私のパニック障害の治療が進む間に
ちびの治療も進んでいた。
ギプスがとれ、装具にかわった。
装具は、好みの色でつくってもらえる。
私は、真っ白を選んだ。
汚れが目立ちますよと言われたが
足が何事もない真っ白な状態になりますように
と言う気持ちをこめて選んだ。
しかし、後少しで一歳と言う前の検査で
ちびのアキレスけんの伸びが悪いことが
わかった。
手術をする事になった。
アキレスけんをのばし、足の骨の位置を
正常に戻すと言う、6時間におよぶ手術。
手術終わりのちびは、これでもかと言うくらい
泣き叫んだ。
麻酔が切れる時泣きますから、と説明を
受けていたが、その泣き方は、強烈だった。
夫が看護師さんから受け取り、抱っこするが
泣き止まない。
それから2時間ちびは、泣き続け疲れてやっと
眠ってくれた。
ホットしたのもつかの間
突然
〇〇先生の教授回診です、患者さんはベッドで
お待ち下さい。
の放送がながれ、ザッザッと言う靴音がきこえてきた。
はぁ?白い巨塔?財前先生⁇
とおもっていると、看護師さんが失礼しますと
扉があき、教授が入ってきた。
その後からくるわ、くるわ、ちいさな個室に
ぱんぱんに白衣の団体が!
やめてよ、今やっと寝た所なのに!
さっき、手術終わった所なのに!
腹が立ったが、ここできれたらKDr.に申し訳ない。
教授は、腕を後ろ手で組み
KDr.の説明をきき、一言
よく寝てるね、大丈夫だねといった。
大丈夫じゃねーよ!
私が切れる前に出てって〜‼️
私は、リアル白い巨塔をみた。
あの台本はものすごくよく出来ている。
ドラマそっくりだった。
でも、教授は、唐沢さんみたいなイケメンじゃ
なかった。
だから余計に私は
むかついた。