新居に引っ越して一年程たった頃
私の鬱は、急速に悪化して行った。

投薬だけでは、どうしようもなくなっていた。
あれ程、合っていた頓服も、アメ玉にしか
ならない。

その日は、通常診察だった。
待合室は、相変わらず混んでいた。
体が震える、息ができない、いいしれぬ圧迫感

早く!早く名前を呼んで‼︎

やっと、順番がきた。

診察室に入って、あいDr.の顔をみたその瞬間
私は、診察室の床に倒れこんで
大声で叫んだ。


先生私を
助けて下さい。 

私の叫びに、驚くこともなく、あいDr.は
電話で、

緊急で一人入院お願いします。
今からすぐに。
至急です。

と、いった。

私の初めての大学病院精神科への
入院がきまった。