英雄マンデー
月曜から、仕事帰りに映画見た。
辛いだけなのに、なぜ見るのか?
あのとき、このことをラジオや新聞で知った。
映像は、電気が通った5日後に見た。
息子が中学生のとき、部活の合宿で、
あの町を訪れたことがある。
三年後に、ここが、
世界のニュースで映されることになるなんて。
なぜ知りたいのか、うまく説明できないけど、
とにかく、駆り立てられるように、
私はこの映画を観に行った。
最初から、泣けてしかたなかった。
観にきている人は、中高年が多かったような気がするが、
涙を拭う人、
嗚咽を漏らす人、
やはり、辛い映画は、見るべきじゃないのか?
いや、
私は、それでも観てよかったと思う。
不眠不休の、あの決死の部隊がいなかったら、
東日本は壊滅していた。
あの頃に比べたら、
コロナ問題も、私のいろいろなことも、
なんでも、
乗り越えられるような気がする。
自分の家に背を向けて、
避難生活に向かった人々の思いを背負って戦った福島フィフティー
原作では味わえない、映像の世界で、
誰もいなくなった町に、
美しい桜が咲いているのが、
悲しくて、悲しくてたまらなかった。
今も作業は続けられている、ということ、
忘れないで。

