Terre et Lune | アリスのノート

アリスのノート

アリスの残した言葉

 





地球と月
自分自身と他人のビジョンについての考察
月 : お前(地球)は、とてもついている。
お前は決して一人ではない。常に何かが、
地球では起こっている。そして、そこに
住む人々が知りたくなるような美しさと彩りでいっぱいなのだ。
私は一人で、遠くからお前を見ている、
傷だらけで、たった一人で。
私の傷が、どうやってできたのかももうわからない。
傷の痛みすら感じなくなってしまった、
もうすっかり慣れてしまったから。
月では、ただ単に「クレーター」と言われるその傷。
でも、それはは私を醜くする。
本当に私のそばにいることのない、
ほんの数人だけが、私に会いに来てくれた。
お前と一緒にいてくれる人が羨ましいよ。


地球:よく言えば、お前(月)はあまり信じていない。
地球人はは確かに私を賞賛しているが、
そいつらは、私を破壊するんだ。
彼らは私を傷つけ、痛みを与え、息を詰まらせる。
彼らはゆっくりと私を殺していくんだ。
だけど、彼らは、私より先に消えてしまうので、
そんなに心配する必要はないだろう。
そして私の持つ美しい彩りは、近くで見ると、
それほどでもないんだ。
それらは、激しい波であり、制御不能な火災であり、
人工照明のようなものなのだ。
地球人は、自分のため、もしくは地球を離れようと
している人のために、決めることしか考えていない、
利己的で暴力的な存在なんだ。
その考えが気に入らないのなら、殺してしまうんだ。
他の人や自分自身に対して、彼らの考えは自分たちを殺すんだ。確かに、お前(月)と一緒にいる人は誰もいない。
しかしここでは、誰もが地球を離れるまで本能に従う。
地球を利用して、そして、離れていくんだ。
ほら、みんな、地球に慣れちゃったんだよ。
誰も私をそれほど見てはいない。
ここから、みんな、月に見惚れているんだよ。
夜には、月を観測し、何時間も研究しているんだ。
お前は決して無視されてなんかないよ。
お前の欠点は、ここでは美しく見えるんだよ。


結局、月を破壊するのを避けるために、
月まで行くことはあまりないんだ。
地球は、地球人の目に晒されすぎて、
犠牲になってしまったから。