この日だけは、
胸が詰まる思いがします。
3.11に限らず、
災害に遭われた地域の皆さんは、
日が巡ってくるたびに、
皆、こういう思いをなさっていると思いますが、
私は、当時も今も、
東北に居住しており、県内では、
1万人を超える方たちが亡くなっています。
生かされた身でこの日を迎えるたびに、
口では言い表せない想いに苛まれます。
当時の私達は、
津波が来る、という事態を、
なんとなく分かっていても、
その現実には、
全く無知でした。
無意識に、
津波が来るかも?
と口にしたものの、
恐怖感や危機感もなく、
いくつもの偶然をかいくぐって、
すぐそこで起きていることを、
全く知らずに、想像もせず。
あの時の報道は、
津波一色だったと、当時都内に住む夫が言っていましたが、
その報道を、私達は、
知る由もなく。
関東にいる弟も、
姉が住む町の様子がわからず、
連絡もとれず、
たいそう心配したらしいけど、
そういう話も、
生きているからこそ知ったこと。
いつもの1日になるはずだったあの日。
ろくに行き場所も伝えず、
普通に家を出たあの日。
行ってきます、
ただいま、
それがどれほど大切な言葉なのか、
改めて思い知る日。
各地で鎮魂のイベントが行われていますが、
あの時のことを思い出して、
そっと手を合わせる、
そんな過ごし方をしています。
思い出の旋律を聴きながら。