一年でもっとも寒さが厳しいといわれる寒の時期に入りましたね


水も空気も凛とした冷たさです


ここ数年、毎年この時期になると、糀を醸し、お味噌を仕込みたくなります



初醸し


数日前から仕込みに入り今日出来上がった糀がこちらです




稲科の植物には神の精霊が宿る と聞いたことがあります


伝統的なお祭りで、藁を頭や腰に巻いてまつりごとをするのを見たことがあります


太古の昔から、日本人が稲へ抱く想いは格別なものだったのだと思います




静寂な台所で、お米から糀が出来てくるのと向き合っていると、その息吹き、生命体のエネルギーが伝わってきて精霊が宿ると言われる由縁がなるほどわかるような気がします


こういうことをしている時間は大好きです


心地よいのです


心静かになり深く落ち着きます


生命誕生の源を見る想いで、自然の摂理にただただ敬いの念が湧いてきて。


大いなる安心感に包まれているような


そんな感覚になります






丸二日程でお米に白い花が咲いたようになり糀となります

(麹とも書きますがこちらは古来中国から伝わった文字だそうです。今日はお米に白い花が咲くという感じがとてもしっくりきたので、あえて糀と書いています!)










今年は3升分(4.5キロ)のお米から糀を作り、まずお味噌を仕込みます

残った分は、今年一年で使う分として冷凍保存しておきます
酒種酵母(お米酵母)の繋ぎや甘酒、塩麹、お漬物作りなどに使います



寒の時季ならではの手仕事。

楽しんでおります





今年は白山麓鳥越地区産の自然栽培米にて仕込みました

精米して出た米糠はパラパラと畑に撒きました

(白山の湧水使用)
一升のお米をよく洗い、約1日浸水。
よく水をきります(2時間ほど)
水切りしたお米を40分程強火で蒸します


約36℃程に冷ましたお米に種麹を振りかけよく混ぜます


ひとかたまりにしてさらしに包みます

30℃位の温度を保ち(お湯を張って湿度も保ち)約20時間ほどおきます
(パン用の発酵器を使っています)

糀菌が繁殖してくる過程で自己発熱してきてどんどん温度が上がってきます
42℃以上にならないように(それ以上の高温では糀菌が死滅するため)手でかき混ぜて温度を下げます

そのまままたしばらく置きます

庫内の温度を下げても中の糀は自己発熱してくるので数時間でまた温度があがってきます

中の糀が42℃以上にならないように見守りながら、何度か手入れをし30℃位まで一旦下げるを繰り返し、トータル約2日程で出来上がりです



出来立ての糀は温かく甘く栗のような香りです


糀と触れた手はしっとりすべすべになります


それがまた嬉しい!





いつか、出来たら、お米につく稲霊から糀を醸してみたいという想いがあります

そんな日が来ることをに思いを馳せながら今宵は寝ようと思いますきら


過去記事こちら→稲穂に降りる麹の源






まだまだ寒い日が続きますね。
皆さんもお風邪なとひきませんよう温かくしてお過ごしくださいね花





今日もありがとうございます♡