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ブログを始めたばかりで、まだシステムに慣れていません。
色々お見苦しい箇所があると思いますが、しばらくお許しください。
登場人物(いまからうん年前)
ちわこ 最低賃金パート主婦
娘1号 中学1年
娘2号 小学生
ちわこの娘1号は人見知りなうえ大人しく、友達を作るのも苦手。
一人静かに読書をするのが好き、という周りから見れば透明人間みたいな娘である。
小学生の時は上級生やら同級生のいじめっ子から嫌がらせを受けたが、中学生になるとそういったいじめはぱたりとなくなった。
中学校になると勉強が急に難しくなり、先生も小学校のような丁寧な指導は望めない。
娘1号の成績はかんばしくなく、それでも楽しそうに学校へ行く姿を見て安心していた。
だが、ゴールデンウィークを堺に状況が一変する。
娘1号「学校行きたくない」
そう言って、娘1号は学校を休みがちになった。
学校へ行かなくなって1週間、さすがにこれはおかしいと、娘1号に事情を尋ねた。
娘1号「理科の実験が嫌」
そう言って、涙ぐんだ。
理科の実験?
そんなに危ない実験なんてあったっけ? と、ちわこの古い記憶をたどってみるが、楽しかった記憶しか出てこない。
娘1号「二人一組になって実験するんだけど、皆仲のいい子と組むの。
でも、私は先生が決めた相手としか組んだことない」
ちわこ「そんなに嫌な相手なの?」
娘1号は言葉を選ぶように言った。
娘1号「その子、障害のある子なの」
娘1号のクラスにはコミュニケーションが難しい生徒がいる。
小学校にもそう言った生徒はいたが、中学校にも何人かいる。
出席番号が近いと言うこともあって、クラスの席替えがあっても、その子とはいつも席が前後する。
彼女、A子は習字や絵の具を扱う授業の時、墨汁や絵の具がついた筆で娘1号の背中にいたずらをするのだ。
白い制服を墨汁や絵の具で汚してはけらけら笑う。
担当の教師も担任の教師も一応注意はするが、A子の特性なのか「はい」と言ってはまたやるのだ。
娘1号「皆、相手の子と相談しながら実験するのに、私にはA子しかいない。
わからないことがあっても先生はA子と協力しなさい、て言うばっかり。
でも、A子に相談したって無理だよ。
A子、実験のことなんか全然わかってないし……」
愕然とした。
先生がフォローに入るでもなく、突き放しているのだ。
娘1号「何度か実験する組を替えたりとかしたけど、私はいっつもA子とばっかり
組まされるの。
皆、相談しながらレポートとか仕上げてるのに、A子とは協力とかできないから
レポートなんかできない。
もう、やだよ。
学校なんか行きたくないよ」
そう言って娘1号は泣いた。
先生はA子の扱いに困っていたのだろう。
だからと言って、無下にはできない。
そこでおとなしい娘1号に押し付けたのだ。
幸い、娘1号は勉強が苦手である。
この成績ならどうせ底辺校にしか行けないのだから、ちょっとばかり成績が下がったところで大したことはない。
大人しいから文句も言わないだろう。
先生はそう考えたに違いない。
だから、4月から何度も組み分けをしたにもかかわらず、娘1号の相手はいつもA子。
先生は娘1号を見捨てたのだ。
先生の考えが、娘1号にも伝わったのだろう。
それが悔しく悲しくて、娘1号は学校に絶望したのだ。
その年、ちわこはちょうどPTA役員をしており、時々学校に行っていた。
そこで担任に話をしてみた。
担任はまだ若く、年配の理科の担当教師に強く言える立場ではないらしい。
担任に現状を変えるのは難しそうだと判断したちわこは、今度は教頭に現状を訴えることにした。
教頭はもともと理科の担当をしており、ちわこの話を真摯に受け止めてくれた。
理科の先生は少し強引なところがあり、学校の方針から外れることが多かったようだ。
教頭「娘さんには大変悲しい思いさせてしまい、申し訳ありませんでした。
さっそく現状を変えるよう、担当教師には申し伝えます」
1学期が終わるのを待たず、理科の先生は他校へ移っていった。
そして次の担当教師は二人一組とはせず、数人で実験をするように変えた。
A子とはそれ以来、同じクラスになることもなかった。
汚れた制服は捨て、新しいものを買った。
もちろん、A子の母親からの謝罪も制服の弁償の申し出もない。
このことがあってから、娘2号は娘1号の通う中学を不審に思うようになった。
長くなったので続きはまた……
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