後半を読みました。
この著者 おおたとしまさ さんを信用できるのは、実際に学校を取材され、よくない印象を受けたことまで率直に書かれている点です。
自分が受けてきた日本の一般的な学校教育とは全く違う価値観の教育が、世界にはこんなにあるのだなと視野の広まる良い本でした。
特に印象に残り、備忘として残しておきたいのはあとがきで述べられていたこちらです。
これからの時代を生きる子どもたちに求められる能力は?
そこそこな地力と体力、やり切る力。自分には無い能力を持つ人とチームを組んで協働できる力。
英語にプレゼンにプログラミング、必要になるかどうかわからないスキル=アプリを闇雲にインストールするより、スマホ自体の性能を上げろ。
こちら、以前読んだ「同じ勉強をしていて、なぜ差がつくのか?」にも共通するテーマでした。
将来AIに仕事を奪われないためには?
どんな教育を受けてもいいが、一緒に働きたいと思われる人になること。
非常に納得です。
一緒に働きたいと思われる人、すなわち人間的魅力に溢れた、同性からも異性からも愛される人、そんな人に子どもたちが育ってくれたら
言う事なしですよね
あと、嬉しかったのは、親がこういった視点をもつことで、実際の学校教育がモンテッソーリやサドベリーからかけ離れていても、子どもがみずから自分らしく育つのを信じて見守ることができる、と書かれていたこと。
とても学びの多い良書でした。
やっぱり読書は楽しい