こんにちは
前回のつづきです。
スペインを出発する前の晩
ホテルの部屋のドアのすきまに、
一枚のプリントが挟まれていました。
↓
「あす、バルセロナ・マラソンがあるよ。
朝は、道路が通行止めになったり、
交通渋滞が見込まれるから、
あした出発する人は、気をつけてね!』
というお知らせでした。
当然、わたしが注目したのは、
バルセロナ・マラソン のくだりです
え?バルセロナ・マラソンって
来月じゃなかった
なんだよ、明日かよ
だったら、何としてでも、
エントリーすればよかったよ
と、42.195キロなんて
絶対に走れるはずもないくせに
心から悔しがる…… ←おかしいぞ
ホテルのスタッフに確認してみると
明日行われるのは、
本ちゃんのバルセロナ・マラソンはなくて、
バルセロナ・ハーフマラソンだということで
それなら、
(がんばれば)走れたかも……
と、ますますもって、悔しがる ←おかしいから
どおりで、昨日も今日も、
わりと真剣に街を走ってるランナーが
目についたわ
あの方たちは、明日の下見をする
ランナーの方々だったのね
・・・と、身のほど知らずに
本気で残念がりながら
翌朝は、渋滞に備えて、予定より2時間も
早く、空港に向かってホテルを出発
タクシーの車窓から見る
大通りには、スタート地点に向かう
ランナーのみなさんがぞくぞくと集合している
↓
海沿いの道にも
↓
どうやら、コースも素敵なようで、
海沿いの道も走れば、
サグラダ・ファミリアの前も走るらしく
うらやましいこと、この上ない
後ろ髪、引かれまくるワタシ……
その時、心に火がつきました
スペインは、旦那ちゃんの仕事の
だだのおまけでした
だから、くれぐれも、足を引っ張らないように
邪魔しないように、と気をつかって
借りて来たネコになっていた
できる限り、自己主張を控えて
おとなしくしてました
でも、パリは違う
ここからは、のびのび旅を楽しもうっ
と心に決めたわたしは
ランニングウエアとシューズを
スーツケースの奥底から引き出して
パリのホテルのベッドの
枕元に置いて眠りにつき…
翌朝、6時にホテルの部屋を
音も立てずに飛び出した‥…━━ε=ヘ(*`゚ω´)ノ
日本でいつも走ってるい朝ランと同じ時間に
パリの道を走ってみたいと思ったんです
まずはホテルのフロントの女性に
iPhoneのマップを見せて
「これこれ、こういうルートで
ランニングに出掛けようと
思うんだけど、このコースどう?
安全かしら?」
と聞いてみると、
にっこり笑って、グッ!と
指を立ててくれたので、
安心して、外へ出ました
しかしですよ、午前6時台はまだ真っ暗。
なにしろ、パリの日の出の時刻は
7時半ですからね
それでも、通りは、それなりに活気があって、
歩道に水を撒くお掃除グルマや、
ゴミを集めるクルマたち、
飲んだくれてしまったのか、
歩道の隅で爆睡する人 ←凍死するから
かたや、お母さん、お父さんと
がっちり手をつなぎ
登校する小学生の姿もちらほら
他には、大人なのに、
スケボーを起用に操って
職場に向かう途中のビジネスマンの雄姿も
結構見掛けました
ところで、寒さはどうだったでしょう
石畳のパリは寒いぞ〜
って、さんざん脅されていたけれど、
日本の朝の方が、ずっとずっと寒かったです
歩道に撒いた水のせいなのか、
空気がキーンと冷えきってる日本とはちがって、
どこかしっとり。
走りやすいなーと感じました
大通りでは、
ランナー仲間には
ほとんど出会わなかったけど
セーヌのほとりについて
薄暗いランニングコースを走り出す頃には、
やはり旅行者らしいランナーたちと
たくさんすれ違いはじめました
その後、雨が降ってきましたが、
誰も傘をさすわけでもなく
ランナーたちも、誰も走りを止める訳でもないので
負けずに走りつづけていると、
すぐに雨がやんで日が出てきたよ
朝の公園です
↓
知らない街の
知らない道を走っているうちに
次第にココロもほぐれていきました
そうよね、こうやって、
夜の間に縮こまった心を
トコトコ、朝ランでほぐしながら
アジアの片隅で(笑)
2年半、代わり映えのしない日常を
重ねてきたのよね……
ようやく、元の車線に戻った
そんな気がしました。
ほんとは、スペインでも走りたかったな〜
←まだいうかっ
真っ暗なパリの石畳の道は
不思議にやさしい道でした。
昔から知ってるみたいな、道でした。
そういうことか!
わたしにとっては、
たまたま朝ランだったけど。
おなじ時間におなじ行動をする
ただ、それだけのことが
ビョーキのその人自身を
力づけるのかもしれない・・・
そんなことを思いました。
たぶん、何だっていいのでしょう
歩きでも、伸びでも、お花に水でも。
たとえば、キャベツの千切りでも……
昨日、カラダを、動かした
今日も同じく、動かせた
あしたもきっと、動くはず・・・
継続するなにかを
自分自身のカラダで確認する
ただ、それだけのことが、
光のスジのように
未来につづいていく時間を信じさせてくれる……
カラダと会話しろ!
心に邪魔されずに、カラダを感じろ!
……走りながら、そんなことを考えました
ははは〜
こんなまとまりのない旅行記を
読んでくださって、ありがとう
そろそろ、
まとめに入らなくちゃね〜
てことで、次回に、つづきます・・・
さあ次は、あのブログに跳ぼう!