友人のおかげで、大変よいお席を取っていただいて観てきました!

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生田斗真主演、小池栄子や中村倫也らをゲストに迎え、第一部90分、第二部95分という超大作です。発端はかぐや姫なのに、エヴァンパイアVSエイリアンになるという、宮藤官九郎脚本はすごい。いのうえひでのりの演出は、役者の動きを自らやってみせるそうですが、アクションも歌も盛りだくさんで「あれもこれも、全~部やったの?私より年上だよ!」と驚愕しましたよ。

 

 すべてに秀でた平安貴族の藤志櫻(生田)だが、愛するかぐや姫(小池)が結婚相手に選んだのは、家来の蛍太郎(神山智洋)だった。最長寿の吸血鬼 虫麻呂(右近健一。二幕でソロも歌もある)に血を吸われた藤志櫻は1000年生き続けて姫の生まれ変わりを探し、今はビジュアル系バンドのボーカル。歌も芝居も、オーラもアクションもすごいわ。小池さんはまず美しく、男前に格好いい。

 

 バンドを売り出す沖縄出身の照(橋本じゅん。二幕冒頭で沖縄で歌フェスやって、客席も一緒に踊ります)、蛇乃目組組長(村木よし子)の跡目を争う兄弟 黒霧島(粟根まこと、超悪役顔!)と赤霧島(川原正嗣、アクションすごい!)、藤志櫻に血を貢ぐ看護師のサカエ(高田聖子)とか、ともかく濃いキャラが多いので、組の資金源であるホストクラブの売れっ子(そして実は…)京次郎(中村倫也)や、姫探しに力を貸す占い師マダム馬場(篠井英介)は結構まともな人に見えてしまうくらいである。てっちゃんな駅員(演歌歌手の徳永ゆうき)の場面は本当にほっこりなごみまする。

吸血鬼は長く血を吸わないと劣化するので、その役をまた別の人がやっているギャップも面白い。

 

奇妙奇天烈、波乱万丈ですが、ベースは藤志櫻の純愛物語です。

 

そしてひょっひょ~! 幕間にトイレ待ちに並んだ私は大々大好きな役者さんが観にいらしているのを見つけたのでした! 愛だよ、愛!