⑩出産 当日~7
💠去年のお話です。
出産を終え、病室へ。
病室に戻ると、実姉が小さいセガレを我が子のように抱っこしていた。
『私もまだ抱っこしてないのにーー』
病室入り最初に行った言葉はそれ。
病室でどのくらいセガレはいたんだろう。
一人一人、抱っこして写真を撮ったらしい。
私がきて間もなく、ベビーのお部屋へ。
みんなはそっちへゾロゾロ。
しばらくして、めまいが。
そして、吐き気。
近くにいた看護士に訴える。
が、その看護士は私の腕にあるバーコードを
ピッピッしようと一生懸命。
私、もがく。
吐く~~
ようやく、トレーを持ってきてくれた。
本当にギリギリ
そして、すぐ私から離れて病室に一人。
おいおい、手術直後の人が吐いたばかりですよー!!
この看護士ヤダー。
出産前の手続きでも何回も同じこと聞いてくるし。
すぐ忘れるし。
この看護士じゃ、殺されるー!!
本気で思った。
産後でメンタルもバランス崩れていたし。
トレー間に合わずに吐いていたら、シーツ代えなきゃ
じゃん!!
ただ、1日食べていないから、キレイな
臭いもしない透明な胃液だった。
しばらくして、違う看護士登場。
さっきの看護士は日勤だったそう。
はぁ、良かった。
初日にあの人じゃ無理!!
家族も病室に帰ってくる。
『吐いたんだって?』
そして、彼と目が合い涙。
やっと赤ちゃんに会えましたよ~。
嬉しい。
改めて、彼と家族になったんだなぁと。
義母『アリスさんも疲れているだろうし、
帰りましょう』
お義母さんありがとう。
そして、彼は残るという。
駅から離れているんだし、みんなと帰れば
駅まで車なのに。
それでも残ると。
珍しい。
今思い出してもジーンと来てしまう。
赤ちゃんもベビールームにいるから、
二人でノンビリ過ごした
出産当日編は次回でラスト。
そこから、怒涛の日々が。