アリスの映画鑑賞日記

アリスの映画鑑賞日記

見た映画を、毒舌を交えて紹介していく映画ブログ。ホラー映画過多気味ですが、気にしない気にしない。

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ピグを始めてしばらくたった頃、とあるぐるっぽで仲良くなって、お庭や島、色々な所でいっぱい遊んだね… 

私がピグより海ファンに熱中したときも、すぐに一緒に始めてくれて、一緒に強くなってラグーンを支えてくれたね。

リダカでふざけたお祭りの時、タマちゃんのお仲間さんに怒られて、落ち込んでいたタマちゃんを皆で励ましたこともあったっけ…

しばらくピグにマジメに取り組んでなかったから、キンにも逢わず、タマちゃんがしんどい事も知らず、「いつかまた海ファンに戻ってきてくれるはず」と呑気に考えていた自分が悔しいよ…

旦那さんのキンはいつも口が悪いけど、話すといつも必ずタマちゃんのノロケを聞かせてくれた。嫁がどれだけ可愛いか良く自慢してた。タマちゃん一筋の彼が今どれだけつらいか…それでもタマちゃんのことを知らせてくれてありがとう。

今自分も入院していて、これまで当たり前だとおもっていた「普通に」「健康に」過ごせることが、ものすごい有り難い事なんだと痛感してる。

タマちゃんの分も、毎日を大事にして、沢山の面白い話を手みやげにして、いつかタマちゃんの所にいくからたのしみに待っててね!
天国では年取らないから、2人でゴスなオシャレして、キンを肴にいっぱい呑もうね!

タマちゃん。
大好きだょ!!

 ※ネタバレしますので、これから見に行く方、見に行こうとしている方はご覧にならないほうが良いでしょう。



崎駿初の実在の人物を描いた作品。

とはいえ、

零戦を開発した、堀越次郎とサナトリウム文学で名を残した堀辰夫。

この二人の人生の「いいとこどり」をしたのが、本作品。


舞台は、関東大震災~太平洋戦争へと続く激動の時代。

CMでも、やたら「生きねば」とアピールしているので、さぞやあの時代苦労して、這い上がってきた人の生きざまを見せてくれるんだろうと期待していた。

泣く用意をして、ハンカチも大きいのもって行った(笑)。

しかし、ふたを開けてみれば、震災や戦争といった日本の暗い部分は詳しく描がかれていない。

震災では、がれきに挟まれ、煙りと炎に逃げ場を失って死んでいった人々が数えきれないほどいた。

戦争では、国のため天皇陛下のために、自らの命も惜しまず、若い命を散らして逝った。

次郎が生きた時代は、まさにこういう時代だったのだ。


だが、この映画には、それらは一つも登場しない。

そう、「死」というものが、一切出てこない作品なのである。


結核にかかった次郎の嫁。

当時結核と言えば、死の病。

その彼女の死のシーンすら、一切の描写はなく、「歩けるうちに一人でサナトリウムに帰っていきましたとさ。」的な終わり方なだけに、彼女に対してどう気持ちの整理をつけていけばいいのかわからない。

次郎と嫁のシーンが良かっただけに、嫁に感情移入してしまった我々の気持ちは置いてけぼり。

次郎もあれだけ愛した嫁が死んでしまったというのに、感情をさらけ出したりはしない。

意外にクール。

だからラストシーンにも何も感動が生まれない。


しかも登場人物は、食べ物の苦労や金の苦労を一切しない富裕層。

(次郎の家は、あの時代でもねえやがいたり子供二人を大学に入れれるだけの経済力がある。嫁は筋金入りのお嬢様)

国立大学を首席で卒業して、大企業に就職してエリートコースまっしぐら。

そこには、何の苦労も挫折もない。

そしてそのまま後世に語り継がれる零戦を作り上げる。


確かに堀越次郎・堀辰夫は素晴らしい人間です。

しかし、冒頭にも書いた通り二人の人生のいいとこ(感動するところ)だけを取り入れた結果、リアリティーのないお綺麗な人物像が完成してしまった。

当時の庶民の苦労は、並大抵のことではなかったはず。

震災からの復興、富国強兵、贅沢禁止。

そして戦争。

次郎が作った零戦に乗って、若き命を散らした人々・・・。

貧しくて、ひもじくて、だけど誇り高く力強く生き抜いてきたあの時代の人々・・

そういうところを描くべきではなかったのか。

「死」を描かずに、「生」の大切さを説くことなどできない。


地に足のつかない、理想論と綺麗ごとだけ。


見終わった後に残った感想は、これに尽きます。

この作品を見て泣いたとは、駿も歳を取ったな・・・・。




《私の評価》



一命 スタンダード・エディション [DVD]/市川海老蔵,瑛太,役所広司
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 久々更新でお届けするのは、時代劇です。


