作品だったのだと気づかされました。
見る時の状況や感情で毎回新しい発見がある、そんな映画です。
ぜひみなさんにも20周年ボトルのワインを飲みながら映画を楽しんでいただきたいです!
---あらすじ---
作家志望でワイン愛好家の主人公マイルズが結婚を控えた友人ジャックを連れて、独身最後に男同士の絆を深めるためにワイン産地(サンタバーバラ)へバッチェラー旅行に出かける。マイルズがワインを楽しんでリラックスしたいと思っている一方で、ジャックは結婚前に遊ぼうと様々なトラブルを巻き起こしていく。。。
監督:アレクサンダー・ペイン
脚本:アレクサンダー・ペイン
原作:レックス・ピケット
製作:マイケル・ロンドン
出演者:
ポール・ジアマッティ
トーマス・ヘイデン・チャーチ
ヴァージニア・マドセン
サンドラ・オー 他。
---この映画のここがすごい!ワイン業界に与えた影響---
ピノ・ノワール品種の人気急上昇
主人公マイルズが劇中でピノ・ノワールを絶賛したことから、この品種への注目が集まり、特にアメリカでの需要が急増。繊細でエレガントなピノ・ノワールが、多くのワイン愛好者に評価されるきっかけとなった。
メルロー品種の売上低下
マイルズがピノ・ノワールを絶賛する一方、メルローに対して否定的な発言をしたことで、それまで米国内でベストセラー品種と言われていたメルローのイメージが悪化し、売上に影響を与えた。これは「サイドウェイ効果」とも呼ばれ、ワイン業界における映画の影響力を示す象徴的な出来事となった。
カリフォルニアのワイン産地への観光ブーム
当時、映画の舞台となったサンタ・バーバラは、ナパやソノマなどのカリフォルニアの他のワイン産地と比べ認知度が低かったが、映画の影響で観光客で賑わうようになり、多くの人がワインテイスティングツアーやロケ地巡りを楽しむようになった。
ワイン文化の大衆化
それまでワインにスポットライトを当てた映画はお洒落/ラグジュアリーなイメージを打ち出しているものが多かったが、この映画ではユーモアや人間ドラマを通じてワインを身近に感じさせ、多くの人々がカジュアルにワインに興味を持つきっかけとなった。
日本でリメイク
20世紀フォックスとフジテレビがリメイク映画を2009年にリリース。舞台をサンタバーバラからナパに。主なキャストは小日向文世さん、生瀬勝久さん、鈴木京香さん、菊地凛子さんなど。日本のカリフォルニアワインブームを盛り上げた。
---さいごに---
前述のイベントの時にいただいたレックス・ピケットさんのサイン。「サイドウェイ」に出てくる主人公2人はご自身の中にある人格を二つに分けたものだそうです。当時、離婚やキャリア転向を経験し人生があまりうまく行っていなかった私は、主人公のマイルズに共感できるという話をしたら、「(チャラいキャラの)ジャックだったらこう言って元気づけるだろう」と言ってメッセージを書いてくれました。一生の思い出です。
あれから更に10年経ったとは感慨深い…。
あ、また映画見ようっと!


