こんにちはニコニコ

皆さん、お変わりありませんか。

今日のブログは、少し長くなりそうな

予感がします

どうぞ、お時間のあるときに読んでくださいね

 

 

(このブログを始める

1年ちょっと前のことです・・・)

 

2年前の今日(10月2日)

「肝内胆管がん」の疑いで

都内の大学病院に入院しました。

 

同じ病気・・・「肝内胆管がん」で亡くなった

川島なお美さんの葬儀が

しめやかに行われた日の朝のことでした

雨がしとしと降って雨

やるせなく不安な気持ちだったことを覚えています

 

手術をしたのは、

3日後の10月5日(月曜日)

肝臓の名医といわれている執刀医に

「腫瘍が深いところにあって、

難しい手術でした」といわせた、

8時間にわたる開腹手術でした。

 

この時の傷がです。

今ではとってもキレイになりました

皆さんにお見せしたいくらいです

見たくないですとぉ〜チュー

 

 

川島さんの衝撃的な死の

直後ということもあって

「肝内胆管がん」の話題がメディアやネットに

溢れていました

半月ほど、不安な気持ちで過ごしましたが

退院後最初の外来で

細胞診の結果が伝えられ、

がんの疑いは晴れました

 

正式についた病名は、

「良性肝腫瘍FNH(限局性結節性過形成)」です。

 

担当医(執刀医とは別)のK先生は

「心配な毎日でしたね。

これでもう、100%、

がんを心配しながらの生活からは

解放ですクラッカー

といい切りました

 

(※K先生はこの回に登場したK先生です)

 

拍子抜けといったらバチがあたりますが

不思議な気分をかみしめながら

わたしにはちょっと

引っかかることがありました。

 

病棟医から受けた術前説明の際に、

「実は、PET検査では、

  肺が淡く光っていたんです

 けれど、話が面倒になるから、

     忘れてしまっていてください」

という説明があったことを

(しつこく)覚えていたからです

 

そこで、K先生に

PET検査で光っていた以上、

肺のフォローアップもしてほしい

例えば呼吸器外科の先生を

付けてくれませんかと

お願いしました

 

K先生は

今はまだ、呼吸器外科にお願いするほどの

ことではない

とりあえず、呼吸器内科を院内紹介する

レターを出しますよ、といいました

 

ふーん。わたし、内科よりは外科の方が

相性良いんですけど……。

外科の先生じゃダメですか?

と粘ったことを覚えています。

 

心配性だなぁ。内科で大丈夫ですと

笑うK先生が作成したレターを

病院内の予約センターに出して

院内紹介されたのが、

呼吸器内科のちよっとオドオドした

若ドクターです

 

 

その後、すぐに仕事に復帰

腹筋断絶にもめげず、ジムにも再び通い始めました

 

自分のお腹に刻まれた

アルファベットのの文字を

鏡で見ると、あんまり大きくて、

これはなかなかショックでしたが

 

「これで、グラビアアイドル人生は、終わりね・・・もやもや

などとつぶやきながら、

グラビア以外の仕事をせっせとこなしました

(このくだり、ジョークですから〜ww)

 

 

その後、11月と1月に、

肝臓と肺のフォローアップのため通院

毎度、血液検査とレントゲン、

そしてCTを取りました

 

肝臓に変化はなく、

肺の影も、怪しい影のまま変わらず

 

ところが、

昨年(2016年)5月のCTで、

肺の影は2㍉ほど成長していました。

 

しかし、血液検査のデータも安定していたし

若ドクターの「撮影の角度によって2㍉くらい

大きく見えることもあるかも?」

という説明を信じて(わたしが信じたくて)

さらに経過観察を続けました

 

そして、夏を越した9月のCT。

わたしの肺にいたおとなしげな影は

スペキュレーション(トゲトゲ)を生やした、悪い肺がんの

顔つきに変わっていましたグラサン

 

あーこりゃダメだ・・

切るべきだったのは肝臓じゃなくて

肺だったんじゃないか・・

わたし一体、1年も何していたのよ・・

押し寄せて来る苦い感情に

溺れそうになりながら、

オタオタする若ドクターの診察室のドアを

後ろ手に閉めたことを覚えています

 

その足で

まっすぐ病院のロビーのソファーに飛び込むと

手持ちのノートPCとスマホの2画面を開いて

2つのがん専門病院のHPと

今来ている大学病院の呼吸器外科の

「外来医師担当表」をガン見(まさに!)