 ジャケ、かくい―ですね。

 この作品、かなりの豪華キャストですが、「海老蔵かっこいー♡」「瑛太だいすき♡」というノリの人は、【決して見てはいけない映画】、になっております。

 何を隠そう、小林正樹監督の「切腹」のリメイク。

 ええ、切腹モノでございます。

 

 江戸時代、幕府の不当な廃藩により、ちまたには元武士が増えていった。

 プライドは高いが、商才はない彼らは金に困り、近頃は「狂言切腹」が流行している。これは、貧乏浪人が名家の軒先を間借りし、食い詰めるよりは名誉ある切腹を選ぶとして、それに感銘した家主から仕事を世話してもらうか、迷惑がられて小銭を握らされるかで、これは当時一種のゆすりの代名詞となっていたのだ。

 そんな時世、名門井伊家の玄関先に津雲半四郎(海老蔵)という一人の浪人が、ぜひこの家で切腹をしたいと訪ねてくる。

 だが、この家では先日千々岩求女(瑛太)という若者が、非常にむごたらしい切腹を行ったばかり。井伊家の面々は、皆口をそろえて止めるよう半四郎に言うが、彼は狂言などではなく、どうしてもやり遂げたいと一歩も譲らない。

 仕方なく、井伊家では切腹の仕度を整えてやり、半四郎最期の言葉を聞くことになる。やがて、彼の口から意外な真相が語られるのであった…。

 

 前半の見どころは、やはり瑛太の切腹シーン。

 妻子が病に倒れ、名刀はとうに質草になり、持っているのは竹光。

 狂言切腹を赦さない井伊家では、見せしめの意味を込めて、彼の刀が竹光と知っていながら、「自分の刀で腹を切れ」という。

 竹光、竹の棒ですよ?

 これで腹を切るんです。

 もちろん普通にやってても切れません。

 こう、グザグサグサグサっと渾身の力で何度も腹に突き刺して、やっと何とかつき刺さっても、切腹ですから、そこから更に横にぐいと挽かなくてはなりません。

 歯がないのに?

 普通の刀でも、相当の激痛なのに、切れもしない竹光でぐいぐいひかせる。

 瑛太がんばって、推定三センチくらい進んだところで、後ろの介錯人に助けを求めます。どうか早く楽にしてくれと。


 もともと切腹は即死できない自殺方法。恐怖とショックで虚血し、出血もさほどしない。はらわたが腹圧でとびだしたとしても急所から遠い。などの理由で、一晩生きていたという事例もあるようです。初期のころは、横縦さらに横と、なんども切りつけていたそうですが、余りにむごいというので、次第に介錯人というシステムに変わっていきました。切腹人が少しばかり横に挽いたら、すかさず介錯人が後ろから一刀で首を斬る。即死させてやるんですね。そして前のめりに綺麗に倒れさせるために、首は皮一枚残して斬らねばならず、相当の手練れでないと務まりませんでした。

 

 なので、瑛太の後ろにもちゃんと介錯人がいてる。

 だけど、その介錯人は「まだまだ、存分に挽きませい」と言って、死ぬことを赦さない。

 再び竹光で、みりみりと腹を裂こうとする。

 竹光が折れて、それをはらわたにぐさぐさ突き刺しても、やはりなかなか切れない。

 全身に脂汗をびっしりとかき、口から血を流しながら、赤黒い顔で瑛太は再び介錯人をふりかえるが、「まだまだ」と言って許してはくれない。

 しまいには、竹光を地面に立てその上に覆いかぶさり、全体重をかけて引くことになる。


 オリジナルだと、苦痛に耐えきれず首を掻っ切るようですが、さすがというか三池監督らしいというか、この息が苦しくなるようなむごたらしい切腹シーンを長々と撮り続け、見せ続ける。

 ぐろい映像に相当に慣れている私ですら、見ていて胸が悪くなる。

 人間の残酷さにめまいがする。

 この前半のシーンだけで、相当ですよ?

