ちぴが退院して、しばらくたった頃
ギプスをしたままでも、歩きはじめようとしていた
のに、
急にに、泣きだすことが多くなった。
この時ちびの足には、ギプスのしたに骨を固定する為のボルトが6本、突き刺さっていた。
これは、何かあると思った私は、病院にかけこんだ
ちびの骨を固定していたボルトの一本が
反対側の皮膚をつきやぶり、むき出しになって
いた。
このボルトを抜きます。
とDr.Kが、言い すぐ、抜く事になったのだか
麻酔なしで、引き抜くと言う…
まさか?とおもっている私に
足首を持ってと、Dr.Kが言う。
恐る恐る、触るようにもっていたら
しっかり、持って!
とDr.Kが声を荒げた。温和なDr.K…
はい!とは言ったものの、直視ができない
必死で、ちびの足をつかんだ。
ボルトを慎重に抜いて行く
時間的には、短いが、地獄のような時間だった。
幸い、その後は、アクシデントもなく、
残りのボルトも抜け、ギプスもはずれ
ちびは、順調に歩きだした。
ホットしたのか、私の症状も安定して
家族四人で、楽しい時間をすごしていた。
それから三年後、私は、待望の娘を
授かった。
幸せだった。
でも、私のパニックは、それを羨むかのように
また、牙をとがらせていた。