先月、節目の年を記念して、

同級生達と会ってきた。


私達が、こうして集まれるようになったのは、

ここ数年、まあ、50代になってからだ。

それまでは、

年賀状だけの付き合い。


昔は、電話と手紙しか通信手段がなかったので、

積極的にコンタクトを取り合わないと、あっという間に疎遠になってしまうのだ。


生活環境も変わり、

全く連絡を取らなくなった、30代、40代。


いまだに、メルアドやライン🆔も知らない人とは、年賀状でしか繋がることしかできないのだが、


近年流行りの年賀状終いで、

そういう人々とは、本当に縁が切れてしまった。


高校の仲間は当時は10人近くで連んでいたが、

連絡先が全く分からない音信不通組が3名いて、

いつも集まるのは最大で7人、しかし、7人集まった事はない。だいたい、誰かは欠席している。


その中で、集まりに一度も参加しないK、

メルアドはあるので連絡はするけど、ラインは知らない、だからグループラインにも彼女は入っていなかった。そのような中でも、

仲間内の誰かが、彼女に連絡してくれるのだが、

行けない、という連絡だけだったそうだ。


先日の集まりの時、

Kと、かろうじて、細々と年賀状のやりとりをしていたK2が、


「K、亡くなったらしいの。3年前に病気で。」


と教えてくれた。それが最近分かったらしい。

Kの親戚の人が、毎年届くK2からの年賀状に反応して知らせてくれたらしい。


Kは、結婚していなかったと聞いていたし、

物静かで、あまり自分の話はしなかったので、

数年前に復活した内輪の同窓会には、

一度も参加しなかった。


20歳の時に会ったきりのK


高校ニ年で同じクラスになり、

同じ部活だった。

そーいえば、家に一回、

チラッとお邪魔したこともあった。


3年になるころ、

彼女は理系クラスに行ったので、

私とは疎遠になった。

部活も引退したから。


でも、

Kの好きな人は知っていたし、

恋バナもした。

ブラバンだったので、

共通の話題、音楽の話もたくさんした。


Kの好きだった人は、あの当時の夢を叶えて、

音楽の仕事をしている。

その人の活躍を耳にするたび、

Kを思いだしていた。


いつか、会えるかなあ、


と、ぼんやり思っていたことも、


全く叶わないことになってしまった。


彼女のことは、たまたま出会った短い高校生活の中でのことしか知らない私だが、

それでも、一抹の寂しさを感じる。


この世での修行が終わったんだね。

ゆっくり休んでね。


と心の中で思う今日この頃です。