 今書いていても、まざまざと光景が思い出されて、嫌な気分になる。

 いや、それだけ瑛太の演技力がすごいともいえるわけなんですが。

 相当覚悟して見てくださいね(笑)。

 しかも、これ公開当時3Dだったとか・・・・もう、どうかしてる(笑)。

 後半は海老蔵が、もう男前でかっこいい武士魂を見せつけてくれるのですが、やっぱりこう、ずーーーんと重い。

 見た後、何日か頭から離れず、いろいろ考えてしまう。

 そんなダウナー作品。

 でも、嫌いじゃない。


《私の評価》


  ☆☆☆☆☆

 

 

 ここ1年半、ピグライフをはじめとするピグゲームに熱中しておりまして。

 ついに、ピグゲームのグルっぽを作ってみちゃいました。


 「放課後の魔女倶楽部」

 http://group.ameba.jp/group/qb_xIHzJ7Bkm/


 ライフを中心に、カフェ・ワールド・アイランド、ピグゲーム全般についてのクリア報告・攻略・雑談(ほぼこれがメイン)を女子目線で楽しんじゃおうという趣旨のグルっぽです。

 たまにおかしな恰好で、とある場所に集合して楽しむこともあります。


 女子会トークが好きな方。

 ピグゲームが好きな方。

 メンバーはみんないい人ばかりで、交流の幅も広がると思います。

 興味ありましたら、ぜひご入会くださいませ♡

REC/レック3 ジェネシス スペシャル・エディション [DVD]/レティシア・ドレラ,ディエゴ・マルティン
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 第1作は、暗くて狭いアパートが舞台の、息がつまるような閉塞感を感じさせた正統派ゾンビ映画。

 続く第2作では、ゾンビとエクソシズムの融合という、トンデモ設定でありながら、ゾンビ映画として破綻しない底力を見せつけた。

 そして、第3作は、前作のエクソシズムを継承しつつ、新たに「純愛」と「美しさ」にとことんこだわった、異色ゾンビ映画になっております。


 舞台は結婚式の披露宴会場。 

 色とりどりの花と緑に囲まれた美しい大邸宅。

 教会で式を無事に挙げた、クララとコルドの新婚カップルは、幸せの絶頂の最中にいた。

 披露宴が佳境に入ったその時、突如コルドの叔父が豹変して、招待客を襲い始めたことに端を発し、あたりは鮮血と肉片の飛び散る、地獄絵図へと姿をかえる。

 阿鼻叫喚の騒ぎの中、別れ別れになってしまったクララとコルドは、再び無事な姿で巡り合うことができるのだろうか・・・。


 今作では、舞台が披露宴会場ということで、次々に自分を襲ってくるゾンビが、友人であったり、親族であったりするところがとても切ない。

 いくら声をかけても、その声はもう届かない。

 手近にあるものを武器として、息の根を止めなくてはならないものは、愛する人々なのだから。


 なすすべもなく、別々の場所で逃げることしかできないコルドとクララ。

 だけど、愛する人に会いたい、ただそれだけで突き動かされているヒロイン・クララから、目が離せないんです。

 美しい純白のドレスは、血と泥にまみれボロボロ。

 涙と汗と雨に流されたメイクは、見るも無残。

 だけど、ウエディングドレス姿でチェーンソーをもち、ゾンビにまたがる花嫁の姿は、壮絶なくらい美しいのです。

 旦那より、嫁のほうが殺傷能力が高いのも、強いヒロインが大好きな私にはかなりツボでした。


 あくまでも、美しき純愛を貫き通す作品ですが、ゾンビメイクは素晴らしい出来栄えだし、ゴア描写も近年のゾンビ映画では抜群の仕上がりです。

 REC三部作の中では、一番面白くて好きな作品です。

 前2作と時間系列はほぼ同じなので、突然これから見始めても全く違和感はありません。

 RECシリーズの最大の特徴であった、出演者が撮った映像のみ使用したドキュメンタリー風の演出ですが、こちらでは、冒頭のみその演出にこだわっているものの、タイトルロールが登場するあたりでカメラが壊れたため(笑)、普通の映像になっております。この手の作品にありがちな、手ブレやカメラ酔いが心配な方も、存分にゾンビに集中できますよ。


《私の評価》


 ☆☆☆☆☆