2日目も無事に | 愛しの母君に捧げる小夜曲

愛しの母君に捧げる小夜曲

2012年10月22日、母から卵巣がんであると告知される。
1人暮らしをしている私は全てを放りだして母の元に帰る事を決心。

そんな母と娘のひっそり闘病備忘録in香港。

退院してから2日目。

あと3時間で、抗がん剤投与から約3日。

今日も母は食欲旺盛で、副作用が見られない。


いつもなら、朝はお腹が空かないから飲み物1杯で済ませていた母が、朝からお腹が空いたと言う。

食欲があって何より、食べられる時に食べて栄養を取っておかないと。

健康だった時と比べてかなり体重が落ちてるので、母を健康的に太らせる方法を模索している。


とりあえず野菜を1日5品取るよう心がけて、あとは肉と魚等のタンパク質をバランス良く。

パンフレットにはカロリーのある物を取るよう書いてあったが、

揚げ物や極端に甘い物は控えなくてはいけないので、なかなかカロリー摂取ができない。

幸いにも母は食欲があるので、1日4、5回に分けて食事をしてみようと思う。

そんな母に食べてもらう食事プランを考えているだけで、明日が楽しみになる。



しかし今日、お医者さんから貰った検査結果用紙を見て、新たな事実が判明した。

母の卵巣がんはやはりIc期で、明細胞腺がんだった。

英語で書かれた名前を調べて出てきたその単語に、

2週間前に母から卵巣がんだと知らされた時と同じくらいのショックを受けた。


明細胞腺がんは、化学療法が効きづらい。

そんな情報を、事前にネットで見ていたせいだ。

恐らく母は、明細胞腺がんであることを知らない、と思う。

聞いてみた方がいいのかと悩んだが、不安を煽るだけだと思うので、やめておいた。


お医者さんは「大丈夫、治るよ!」と言ってくれた。

それなら楽観的に考えよう。

手術で取り残した部分があったら、抗がん剤が効かなかったら。

そんな心配は杞憂だと言い聞かせながら、母の隣でこれを書いている。


あと、術後から母が夜間頻尿になってしまい、これも少し気にかかっている。

女性ホルモン的な物が関係してるのかもしれないが、

来週血液検査の時にお医者さんに聞いてみようと思う。

質問にしろ相談にしろ、満足に意志疎通できない辺りは自分の無力さが恨めしい。