Snapdragon
火喰龍
蚊の言うことには、ブドウツマミバエというものは、躰はプラムプディング、羽は柊の葉、おつむは燃えてるブランデーづけの干しぶどうなのだそうです。
アリスの視線は、目の前で頭からぼうぼう炎を出して燃えている、ちんちくりんな虫にくぎづけになっています。
「わかったわ。ろうそくの火に、なんで虫たちが我も我もと飛び込みたがるか。なぜって、みんなこんなブドウツマミバエになりたいって思うでしょうからね」
よういするもの
底の浅い金属製のボール、ブランデー適量、レーズン適量
つくりかた(本より抜粋)
1 これは料理というより、ビクトリア朝以来の伝統あるゲームなんだ。ボールにブランデーを満たし、レーズンをその中に投げ入れて、ブランデーに火をつける。
2 Snapdragon(火喰龍)などという恐ろしい別名がついているこのゲームの目的は、ちろちろ青い炎を出しているブランデーから、レーズンをつかみ取って、まだ燃えているまま、ぽいっと口に放り込むことにある。(そばで見ていると、まるで君が火を吐いているように見えるんだ)
3 もっと雰囲気を出したかったら、室内をことさら暗くしてみるべきだ。ブランデーを2、ウォッカを1の割合でやると、風味には変わりなく、炎が長持ちするよ。
4 また、レーズンの味をよくするんだったら、1日か2日、ブランデーづけにしておいたのを使う。こうすると、香りと味が一段とさえる。
画像では少し解りにくいかも知れませんが、炎に燃えている銀のボウルです。
これ、調理という意味では手順は皆無ですけれどすごく苦労しました。
なんでかってね、火がつかねんだよ!!
とりあえずアルコール度40%のブランデーを買ってなみなみ注いで試してみたのですが、全く以て火が着かない。
悪戦苦闘するも、依然火が着く気配がないので調べてみると
「アルコール度数が低いと、火が着かない」
とのこと。
そんなわけで、酒屋を放蕩することになりました。
でも、正直ブランデーでアルコール度数40%以上のものってそうそうないのですよ。
そんなわけで、注目すべきはつくりかたにもあった「ウォッカ」。
こちらのお酒はアルコール度数50%のものも簡単に安価で手にはいるので、こちらを用いてみました。
作り方ではブランデー:ウォッカを2:1としてますが、半々くらいでいいと思います。きっとそのほうがすんなり火が着きます。
ところでこの料理というかゲーム、素手でレーズンを掴んで喰うという記述がありますが、あたしは恐ろしくて素手ではとてもじゃないけどボールに近づけません。
結構ね、ぼうぼうと燃えておるのですよ、このボウル。
そんなわけで薔薇の楊枝を添えてみましたが、たぶん無意味。安心して食べられるのは火が消えてからだと思われます。
ブランデーづけのレーズンは、レーズン不得意のあたしでもそれなりに戴けました。
え?始めに失敗したブランデーはどうしたかって?
そりゃあ失敗したその日のうちにあたしの胃袋に収まったに決まってるじゃないですか。もちろんストレートで☆