しました

 

30分ほど、写真とプロフィールを

まじまじと見続けました

人生で、何かを見ることに

全身全霊で、あれほど集中したことは、

なかったような気がします

 

家に帰ってじっくりと

あるいは本屋に出掛けてしっかり落ち着いて

転院先を探すような時間的余裕はないと

心の声が叫んでいました

 

30分後、わたしは、

この先生のところに行こう!

と思うドクターを見つけだしていました。

 

根拠なんてありません。写真からの直感です

 

立ち上がると、

大学病院の予約センターに駆け込んで

来週のS先生の予約を取りたい!と

お願いしました

 

ところが、予約センターの対応は

ケンモホロロ・・・

「当院の患者さんは、

院内紹介という形になるので

医師の指名は一切できません!」

と繰り返すのみ。

 

そんな木で鼻を括るような言葉を、

聞こえないかのようなふりをして。。。

 

「わたしS先生にしか

見ていただきたくないんです!」

「1年弱も、こちらの病院で

経過観察をしていたのに

がんになっちゃったんですよ」

「おぼつかない若ドクターではない先生を

今度はこちらに選ばせてください」

「ルールはあるかもしれませんが、

事情も察してください」

と希望を訴えつづけました

 

でも、お姉さんからは

「それはできかねます

という言葉しか返ってきませんでした

 

 

翌週、病院の受付で手渡された予約票に

プリントしてあったのは

S先生の診察室の番号でした

あのつっけんどんだった

予約センターのおねえさんが

わたしの願いどおり、

S先生の予約をとってくれたのか?

それとも偶然か?

本当のことはわかりません

 

 

診察室に招きいれられ、画像を見た

(写真とは少し違った)S先生は

「ああ、これは間違いなく肺がんですね」

といいました

 

「先生、切ってください

つんのめるような自分の声が、

どこかから聞こえました

わたしは、じぶんの仕事の話をして

病気になってるわけにはいかないんです

と話しました

それに、もう9ヵ月も、呼吸器内科で

観察してきたんですと訴えました

 

S先生はすでに

PC上のご自身のスケジュール表を

開いていました

どう見ても10月末までオペの

スケジュールはいっぱいです

 

う〜ん、どこかに入れれないかなぁ。。

と呟いていたS先生のポインターが

「10月5日」で止まりました

見ると、朝8時からオペが入っています

 

この日の手術は早く終わるかもしれない。。

この手術がおわった後、

手術をいれることは可能かもしれません

少し遅い時間からのスタートになるかもしれませんが、

よろしいですか

なんとかここに入れるように画策してみます

といって、どこかに電話を掛けはじめました

 

僕、今日の午後から日本にいないんです

今お願いしてしまってもよろしいでしょうか

というようなことをいって、

魔法のように「10月5日」の手術の段取りを

最速で取り付けてくれました

 

すべてが決まった後、

昨年の肝臓の手術も

同じ10月5日だったんです

とわたしがいうと、先生は、

へぇ、昨年は何曜日でした?

たしか月曜日です

あぁ、残念、ことしは水曜日だ

同じ曜日だったら、

さらにすごい偶然でしたね

なんてことをいいました

 

先生、今日これから海外へ?

そうなんです。本当はもう空港に

いっていなければならない時間なんですけどね

などといいながら、慌てるでもなく

あたたかな笑顔で

診察室を送り出してくれました

 

 

こうして、わたしは

2年連続、10月5日にオペを

受けました。

 (が、その傷です←しつこいぞ!)

 

 

 

でも、3年連続は

イヤなんです。。。ガーン

 

 

ごめんなさい、話を引っ張りました。。。

 

 

今日、大学病院の耳鼻科へ行き

先日採取した甲状腺の生検の結果を

聞いてきました

結果は「Class2の陰性」

(甲状腺では、Class1とClass2が

良性だそうです。

Class1の人はほとんどいないのだそう)

 

ありがたいことに、悪性ではありませんでした照れ

 

 

涼しい顔をして、ふつうに暮らしていましたが、

わたしは、3年連続、似たような時期に

オペを受けることになってしまうことを

心から怖れていました

 

そのくせ、内心、

そうなりそうな気もしていました

自分は「多重がん」の可能性が

あるとも思っていました

 

いままでも、これからも、

ほんとにいろいろなことがありました・・・

あります・・・、あるでしょう・・・。

 

でも今はただ、

手術室に行かない

10月5日を迎えられること合格

ただそれだけが

うれしくてたまりません。。。

 

 

長い話を読んでくださって、

ありがとうございました

今回の甲状腺騒ぎでは、ご心配おかけしました

 

 

朝夕、冷え込んできたようです

皆さん、お身体を大切に

どうか笑顔でお過ごしください星

 

 

にほんブログ村 病気ブログ 肺がんへ
にほんブログ村