これも先日買ったDVD。「ブレードランナー・クロニクル」
劇場公開版・完全版・ディレクターズカット/最終版という3つの編集ヴァージョンが一枚に収録されてるお買い得品でしたこれで1,500だじょ
私は以前、劇場公開版は見ていたのですが、完全版・最終版そしてファイナルカットはまだ見ていません。
ファイナルカットはこのDVDには収録されてないけど、そのうち買う。
「1枚にこんなに詰め込んだら画質が」みたいな事を気にされる方もいらっしゃるようですが、私は普通に映画が見れれば問題ないのでこれで十分です
【あらすじ】
2019年、地球環境の悪化により人類の大半は宇宙に移住し、地球に残った人々は人口過密の高層ビル群が立ち並ぶ都市部での生活を強いられていた。宇宙開拓の前線では遺伝子工学により開発された「レプリカント」と呼ばれる人造人間が、奴隷として過酷な作業に従事していた。レプリカントは、外見上は本物の人間と全く見分けがつかないが、過去の人生経験が無いために「感情移入」する能力が欠如していた。ところが製造から数年経てば彼らにも感情が芽生え、人間に反旗を翻す事態にまで発展した。しばしば反乱を起こし人間社会に紛れ込む彼等を「処刑」するために結成されたのが、専任捜査官“ブレードランナー”である。
タイレル社が開発した最新レプリカント"ネクサス6型"の男女6名が人間を殺害し脱走。シャトルを奪い、密かに地球に帰還し潜伏していた。人間そっくりなレプリカントを処刑するという自らの職に疑問を抱き、ブレードランナーをリタイアしていたデッカードだったが、その優秀な能力ゆえに元上司ブライアントから現場復帰を強要される。捜査の為にレプリカントの開発者であるタイレル博士に面会に行くが、タイレルの秘書レイチェルの謎めいた魅力に惹かれていく。
レプリカントを狩ってゆくデッカードだが、やがて最後に残った脱走グループのリーダーであるバッティとの対決の中で、彼らが地球に来た真の目的を知る事になる。
最終版は、ラストが違い、またデッカードのナレーションが全カットという思い切りの編集。
好みは分かれると思いますが、想像力を使って監督の意図を考えながら見るにはこの「最終版」が良いかもしれません。
「ブレードランナー」は、色々な分野で模範にそしてネタに、オマージュされパクられ…(笑)
私が劇団ちょーごーきんのお芝居以外で一番初めに観た小劇場での舞台も、確実にブレードランナーでした(笑)面白かったんだけどね。
…ちなみに私も某ゲームで「レプリカント」を演じた事があるのですよ♪これはちょっと自慢(笑)
この映画は、今あるほとんどのSF作品に影響を与えてると言っても過言じゃないと思います。もし仮に、「違う」という人が居ても、その人が影響された人のその前の人、その前の前の人が影響されていることは間違いないって思ってます。
例えばFFⅦ。あのOPとか世界観、絶対ブレランに影響されてないと出来上がってないはず
豪語できるだけのものを、ブレードランナーは見せてくれるんです。
まずその美術あの2019年の重厚な世界を、一切CGなしで作り上げてるって言うんですから本当に素晴らしい
見ていただかないと分からないでしょうけど、一見の価値があります。たまらんものがある。
見てくれたら、「あぁ、すべてのルーツなんだな」って思って貰えると思います。
ドラマも凄く切なくていろいろ考えさせられます…感情が芽生え、もっと生きたいと思うが故に暴走するレプリカント【ネクサス6】のロイ・バッティ役がルドガー・ハウアーじゃなければ、もっと薄っぺらいSFになってたかもしれません。
ラストのセリフはハウアーのアドリヴなんだとか美しいです…。
お前たち人間には信じられない光景を俺は見てきた
オリオン座の肩の近くで炎を上げる戦闘艦・・・
暗黒に沈むタンホイザーゲートのそばで瞬くCビーム…
そんな記憶もみな、時とともに消えてしまう
雨の中の涙のように・・・
死ぬときがきた。
で、ロイが死んだら手に握っていたハトが空に飛んで行くの。泣ける…泣けてくる…。
ここは、デッカードのナレーションがないこの最終版が断然いいと思う
劇場版を見たときはそれはそれで普通に見てたけど、最終版を見るとこのラストのデッカードのナレーションは邪魔だったんだなーって思いましたもん。
でもこの映画、油絵みたいになっちゃってるよね…何度絵の具を塗り重ねても、時間を置くと別の個所にまた絵の具を置きたくなるような…本当の完成は本当に「ファイナルカット」なんだろうな…(苦笑)