今日は、妹が突然お見舞いに来ました。
私の家は私が1歳のときに離婚しています。
私は母に、妹は父に引き取られました。
私が結婚する目前まで、妹とは会ったことがなく、
結婚して6年経った今でも心の溝が埋まることはありませんでした。
そんな妹とは今年の夏に会ったきりです。
正直に白状すれば、私のほうが避けていたようなところがありました。
これと言うハッキリとした理由は自分でもわからないのですが、
妹の前で、
“にせもの”の自分を演じるのがとても苦しいということと、
姉であって姉でないような、
そんな微妙な距離感を肌身で感じるのが淋しいということから、
おそらくきているのだと思います。
“母に引き取られて、
多少経済的な苦労はしただろうが、
少なくとも愛情には満たされて育った長女”を演じる私。
一方、
“母に捨てられ、
父の再婚相手に育てられ、
経済的な苦労はないもののちぐはぐな家庭で
いつも身の置き場のなかった愛情に飢えた次女”の妹。
きっと、お互いがお互いを根底の部分では決して知らない。
たった一人の父も母も同じくした姉妹なのに。
なぜか、分かり合える気がしていない。
それはとても悲しい事。
あってはならない事。
歴史の空白を飛び越え、私たちが仲良くなれば、
父は安心して日々を過ごすことが出来るのに。
父のために、妹の前で演じ続ける自分を、
心のどこかでみじめに思う自分もいる。
本当の本当の本当は。
父の知らない、妹の知らない。
心の中で、
自分で自分を殺しては
安心していた時期を過ごしてきた私。
幸せなフリをするのは平気。
でも、本当は一番知っていて欲しい人には言えない、
自分の本当の過去。
だから、
私は・・・
・・・そっとしておいてほしい。本当は。
母の面影の残るものとは、一切つながりを断ちたい。
そんな気持ちは、夫以外誰も知らない。
父の前でも、妹の前でも、
私は、私の笑顔は、常に満ち足りていなければならなくて。
それでも父は何かを感じて私に言う。
お前は姉なんだから。
あいつを一生見守れるのはお前だけ。
強くなれ。って。
強くあれ。って。
強い私は私に言う。
私は私一人の人生じゃない。
父のおかげであり、母のおかげでもある。
だから、妹とちゃんと交流しなければ。たった一人の妹だから。
当然そこに本当の私の気持ちは反映されていない。
妹も私の目が彼女自身を見ていないことに気づいてる。
私が父や母越しの彼女を見ていると知って、もしかしたら傷ついているのかもしれない。
顔も人生も、
母に生き写しの妹は母に似た笑顔で笑っていた。
私に対する密かな羨望が、眼差しの奥から伝わってくる。
あんたはいいじゃない。
お母さんに育てられて。
何の不満があるっていうの?
妹のそんな視線にさらされるたび、あのときの言葉が突き刺さる。
忘れなくちゃいけないんだけど。
あれは妹の本心じゃない。って思わなくちゃいけないのだろうけど。
残念ながら、そんなにも私は強くない。
私は姉だから。
妹である彼女のすべてを包み込まなくては・・・。
正直、建前だけの関係にはうんざりする。
相手(妹)も同じだろうし。
いつか私の過去がわかっても、父は今と同じようなことを言うのだろうか。
だとしたら、・・・ちょっとしんどい。(苦笑)
今日の話題は必要以上に暗くてすんません。m(_ _)m